キャンベル選集 1

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047912427

作品紹介・あらすじ

人間の想像力が太古の昔から生み育ててきた神話。時空を超えて人々の生きるよすがとなってきた神話が、今、蘇る。数多くのアーティストに強烈な影響を与えた、神話学の巨人・キャンベルが理性的に、そしてユーモアたっぷりに語る。

感想・レビュー・書評

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  • ・「フォーリン・アフェアー」の記者は神話に不完全な定義を与えていました。神話とは宇宙とその諸部分、国家その他の人間集団についての受け入れ可能な理念の体系だ、と言っています。しかし、神話はまたそういった全てのものに影響を及ぼす神秘的な次元にもかかわっています。もしそうでなければ、神話ではなく、イデオロギーがあるだけです。
    …それは生きている人間を、その人自身のライフサイクルと調和させ、その人が生きている環境と調和させ、その環境の中にすでに組み込まれている社会と調和させる働きをします。

  • £4

  • 『神話の力』を読んで虜になって以来、キャンベル翁の著作は気にしているが、某単行本の訳の読みにくさゆえ遠ざかっていた。
    この「選集シリーズ」以降の一連の単行本はたいへん読みやすくなっていてよろしい。講演をまとめた、ということもあるだろう。
    本作は基本的な内容が収録されていてまたよろしい。シンプルでスタイリッシュでシンボリックなインディアンの砂絵には魅了される。
    私たちの日常の行動も意識することでそれは儀式となりうる、といった意味合いの一言が印象に残る。つまり神話の世界とは無縁になっているような、現代社会のもろもろにどっぷりつかっている私たちの味気ない、底の浅そうな生活も、意識することでさまざまな意味合いが生じてくるのだろう。
    私たちは(見方次第だが)神話の中で生きている……ワオ!

  • キャンベル選集1
    哲学が多いかな。仏教とキリスト教は本義において同様で、自己の内部の楽園に回帰すること。それが至福。
    そこにいたるヴィジョンの様々な形態。
    そして、インドの仏教観の豊かさに感動します。

    メモ
    復活の概念は、生前と変わりない精神の再来という特殊なもので、エジプト神話から。農耕のイメージ。
    狩猟採集ではアイヌのイオマンテのように、別の魂が天から再来するイメージ。
    生贄や、死や腐敗から新たな生命が生まれるイメージは、熱帯などの植物からのインスピレーション。農耕にも引き継がれ

  • 村上春樹が“自己啓発本”として薦めていたので即購入した。

    こういう本は初めて読んでいるので、解読が難しかったけど、たしかに心が安らぐ。

    もっと読み込んでいきます!

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著者プロフィール

【著者】ジョーゼフ・キャンベル
Joseph Campbell/1904年-1987年。アメリカ生まれの神話学者。比較神話学や比較宗教学で知られる。1934年よりサラ・ローレンス大学教授を務めた。著書に『千の顔をもつ英雄』上下(平田武靖・浅輪幸夫監訳、伊藤治雄・春日恒男・高橋進訳、人文書院)、『宇宙意識 神話的アプローチ』(鈴木晶・入江良平訳、人文書院)、ビル・モイヤーズとの共著『神話の力』(飛田茂雄訳、ハヤカワ文庫)、『ジョーゼフ・キャンベルの神話と女神』(倉田真木訳、原書房)など。

「2023年 『聖杯の神話 アーサー王神話の魔法と謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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