日本の恐ろしい真実 財政、年金、医療の破綻は防げるか?
- 角川SSコミュニケーションズ (2010年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047318250
感想・レビュー・書評
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やや扇動的ではあるが、いろいろな数字をわかりやすく解説している 1000円でこの知識が身につくのは、ありがたい
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辛坊さんの本である。いつもやしきたかじんに隠れているイメージがあるが、すごく良い本だった。レビューは途中まで書いたのだが、消えたので印象に残る部分のみ。
新幹線の300キロをリニアの500キロにお金をかける予定でいる。しかしそれよりも成田と都心や羽田を結ぶ路線、また大阪中心部と関空を結ぶ路線を整備したほうが、国際経済力がます。当たり前の主張である。
それからアイフォンからアイパッドの作成まで3年間。この間にアイフォンの部品は日本製。アイパッドは韓国・台湾製。この3年で日本の立場は変わった。もう日本の電化製品が売れる時代は変わったのである。 -
・正しい判断をするためには、本当に正しい情報を選び出すことが必要。
・役所が出す統計といっても、それが必ずしも現状を的確に表しているとは限らない。
・今の日本には、政治家や官僚がウソではないが本当でもない情報を出す→メディアが大きく取り上げる→国民が無批判に受け容れる、という構図がある。世論の力も強大で、衆愚政治になりかねない。
非常に簡潔な言葉で述べられていて、読みやすい本だった。
だけども、発言の出典が曖昧だったり、論説の参考文献がなかったり、著者の言葉も果たして本当に正しい情報なのか、という疑問が残った。
あと、メディアの悪行を述べながら、メディアに対する提言が少ないのが気になった。
個人的には、マスメディアは影響力が高い割に必ずしも信頼性が高くないと感じている。例えば、朝のワイドショーでスポーツジャーナリストが日本の政治に対する不信をでかでかと発信しているのが不思議な感じがする。 -
・正しい判断をするためには、本当に正しい情報を選び出すことが必要。
・役所が出す統計といっても、それが必ずしも現状を的確に表しているとは限らない。
・今の日本には、政治家や官僚がウソではないが本当でもない情報を出す→メディアが大きく取り上げる→国民が無批判に受け容れる、という構図がある。世論の力も強大で、衆愚政治になりかねない。
非常に簡潔な言葉で述べられていて、読みやすい本だった。
だけども、発言の出典が曖昧だったり、論説の参考文献がなかったり、著者の言葉も果たして本当に正しい情報なのか、という疑問が残った。
あと、メディアの悪行を述べながら、メディアに対する提言が少ないのが気になった。
個人的には、マスメディアは影響力が高い割に必ずしも信頼性が高くないと感じている。例えば、朝のワイドショーでスポーツジャーナリストが日本の政治に対する不信をでかでかと発信しているのが不思議な感じがする。 -
例によって、読めば読むほど気が滅入ってくる本。まあ、考えても仕方のないことは考えない、ということで、ただ眺めるだけ。
ちなみに辛坊さんは「たかじんのそこまで言って委員会」の副委員長。この番組、なんで関東だけ見れないんだろう?出演者がみんな一癖あって面白いんだけどね。(実家に帰った時はいつも見ている) -
1年前(震災、原発前)に読み終わったが、この状態でさらに震災と原発事故が加わり、円高が加速。日本の前途多難に対して、この悠長な国民性は何ごと?品川区図書館にある?
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データを基にしての話なので説得力あります。
参議院については同じ意見です。 -
最近は日本の将来は明るいと主張している三橋氏の本を読むことが多く、本来の「日本悲観論」についてもしっかりと解説がされた本を探していました。
この本では普段マスコミが発信している内容とは一見異なる内容が「真実」として書かれています、最初の格差が縮小している点から驚きました。
解説の内容は実際に誰でも確認できるデータをもとに行われているので多分正しいのでしょう。いずれにせよ、将来に起きる事象はひとつなので、自分がどのようなスタンスで自分の将来を見つめていくべきかについて考えさせられた本でした。
以下は気になったポイントです。
・日本におおいては景気低迷が長期化し、2000年代の前半に高所得層の収入が下がったのが、日本で起きている事実、それにより日本の格差は縮小した(p14)
・効率化を進めたい経営サイドと、日本的労働文化を破壊したい左派陣営が築き上げたのが現代の格差の根っこ(p18)
・景気の急回復により、正規雇用も非正規雇用もともに増えたのが事実(p20)
・100歳以上の人が4万人を超えたという報道について、本人の生存を確認できたのはおよそ2万人である、4万人は住民基本台帳のデータに基づく(p28)
・大阪市の人口は約260万人、そのうち生活保護を受けているのは13万6千人、20人に一人が生活保護、世帯で数えると13世帯に1世帯が該当(p30)
・日本全体の生活保護者は100万世帯を超えていて、2.2兆円(自治体負担分がこの25%)であり、防衛予算の半分程度(p33)
・日本の莫大な財政赤字は、日本国内の巨大貯蓄によって支えられている、これが減り始めるのが2012年(p37)
・地方の目端のきく土建業者は、続々と福祉事業者に変更している(p44)
・日本の公的年金は、物価上昇率1%、賃金上昇率:2.5%、利回り:4.1%が前提(p75)
・厚生年金給付比率の世代間格差の例として、1965年生まれ(2010年に45歳)は、平均寿命まで生きたとして負担額:2800万円で、給付額:7600万円(p78)
・パソコンやデジカメの価格は、性能が2倍になれば、価格が同じ場合、価格が半額になったと統計上は処理される(p94)
・40%の食料自給率は農水省が多額の農業助成金を正当化するために作り出した数字で、金額ベースでは、70%(口に入る農産物の7割は国産)となる(p177)
・消費税を上げないということは、年金・医療を自己責任にするという意味であることを理解すべき(p187)
2010/12/29作成 -
日本経済の真実の続編の様な内容です。
前回から引き続き、メディアで言われている"常識"のおかしな点を伝えてくれています。
正直どれも他の人が言っていないわけでもないのですが、メディアの最前線におられる方の声なので、説得力があります。
第3章のタイトルである「騙されないための知恵」
この言葉ことそが、辛坊さんの言いたいことであると思っています。 -
お役所や政治家の発する数字を単純に鵜呑みにしてはいけない!!
そのことが良~く分かる本だった。
こういう例を他にもたくさん知りたくなった。
賢い国民でありたいものです・・・
字が大きめ、かつページ数も少ないので図書館で借りて読んで正解でした。