幼女戦記 10 Viribus Unitis

  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047353268

作品紹介・あらすじ

帝国という国家の砂はいずれ尽きる。
遺された時間は、あまりにも少ない。
砂時計の砂が尽きるまでに、人はそれぞれの決断を迫られる。
ある者は、そんなはずがないと運命に目を瞑る。
ある者は、破局を拒絶する道を選ぶ。運命だとしても、大人しく滅ぶ道理があろうか。
活路を求めて彼らはあがく。

そして、ターニャもまた『愛国者』という仮面の裏で誓う。
己は、絶対に沈む船から逃げ出す、と。
「……転職だ。転職活動しないと」

しかして、社会的動物に逃げ道は乏しい。
帝国軍とは必要の奴隷なのだ。
彼らは、手段をえらばない。

感想・レビュー・書評

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  • がんばれー!

  • 暗号通信が見破られていて、ロメール将軍の大作戦
    連合王国強襲作戦はバレて待ち伏せを喰らう
    幸い戦闘意欲ゼロの海軍は引き返して無傷だが、中
    佐率いる第二〇三魔導大隊は「素人へ一手指南」と
    喧嘩を売って切り込み、支援部隊のドレイク中佐と
    対決して破っている(死んでない)
    急激に練度少ない兵士が増えた中で、ターニャ大隊
    はネームドばかりになっているのがずるい(*´▽`*)

  • 新キャラ登場によりさらに混沌とした展開に。ですがやはりターニャちゃんは勝ってしまいますね。イラストの顔芸には腹筋崩壊してしまいました。

  • ゼートゥーア中将による東部戦線の押し戻しに成功するも、ロメール中将の西方進出は失敗する。 
    外務省は重い腰を上げ、講和への筋道を模索し始める。 
    砂時計の砂は、あまりにも残り少ない。 
    労働契約は『適正な支払い』と『雇用の安定』があればこそ。 
    デグレチャフ中佐は転職に成功するか? 

  • 相変わらず面白い。総力戦で劣勢に陥った国家が、どのようにして破滅に向かっていくのか、政治家・官僚・軍部の観点でよく描かれている。下手な近代の歴史小説よりも、よっぽど示唆に富んでいる。

  • 東西に公用使として使いっ走りをさせられた挙句に駄賃がわりに戦闘行為を積まされて、転職したいと思いながら中々思う通りにはいかないし、
    遅過ぎる外務省がなんとか動き出したかと思えば渡りに船のリクルートされかかるけれどもやっぱり泥舟のままだし。
    海軍さんの手助けに行けばエニグマられててえらい目に遭いながら敵と交戦。
    いくらひよっこ相手でも、それらを肉壁にされるとは考えても見なかったターニャさんが怒り奮闘したり。
    著者と似た趣味のある私は胃を痛めつつ頑張るレルゲン大佐達が大好きですとも。

  • 統一歴1927年7月25日。
    ターニャは沈みゆく帝国において、転職を決意する。軍、政治、官僚の三位一体がバラバラで「予備」が検討されるようになる。
    東部戦線において、詐欺師ゼートゥーア中将の果断な戦線整理による後退と敵の突出誘導、連邦が意図を見破って逆襲しようとするが、さらにその光背をつくゼートゥーアの手腕、こきつかわれるデグレチャフ中佐。
    多国籍義勇軍を率いるドレイク中佐とラインの悪魔が激突するが、スー中尉の猪突猛進により、味方にも被害が出る。
    小回転ドア作戦により東部戦線はいちおう押し返しに成功する。
    西部方面ではロンメル将軍が連合王国本土への海路による強襲を計画し、ターニャら203航空魔導大隊が組み込まれる。
    帝都ではレルゲン大佐とコンラート参事官が外交による状況打破を模索中。
    統一歴1927年8月31日。
    海峡上空にて大隊は連合王国の高速艦隊に待ち受けられ、1個旅団との戦闘を余技なくされる。が、敵の練度不足により戦果多数、予備戦力のドレイク中佐と古参の1個中隊が投入されたが、宝珠の差でドレイクは落とされる。
    強襲作戦は失敗したが、撤退には成功。
    レルゲンは鉄道部門のウーガ中佐のもとを訪れ、偶然、イルドア方面のダイヤが侵攻を前提とするものであることを知る。

  • やっと終戦に向けた動きが見えてきたかなぁ。確かに面白いんだけどちょっとライヒも状況的に厳しくなってきたよね。負けない為にどうやってこの戦争を終わらせるか。やっと外務省の使えそうな役人『コンラート参事官』も登場したし、今後の展開に期待。
    個人的にはメアリー・スー中尉にもう少し焦点を当てて欲しいいんだけど、あえて筆者は外しているよね(笑)。
    今回は、ターニャとヴィーシャのツーマンセルでの活躍にスカッとした。

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著者プロフィール

小説家。代表作に『幼女戦記』『約束の国』『ヤキトリ』『テロール教授の怪しい授業(原作)』など。

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