平家伝説殺人事件 (カドカワ・エンタテインメント)

  • 角川書店
3.50
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047881877

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【平家伝説殺人事件】 内田康夫さん

    多岐川萌子が当山と知り合ったのは「サルート」という店のホステスをしている時だった。
    萌子は当山に「三年足らずで、一億五千万になる話があるが仲間にならないか」と持ちかけられた。
    当山の仲間になることを承諾した萌子は、彼のシナリオに従い稲田教由と偽装結婚をする
    そして、夫となった稲田教由とともに彼の生まれ故郷の高知に向かった。
    しかし、高知に向かう途中、稲田はフェリーの甲板から転落し行方不明となる。
    結局、遺体は見つからないまま2年が過ぎた頃、当山がマンションのベランダから転落死する。
    警察は状況証拠から当山は自殺と断定されるが、稲田の事故当時の当山をフェリーで見かけた航海士の堀ノ内は
    自殺という警察の判断に納得できず、旧友の光彦に思いをぶちまける。
    そして、光彦は稲田の郷里・高知県西土佐村藤ノ川へと向かう。
    稲田の郷里は平家・落人の隠れ里として、部外者を拒み平家一門の血をひっそりと受け継いでいる土地だった。



    浅見光彦のロマンスというコトに興味を惹かれ借りてきました。
    この本は浅見光彦シリーズが始まって間もない頃の作品でしょうか、、
    シリーズ前半の物語は後半に書かれたものよりも兄に対するコンプレックスが低いように感じます。
    シリーズ後半ほど、刑事局長の弟というコトを、他の警察に知られないようにしようとする部分が
    強調されているように感じます。・・でも結局は兄の存在を知られてしまうんですけどね、
    その兄の存在を知った後の地元警察の変わりようも面白いです。

     

著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田康夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×