僕たちの居場所論 (角川新書)

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制作 : 内田 樹  平川 克美  名越 康文 
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047317536

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僕たちの居場所論 (角川新書)の感想・レビュー・書評

  • この三人の鼎談とあらば読まずにいられないと手に取り。
    最初にこの本を読むに当たって押さえておくべき場所についての解説がありますが、確かにそれを踏まえて読みだした方が入りはスムースかと。
    とはいえ正直言うと私は、最初の方「おっさんの内輪話」にしか感じられず(失礼)中々お三人の語りのペースに馴染めませんでした。

    しかし何気ない話をしているようであっても自ずと深い話になってゆくのはさすがです。三人とも全然違うようでどこか通じるものがあるというか似ているところがあるように見受けられました。

    「政治やメディアの劣化を野放しにしておくことは危険である」とか、「生きる上で当たり前のこと(常識)だから法文化していないことを”法律で決まっていないから”とどんどん破っていく」など、今の日本の現状でシビアになってきている点についてがんがん話されています。漠然とは思っていてもそれこそ自分の中では明文化していなかったものがどんどんとこの場では語られており、深く考えさせられます。

    家を出るという行動に攻撃性なんて考えたこともなかったですがこう言われると「なるほどなぁ」と大変腑に落ちます。向田邦子のエピソードも、向田邦子ってやっぱりすごいなと思わされました。

    でも自分が一番グッと来たのは第4章ですね。
    どの章がグッとくるかはおそらく人によって結構分かれると思いますが、自分は何度か涙ぐむほどに感動しました。これは自分が両親を亡くしたせいかなと思いました。身内を亡くした人には染みる一章ではないかと思います。
    運命に導かれているべきところに帰着していく…と内田先生はおっしゃっておりますが私は運命というより宿命とそれは呼ぶのではないかな、と思いました。
    平川さんの言う強い現実、がイコール宿命かな、と。

    これは今だからこそ読まれるべき鼎談ですね。

  • 2017.2.9
    僕の居場所がどこかっていうと、自分の家なんだけど、その家の中には自分の居場所がないような感じです。今晩から僕以外の3人が5日ほど家を開けるので、自分の居場所として感じられるだろうか?
    グローバル社会とか市場が無縁社会で小さなコミュニティとか私塾が有縁社会。行きすぎたグローバル社会からの揺り戻し。
    先日一緒に自治会活動をしてる人からポンカンをどっさりもらったんだけど、自分でミカン畑持ってて、自分たちとか近い知り合いだけに作り、その人たちと収穫したりしてるそう。それが、スーパーで買えるようなものより全然美味しいんだ。

  • 三人の鼎談をすぐそばで聞いているようだった。

    内田先生が出不精っていうのがよくわからないのだが、ご本人がそうおっしゃっているのだからそうなのであろう。
    名越先生は移動好きとおっしゃっていて、その通りに見える。
    その名越先生の「中締め」に書かれている、移動が無数の人々の窮地を救っているのではないかというのが、心に止まった。。「物事に行き詰まったら場所を変える」というのは、いつも意識しておきたい。今、書きながら、そんなこと当たり前じゃないかと思ったのだが、行き詰まればそのことさえ忘れてしまう。

    内田先生「自由に生きれば生きるほど、はっきりと自分を方向づけている縁がくっきり見えてくる」
    平川さん「生きていれば、縁はつながる」
    名越先生「自由に生きれば生きるほど、運命は紡がれる」
    と最後はまとまった。

    自由に生きたい。

  • 読了。星五。真理がわかった。

  • 個性的な三人の鼎談本。
    四方山話でまとまりがないが、ところどころにハッとしたり納得したりする箇所がある。あまり構えないで雑談を聞く感じで読む本だと思う。
    個人的には第3章の世界情勢の話などが面白かった。

  • 社長がフロントランナーで責任者なんだから、この人が元気でいれば会社はいいわけだよね。だから、経営方針なんか多少まちがっていてもね、いいの。社長が正しい選択は何だろうと頭抱えているよりも、元気いっぱい勘違いしているほうが会社としてはいいの。

  • せっかちで、いらちで、たった一人の長男。

    無償の愛とは違うものを与えてくれる師匠。

  • 興味深い対談集でした。居場所にかこつけて、三者三様に言いたいことを言っているだけといえばだけだけど、その内容がいちいち面白いから、対談集はあまり好きじゃない自分の嗜好からしても、味わい深いものがありました。師匠の存在を受けて人生二度目の脱皮をする、ってのはなるほどって感じですね。それが出来てないから、人間としての成熟度に納得がいかないままなのか~、みたいな、ちょっと切ない自覚もさせられたりして…頑張ります。

  • 内田樹氏と平川克己氏・名越康文氏3人の鼎談
    内田氏と平川氏の著作はよく読んでいますが
    その内容が会話として出てくるという感じ。
    内田氏と平川氏の関係や、大田区や荏原中延
    等々力、武蔵小山とか、私の今の生活圏内である
    場所の話がでてきて、いつもにも増して、
    内容のみならず面白く読めました。

  • 今までの内田樹さんの印象が変わりました。会話を拾いつつ、冷静にコメントしているようにも受け取れます。
    氷山の一角の評価の話に賛同します。

  • 裏表紙
    旧知の仲の3人が、相好を崩して語り合った胸の内
    第1章 いちばん自分らしい場所
    第2章 つながるということの本質
    第3章 好き嫌いと価値観の共有
    第4章 師匠の存在、家族が自己にもたらすもの

  • 16/05/14。
    05/21読了。

  • 鼎談本。第3章が一番面白かった。特に「ソマリランドとプーチン」、「暴力性をどうやって制御するか」。

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僕たちの居場所論 (角川新書)の作品紹介

生きる意味を見失いそうになりそうな成熟社会の中で、自分の居場所をきちんと確保することの大切さが問われている。そこで、精神科医として大阪で精神科緊急救急病棟の設立・責任者を務めた後、今や東京を中心にテレビなどメディアでも活躍している名越康文氏、東京都大田区で生まれ育ち東大を出ながら、神戸女学院大学教授として長年神戸で暮らし、退職後も神戸に道場を開いて思想家・武道家として異彩を放っている内田樹氏、そして内田氏と小中学校が同じで、東京で多くの会社の経営にかかわりながら、現在は東京の私鉄沿線に開いた自分の喫茶店にいるのがいちばん居心地がいいと話す平川克美氏。旧知の仲の3人が、三者三様の生き様を通して、居場所とは何か、自分らしさやつながりとは何かについて、胸襟を開いて語り合う。心が温まり、思わず笑いがこみあげる話の中に、叡智が散りばめられた1冊。

僕たちの居場所論 (角川新書)のKindle版

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