恐怖の兜 (新・世界の神話)

  • KADOKAWA
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047915237

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。ヴァーチャルリアリティに関しての視線や選択の誘導についてのくだりや、ディスクールについてのくだりが特に好き。

  • 「それはもしかしたら、単に蛸なのでは?」

    『iPhuck 10』が難解ながらも面白かったのでそのままの勢いで読んだ。
    しかし、やはりこれもかなり難解……。巻末の解説によると短編と長編でかなり味の変わる作家らしい。短編は好きなのだけれども、長編はなかなか自分にはハードルが高いのだなと分かった(『オモン・ラー』はとても良かったんだけど……)。しかし難解ながらもこの苦味が癖になってしまっているので、これからも色々と読んでいこうと思います。

  • 図書館で。
    新・世界の神話シリーズ。アリアドネの糸がスレッドとなってチャット形式になってるのは面白い発想。なんて言うのか実験小説みたい。

    それにしても博識だなぁ~とか思いながら読みました。小人の説明とか難しすぎる。私だったらきっと理解できなくてなんか言ってたなぁぐらいしか他の人に伝えれらないだろうな… 

  • ソリッドスリラーのシチュエーション、ギミックミステリの手法で描かれる幻想と哲学。ばり難しいことを書いていながら分かりやすく先が気になる面白さ。物語の終わりと共に読者自身は迷宮から解放されたと解釈したが、逆に作者の補注によって迷宮に囚われたのかもしれない。

  • ペレーヴィン、決定的に「好きじゃない」って思うようになった一冊。おもしろくなかった。

  • 3.5

  • 変わった本だこれは!

    しばらく何が起きたのかわからない状態、もう一度拾い読みするうちに面白くなってきた。
    終盤のアリアドネの話を斜め読みしてたのも悪かった。
    面白かったよ…面白かったんだ。
    それはたしかだ!
    だけど、ちゃんとわかっていないので考える。

    「存在論」という方向で考えてみた:
    http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2013/05/blog-post_19.html

  • ミノタウロスの迷宮をおもわせる空間に閉じ込められた男女8人。互いの部屋は行き来ができず、唯一可能なのは室内に設置されたPCのチャットでの話し合い、しかしどうやら個人情報は検閲されている。各々に付けられていたハンドルネーム以外は匿名のまま、この奇妙な状況をさぐろうとする面々だが。

    ------------------------------
    「チャット」「閉鎖空間」「ミノタウロス神話」というキーワードから、謎を解明しつつの派手な脱出劇をなんとなく想像していましたが、当のかれらは脱出に対してはさして積極的ではなく、不味い食事にぶーたれながら「この空間はなにか」「ミノタウロスはどこか」「迷宮とはなにか」「テセウスとは」等々やけにメタな議論をあーでもないこーでもないと交わすばかり。思弁的な会話の多くに脳内で?が飛びかったものの、ラストのイメージの直球さはそれを悠々補うインパクトあり。

  • くそおもしろい。

  • 『オモン・ラー』がなかなかだったので、図書館から借りましたが
    私には意味不明で・・・。

    そうこうしているうちに他の読みたい本が借りれたので
    途中でうっちゃることにしました・・・。

    また機会があれば・・・。

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著者プロフィール

1962年生まれ。現代ロシアを代表する作家。『ジェネレーション〈P〉』『汝はTなり』『チャパーエフと空虚』『虫の生活』などが訳されている。

「2018年 『iPhuck10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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