恋ひわたりの… (あすかコミックスDX)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048529884

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  •  伝未詳の女人を取り上げる試み、「火の波」に味がある。
     三好義継とその妻(名姫)は然程知られないが、こんな優しい間柄を想像してみるのも良し。
     足利将軍家と三好家を繋ぐ典型的な政略結婚とはいえ、互いを労わり合い、周囲の反対に阻まれず静かに恋を育み、共に最期を迎える二人が切ない。
     悪名高い松永久秀が好々爺で出てくるのも楽しい。

     「寄り竹の音」での、小早川隆景と問田の方(話中は初姫)との仲良しぶりも可愛い。
     冷酷な智将の頭と、妻に優しい夫の顔。
     両面を並立させる人物像は、作者の腕が冴える。

  • ・主君織田信長の弟・信行の妻に一目惚れした池田勝三郎。謀反を起こした信行を信長の命令で手にかけるが、恋心は治まらず・・・
    ・織田信長の仲介で三好家へと嫁いだ足利義昭の妹・名姫。政略結婚ではありながらも仲の良い夫婦関係を築いていた最中、信長と義昭の対立のため別れを余儀なくされる
    ・幼き日より可愛がられながらも、主君・大内義隆の無能ぶり、衰退ぶりに謀反を決心する陶五郎
    ・毛利家から小早川家へと婿養子に入った隆景。病弱な妻を心から慈しむ一方、冷酷で緻密な武将としての面も持ち合わせる
    他1作収録

    (2009/7/28 読了)

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