狼の口 8巻 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 139
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047343214

作品紹介・あらすじ

ウーリ、シュヴァイツ、ウンターヴァルデン。森林三邦の戦いはいよいよ決戦の地「モルガルテン」へ…! 山と湖にはさまれた隘路(あいろ)にて、史実モルガルテンの戦いが描き起こされる。攻め寄せてくる騎士+歩兵のハプスブルク軍! 対するは武器と闘志と怒りに包まれた山岳の農民兵たち! 「敵に屈服を強いられて生きてきた昨日には、絶対に後戻りしない」。久慈光久が描く、空前絶後の中世叛乱活劇(メディーバル・リベリオン)、ついに単行本最終巻へ!

感想・レビュー・書評

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  • 全編通して英雄的な主役が不在、登場人物への思い入れをしづらい点がモヤモヤしていたが、あとがきを読んで、歴史物を描きたかったわけではなく、歴史は題材として借りて、人々の必死狂乱ぶりを表現したかったという事のようで、視点を寄せさせない漫画だったのかな?と納得。

  • バンバン死ぬ。
    個人的に人をあくまで完全な捨て石にするところはヒドイ、でもそこが良い。

  • 全巻読了。


    一般的な作品では”モブ”として扱われるであろう市井の人々や兵士一人一人にフォーカスを当て、ストーリーと人格を用意することで

    圧政や戦争のエグみと、
    解放と勝利のカタルシスを
    深く重く読者にもたらす作品だった。

  • 完結

  • スイス独立を描いた作品。1巻から最終巻まで一気に読みました。最初にこの作品に触れたのは雑誌でォルフスムントに対して攻撃しているところからだったので、初期の絶望感があまりにも絶望過ぎて、そのためにより残虐描写が重くのしかかってきて、これ絶対に独立できないだろと思ってしまいました。

  • かの国がどれほどの血を流し、それが故に国民皆兵の国として誕生したか。
    ストレスとカタルシスの値がいずれも実に大きく、読むと大きく疲労する、というか心にダメージを負う。読む人を選ぶが傑作と言える全8巻。

  • まとめて、1~8巻分をレビュー。

     8巻は新書で買い。
     あとは古本屋にて購入。
     近場も、オアゾも置いてなかったので。


     とにかく。
     主役はお代官様でした。
     死んで、すぐに悪夢の主役として登場。
     そして、最後の最後でも、まさかの登場。

     びっくりしたよっ。



     この話は、モブに人格を与えて、名前を与えて殺していく。
     主役を張る若い男女、親子、女、が、拷問され、むごたらしく殺されていく。
     お代官様、神出鬼没で、いつ眠っているのかわからん。冬山をプロっぽい連中が重装備で関所越えしてるのに、なんでそんな軽装で待ち伏せできるのか・・・。

     砦(関所)を攻められても、いつでも対応。即対応。いつ寝てるんだ、本当に。
     すごく優秀なんだろうな、人を絶望させて殺すことにかけては、無駄なぐらいっ、天才。

     そんな彼も、たくさんの死者を作りだして、ひどく苦しい拷問みたいな処刑をされ。さらされた。

     その後、まだつづく独立戦争。

     200人以上の死者。
     それに顔、性格、名前などをちょこちょこ与えていく。
     それが無残にあっさりと、容赦なく殺されていく。
     おとりとして。自分たちがおとりだと、わかっていて。

    「英雄」。一人ひとりが英雄です、と主役クラスの少年が言ったが、それを読者にわからせようとした結果が。

     これかぁ。。




     

  • 最終巻ですって

  • 1315年、モルガルテンの戦い。オーストリア公弟軍と山岳森林三邦がぶつかる、、騎兵と歩兵の激突は凄惨。他の巻同様、読んでる方に痛さが伝わってくるほど。圧倒的オーストリア優位と思われた戦いは…。騎兵と貴族の戦場が、武装農民に取って代わられる一幕。この世界全部が王侯貴族のものと思うな、二度と来るな、というヴァルターの言葉の重み。この戦いが今も続く永世中立国の歴史につながっているとは、迂闊にして見落としていた。

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