桜井政博のゲームを作って思うこと2 (ファミ通BOOKS)

著者 : 桜井政博

• KADOKAWA/エンターブレイン (2015年6月25日発売)

作品紹介・あらすじ

ヒットゲームを「作り」続ける作り手視点からのコラムをおもに収録!巻頭特集『スマブラ』の設計図!企画書や仕様書を一部公開。

感想・レビュー・書評

[からべーさんの感想 · 2019年11月10日]

■書名

書名：桜井政博のゲームを作って思うこと2
著者：桜井 政博

■概要

週刊ファミ通連載中「桜井政博のゲームについて思うこと」の本、再び！

週刊ファミ通で好評連載中の「桜井政博のゲームについて思うこと」から、
桜井氏がゲームを「作る」ことにこだわったコラムを集めたスマブラファン必読の１冊。
特集として、自身の代表作『大乱闘スマッシュブラザーズ
for Nintendo 3DS / Wii U』の設定資料を掲載。
(amazon.co.jpより引用)

■感想

パルテナとスマブラ forを中心とした、ゲームを作る点を中心
としたコラムです。
同じようなことが繰り返されていますが、それだけそのことがこの方の
信念としてあるのだろうな～と感じます。

こういう信念をもってゲームを作っているから、この方のゲームは色々な
ゲーマーに受けるのだと感じます。
ここまで幅広い層にゲームを受け入れさせるって、並大抵の努力や工夫では
無理だと思います。

この人の一番すごいところは、どの層にも受け入れられるこのバンス感覚でしょうね。

これを持っているプロデューサーは他にはいないでしょう。
堀井さんも今現在のドラクエは、この人ほど広められていない気がします。
他にもいっぱい有名な人はいますが、やはりコア層を中心に受けているのが
多くライト層にはそこまで受け入れらええていないと思います。

ゲーム業界を目指す人は楽しめる気がしますね。
この人は、岩田さん、宮本さんとともに、いなくなったらゲーム業界が少し
変わるほどの人だと感じます。

任天堂と他メーカの違いは、人を楽しませることを根底に持っているか否か？という
部分なんだろうな～

■気になった点

・一見、必要性や相互関係がないものに、多くの意味があるものです。

・我々の最終目的は、人を楽しませることにつきます。

・何でも当たり前のように存在できるものではない。誰かが何かをして
　存在しているものです。

・「このほうがより面白い」と気づいたら考えただけでやめてはいけません。

・顔を合わせて話せばわかることが多い。

・勝敗には揺らぎを出したい。

・ゲームは努力した成果が出ないと面白くない。それにそう反して、結果が
　分かっている試合ほどつまらないものはない。

・役職はどうでもいい。役割による。みずからの技量でみずからの業務を
　実施する。それだけのことです。

・私はつねにゲームに不慣れな人に共感していかないといけないと思っている。

・手に入れたものは当たり前のように気にしなくなる。
　だから、求めるものがドンドン増える。

[tosamuさんの感想 · 2015年8月31日]

ゲーム作りの情熱、苦労、裏話などとても面白い内容でした
、スマブラとパルテナの鏡
買ってしまいました

[mos4649catoさんの感想 · 2015年7月26日]

パルテナの鏡とスマブラforの開発期間中の裏話を紹介した本。ディレクターの立場の厳しさや、様々な意見を参考にしながらも自身の意見を貫くことの大切さをストイックに述べている。ゲーム開発だけでなく、プロジェクトマネジメントの観点から参考になる本。

著者プロフィール

桜井 政博（さくらい まさひろ）
1970年生まれ。株式会社プロジェクトソラ代表、ゲームデザイナー/ゲームディレクター。
HAL研究所に入社し、22歳で初のディレクターを務めたゲームボーイソフト『星のカービィ』で大ヒットし、シリーズ製作に関わる。『大乱闘スマッシュブラザーズ』で製作と販促を努め、こちらも世界的な大ヒット作に。任天堂シリーズの各キャラクターが日本国外でより知られるきっかけにもなった。
2003年HAL研究所を退社。フリーのクリエイターを経て、2009年任天堂の子会社である新会社『プロジェクトソラ』のディレクターに就任。2015年には『日本ゲーム大賞』で「経済産業大臣賞」を受賞した。