銃座のウルナ 4 (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047348127

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  • インターバル…なのか?
    戦地から離れ、故郷に帰ったウルナ。
    戦争の影は残るものの、普通の生活と平和な日々。
    新しい恋も芽生え、平穏に過ぎていくかに見えた日常に
    「あのとき」の残渣は容赦なく絡んでくる。
    彼女はどうするのか、事態はどうなるのか。
    穏やかな中にも着々と高まっていく緊張と不安。
    果たして、ウルナに幸せな日々は戻るのでしょうか。
    衝撃の事実と緊迫を引きずって、5巻へ。

  • タイトルから想起される様なものは無い。パラレルワールド的なSFで、今よりも少し前の時代背景に近い為か、どうしても男尊女卑的な思想が根底にあり、それに抗う為の話でもない。ここの部分でどうしても引っ掛かりを覚えてしまう。

    戦果を挙げて帰国したウルナが特権を得る事もなく、やはり所詮女性兵士と言う「国家思考」は変わらない。この時代にあっても女性が逞しく生きている、とは思えない。現在は「女性を搾取するもの」として当然と扱っていた時代とは明らかに異なっている。撤廃はされてないし、以前現実の中でも女性蔑視は残っているが、女性の描き方としてはかなり古いモノと考えて読まないといけない部分がある。

    とは言え、戦争相手のゾード族が、実は「人間である」か否か、それを見せない様にする事で憎悪を増強させ、駆逐するに似た戦い方が出来ている、と言う戦争の行方がどうなるのか、その部分では非常に読ませる漫画だ。漫画としては面白いんだけど、読んでて生理的に気持ち悪いなと言う感覚も湧く。恋人関係になってさえ、男性が女性を搾取して当然と言う怖さがある。性欲が絡むと、自分の性欲は100%満たされないとしてもとりあえず自分も性行為を行う事はやぶさかではないし、と言う「性欲」がある場合は女性だけが搾取されていると言う完全な被害者ではあり得ない、と言う部分の描き方が妙にリアルで、性欲のない人間が読むと気持ち悪さを感じてしまうのかもしれない。

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