近しい相手ほど許せないのはなぜか 角川SSC新書
- 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2012年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047315877
作品紹介・あらすじ
感情を傷つけた相手や横柄な対応をする人を許せず怒りを露にする人が増え、職場や学校だけでなく交通機関の場まで、あらゆる生活シーンがギスギスしている。なぜ、大したことでもないのに、相手の言動や態度が許せないのか。欧米流の「裁く文化」に対して、日本は「許す文化」の国だと言われているが、どうすれば自分の意にならないことを許せるのか。今こそ求められる、人間関係を良くする対処法としての「許す技術」を説き明かす。
感想・レビュー・書評
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自分の場合許せない相手と言うのは案外少なく、そのようなタイプの人はなるべく距離を置くなど関わらないようにするのでこの本に書かれている内容はあまり自分には役に立たないかも。
内容は脳科学とか神経系とかその辺まで突っ込んで欲しいなという希望がある。
ちょっと物足りなかったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生は修行。
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西洋の裁く文化に対して、日本の許す文化。
そこを取り巻く諸問題という感じの展開かな。
こんな問題があって、こういうことが原因で、こういう下地があって、行為考え方と行動で変化することができる。
河合隼雄さんの本を読んでる気分だった。
ただ、何で近しい相手ほど許せないんだっけ?甘えだったかな。 -
許す心は大事ですが、それ以上に世の中に作中で書かれている「自己愛」が強過ぎる幼稚で神経質な人が多過ぎる気がするので、個人だけでやるにも限界がある気はしないでもないです。
ですが、作中で書かれていた浄土真宗が元になった「内観法」という心理療法は初めて聞いたので、その点は勉強させていただきました。
許せない事を書き出して、気持ちと頭の中を整理して、かつ溜め込んだ感情を吐き出す「カタルシス効果」があることが書かれています。
結果として気持ちを吐き出したした人は、直後はストレスを感じても、時が経つとトータルとしてはしてない人よりストレスが緩和しているという事がかかれています。
ただ、認知療法はストレスだけでなく、トラウマとも向き合わないといけないため、吐き出している最中は辛いと感じる。
「内観法」は書き出すことでも、ストレスのもとになっている人のイイ所やお世話になった事を書き出す事で、許せる気持ちを促すといったものでした。
個人的にはこちらの方がまだ心穏やかに出来る方法だと思い、良い事を知れたと思います。 -
文字通り、近い人を許すための説いた指南書。
日本人特有の「許す」感情を大事にしましょう、というのはよくわかるのだけど、実際に身近に許せない人がいる環境では若干弱いと感じた。 -
許すは日本人の得意な文化なんですね。
己のためにも、ぜひね。 -
自信のない人は、人から軽く見られているのではないか、馬韓いされているのではないかといった見下され不安を抱えている。
人は軽蔑されたと感じた時もっともよく怒る。だから自信のあるものはあまり怒らない。
日本文化のもとでは、何かトラブルが生じたときに、どちらに非があるかを明確にしようと争うよりも、場の雰囲気を良好に保つことを重視するから。
怒りや恨みの気持ちを持ち続けることはストレスを受けるから、許すことでココロの健康を手に入れる。