成すも成さぬもないのだが これまでもこれからも

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 74
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048120043

作品紹介・あらすじ

鷲崎健、初めてのエッセイ集。ラジオパーソナリティ、イベント司会、シンガーソングライターなど幅広く活躍する著者が、ラジオや音楽、ともだち、そして「アニスパ」という人気番組について語る。「ミニッツブック」での全6回の連載に、書き下ろし「これまでもこれからも」を追加収録。

コンビニ店員だった若者が、ラジオ生放送の司会者に抜擢。今や押しも押されぬ名パーソナリティとなった著者のラジオへの想い(「肩書きのないラジオパーソナリティ」)。
様々なジャンルの音楽を聴き、作詞作曲し、歌う。熱烈なファンを持つシンガーソングライターとしての顔、その音楽的ルーツ(「とても個人的な音楽のはなし」)。
鮫好きを公言してきた著者が初めて本格的に語る鮫の魅力(「鮫について語ろう」)。
この話はいったいどこに向かうのか?読者を連れて歩き出す思考の迷路(「富士山、巨人、レディー・ガガ」)。
自分には友達が少ない。そう語る著者にとっての本当の友達とは(「十代の自分に如何にして友達が出来たのか、または出来なかったのか」)。
声優・アニメ関連のラジオ、通称アニラジの一時代を築き、11年間、リスナーとゲストを楽しませ続けた大人気番組「アニスパ」。今だから語れる盟友=作家・諏訪勝と相棒・浅野真澄について(「アニスパのはなし」)。
四十路を迎え、ふと振り返ったこれまでの人生。こどものころになりたかった「意外な」もの。大人になって変わったこと変わらないこと(「これまでもこれからも」)。

軽快なトークと驚くべき博識。愉快を求め、散歩を愛し、リスナーやファンと気さくに語らう。そんな鷲崎健の、普段はあまり語られることのない「想い」を紡いだエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 拾い読み。
    アニラジ、知らなかった。

    2021年4月25日、追記。

    アニラジとは、アニメ関連のラジオまたはインターネットラジオの番組のジャンル、および主にアニメで活躍する声優がパーソナリティを務めるラジオまたはインターネットラジオの番組。(ウィキペディアより)

    著者の鷲崎健さん。
    ウィキペディアによると、

    鷲崎 健(わしざき たけし、1973年10月26日 - )は、ラジオパーソナリティ、ミュージシャン。アトミックモンキー所属。伊福部崇とのユニットポアロのメンバーでアコースティックギター・ボーカル・作詞・作曲担当。B型。

  • 自己啓発

  • わたしの好きなラジオパーソナリティのエッセイ。わっしーの「粋」なところと、教養高いところが小出しにされていく。



     この人は、恥ずかしがり屋だなーというのがよく伝わる。

     恥ずかしがり屋だから、自分を卑下するし、すぐふざけて茶化してしまう。だからこその粋なのだろう。

     心に残らない。そんなことをつらつらと述べていく。エッセイとして適切である。なのに読んでいてリズミカルになるし、韻を踏んだライムが心地良いような言葉の連なりが鷲崎健だなーって。

     ファンだからこそ楽しい良いエッセイでした。


     ただ、鮫のことに少し詳しくなれるので、ちょっとためになる本でもある。

     あと、人生ガウォークは目から鱗。
     変形途中でい続けること。そういう人生ほんとにもう、江戸時代の芸人って感じで、粋だなぁ~って。
     

  •  
    ── 鷲崎 健《成すも成さぬもないのだが これまでもこれからも 20151110 KADOKAWA》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4048120042
     
    http://amd.c.yimg.jp/amd/20160321-00010003-bjournal-000-1-view.jpg
     
    …… 最初は、単純に一ファンとして手にした本でした。
     
     今回紹介する『成すも成さぬもないのだが これまでもこれからも』
    は、ラジオパーソナリティ、司会者として活躍する鷲崎健さんの初の単
    行本となるエッセイ集です。正直、書評で取り上げたりするつもりもな
    く、ただの道楽読書として、椅子にだらしなく腰掛けて駄菓子をドクペ
    で流し込みながら読み始めたのですが、おやおやこれが想像以上の良書
    じゃないですか。居ずまいを正しつつ、付箋を貼りまくっているうちに
    気がつけば読了してしまった次第。
     
     本書の冒頭、鷲崎さんはこのように綴ります。
     
    <「声優やアニメクリエイター、アニソンアーティストなどの方々を
    お呼びしてお話を伺ったりするラジオ、通称アニラジと呼ばれる業界で
    日々喋ったり笑ったりする仕事をしております」
     
     と、こう自己紹介してなるほどとすんなり頷かれることはまず無い。
    たいていの場合、じゃあアナウンサーさんなんですか? アニメ関連の
    ライターさんなんですか? と聞かれいやいやともう一度同じ説明をす
    るはめになる。すると怪訝そうな顔でなるほど仕事の内容はわかった。
    で、お前の職業はなんなのだと問われてしまう。
     
     だから!
     
     ラジオで喋るのが仕事なんだよ! と語気荒くなりそうになる所をぐっ
    とこらえる>
     
     一般的に、ラジオパーソナリティという肩書きを持っている人は、他
    に本業たる別の肩書きを持っているもの、と語る鷲崎さん。言われてみ
    ればたしかに、アナウンサー、俳優、お笑い芸人、歌手、評論家といっ
    た肩書きを持つ人が実績を積み重ね、一定の知名度や評価を獲得した後、
    ようやくラジオ番組なりを任されて、ラジオパーソナリティというタグ
    が後から付け加えられるというのが、よくあるパターンなのかもしれま
    せん。鷲崎さんは「ラジオパーソナリティとは普通、本職にプラスされ
    る『その他』の部分なのだ。職業『その他』の人間です、と言われたら
    そりゃ面食らいますわね」と書中で語ります。
     
     この“職業・その他”である鷲崎さん。アニメ系のラジオ番組のパー
    ソナリティや、イベント司会などで引っ張りだこの存在。お時間があれ
    ば、ためしにウィキペディアをチェックしてみてください。これまで携
    わってきた、また現在携わっている番組やイベントが膨大に列記されて
    います。アニメ業界周辺では、確たる存在感を放っている敏腕MCなので
    す。
    http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160321-00010003-bjournal-ent
     
    (20160322)
     

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著者プロフィール

(わしざき たけし)10月26日生まれ、兵庫県神戸市出身。ラジオパーソナリティ、MC。自身がパーソナリティをつとめたラジオ番組「A&G 超RADIO SHOW~アニスパ! ~」をはじめ、テレビ、ラジオ、インターネットなど媒体を問わず数多くの番組で活躍の幅を広げている。ラジオパーソナリティ、司会業をこなす傍らシンガーソングライターとしての活動も積極的に行っている。現在、4thアルバム『What a Pastaful World』が好評発売中。現在の趣味は、鮫と散歩とブルース。

「2015年 『成すも成さぬもないのだが これまでもこれからも』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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