1/4のオレンジ5切れ

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制作 : 小池 アミイゴ  那波 かおり 
  • 角川書店 (2007年6月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047915473

1/4のオレンジ5切れの感想・レビュー・書評

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  • 読みおわっても、
    物語が終わった気がしなかった。
    です。
    まだ、どっかで続いんじゃないか
    っていう。
    へんなかんじ。

  • ショコラが良かったので、他のジョアンハリスの本を探しました。
    母を憎いと思っても、似てくる外見に苦しむ様子など、人の心情が細やかに書かれています。
    良くも悪くも環境が人を少しずつ変えていくんですね。

  • う~ん。自分の家庭環境と照らし合わせて少し読むの苦しくなった。あと、自分も頭痛持ちなので、お母さんの苦しみが気の毒で...バファリンあげたくなってしまう。でもモルヒネ飲んでるような人には効かないかあ~ε=(・д・`*)ハァ…

  • 金田一の登場しない横溝正史+母の呪い。

  • ラッセ・ハルストレム監督、ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ 出演の「ショコラ」は、豪華キャストというだけではなく秀作映画でした。
    フランスの小さな村にやってきた母子が、チョコレート屋を開く。
    古い因習の残るその村の人たちは、最初は警戒しつつも母親の作るチョコレートの味に魅了され、次第に心を開いていくが、あるとき、ジプシーたちが村に立ち寄り、ジプシーをよく思わない村人と愛情をもって接する母親に次第に波風が立ちはじめる。やがて母子は店をたたんで村を立ち去る。

    私は相当にビノシュ贔屓なので、「ショコラ」は大好きな映画ですが、『1/4のオレンジ5切れ』は、その「ショコラ」の原作者ジョアン・ハリスの最新邦訳作品です。

    『ショコラ』『ブラックベリー・ワイン』『1/4のオレンジ5切れ』は、ジョアン・ハリスの食にまつわる題名を冠した小説シリーズ「食の三部作」で、『1/4のオレンジ5切れ』はシリーズ最後の作品だそうです。

    私は、『ショコラ』も映画でしか見ていなくて、『ブラックベリー・ワイン』も読んでいないので、ジョアン・ハリスの小説は本書がはじめてでしたが、とにかく面白くて一気読みをしてしまいました。

    主人公のフランボワーズ・ダルティジャンは、フランスの小さな村でクレープ屋を経営する60代の女性。
    彼女は、50代のとき、身分を隠して幼少時を過ごしたこの小さな村に舞い戻る。
    彼女の出生の秘密を知っていれば、この村の人々は彼女を決して受け入れなかっただろうし、ましてや彼女の焼くクレープを食べにくることもなかっただろう。
    しかし、彼女が頑なに守り通してる自分の母の名前と事件の真相は物語の最後になるまで語られることはない。

    彼女は9歳の頃を回想する。
    時代背景は、第二次世界大戦のナチス・ドイツがフランスを占領している頃。
    オレンジを病的に嫌い、夫が戦死し3人の子どもを育てている母は、偏頭痛持ちで、子どもたちのことを深く愛しているのにもかかわらず、うまく表現することができない人だった。
    亡くなった時、兄には農場を、姉には一財産はあろうかという地下倉庫のワイン、そして、末っ子のフランボワーズには、雑記長一冊とトリフが母の遺産として遺された。
    この遺産の分与によって母の愛情の比率が手にとるようにわかる気がする。

    しかし、フランボワーズは、兄から農場を買い取り、母の雑記帳を手に、あの忌まわしい事件のあった生まれ故郷の村に帰ったのだった。

    非常に巧みな作者である。
    特に、母娘の関係の描写は非常に上手く、少女の頃にわからなかった母の悲しみや苦しみ、寂しさ、不器用ながら精一杯愛情を持っていたことなどが、成長し、老いたフランボワーズにはよくわかる。そして、いつの間にか自分も娘に対して母のように自分勝手な冷酷さで接していることに気づく。

    長男で自分より少しいつも大人だった兄、美人で収穫の女王に選ばれた姉。
    吃音癖のある幼馴じみのポール。
    フランボワーズの初恋の相手であり、当時、村に駐留していたドイツ軍兵士トーマスとその仲間たち。
    彼らが、回想部分の脇役をがっちりとかため、
    兄の息子や嫁やその弟らが、現時代のフランボワーズの平穏に騒音を持ち込む。

    『ショコラ』と同じくらいいい映画になりそうなストーリーだが、本書が映画化される話はまだないらしい。
    しかし、『ショコラ』の主人公ヴィアンヌ・ロシェのその後を描いた小説がイギリスで発刊されたそうで、ジョアン・ハリスの小説3冊を邦訳してきた那波かおりさん訳の日本刊行が待たれる。

  • 愛情表現が下手な少女が長い時を経て、秘密を解き放し新しい一歩を踏み出そうとするまでの物語です。無愛想でヒステリックな母親と同じ面を自分の中に見出し、ショックを受けるボワーズの気持ちには同感しました。母親の嫌いな部分を自分自身も受け継いでいると知り、嫌悪を感じた経験は私にもあります。今ではそれを受け入れ、母にはとても感謝しているし、少しでも親孝行したいと思っています。でもボワーズと同じ9歳の頃、ちょうど小学生高学年の時というのは、母親の深い愛情を知らず、反発ばかりが先立っていたような気がします。ボワーズは、抱きしめて愛情を表すということができなかったミラベルの真実を知るのに半世紀もの年月をかけてしまいました。でも、母というものは子どもを愛しており、娘もまた母のことを愛しているのだということに気づくのは少しでも早い方がいいと思います。早ければ早いほど、修復できるチャンスが多いのですから。この作品は、ボワーズが遠回りして気づいたいくつかの大事なことを教えてくれています。全体的にダークな雰囲気が漂っていますが、本物の愛とは何かを気づかせてくれる素敵な作品です。

  • 二年前に友人からもらった本の束の中の一冊。

    川の主の老カワカマスを おっかあ"(原文 "Old Mother")と訳したのは???"

  • 重い話。子供のころは残虐なことを平気でやるんだよなぁ、と思わされる。結末はいい感じで終わったけど、今後どうなるのかが気になる。

  • 『ショコラ』の作者の食べ物シリーズ第三作。
    趣きはかなり異なります。
    主題は重くて深い。
    ズーンと胸にひびく作品です。

  • ショコラの作者です。
    私は彼女の書く文章が好きです。
    特に食べ物の描写はすばらしい!!!

    この本は結構怖いです。
    嫌な人しか出てきません。
    ただ親子の物語ではあります。

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1/4のオレンジ5切れの作品紹介

母が死に、1冊のノートが遺された。ドイツ軍が駐留し、レジスタンス運動が巻き起こったフランスの片田舎で、あの日、本当は何があったのか-。追憶のまばゆい光の中できらめく故郷で、あまりにも幼すぎ、無邪気だった私。ノートに綴られた母の心のつぶやきが今、私の胸をえぐり、贖罪の涙を誘う。

1/4のオレンジ5切れはこんな本です

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