ココロ・ドリップ (2) ~自由が丘、カフェ六分儀で会いましょう~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048650595
作品紹介・あらすじ
ここは、東京・自由が丘、『カフェ六分儀』。人のココロを繋ぐ“贈り物”が行き交う喫茶店だ。今日もこの店のドアベルを、訳ありな人々が鳴らす。香味豊かな一杯の珈琲のように、幸せなひとときをお届けする物語。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
面白かった。
-
ギフトとプレゼント
わたしが贈るのは
どちらの贈り物だろう -
ココロ・ドリップ1を読んで面白かったので、つい2を読んでしまった。
さもありなん、自由が丘のカフェなんだけど、飾り棚に置かれる品物。
プレゼントとギフトの違いが、書かれていた。
この本には、書かれていないが、今、お中元、お歳暮、など、ギフトと、使われるが、クリスマスや、お誕生日には、プレゼントが、使われる。
giftは「贈りもの」以外にも、「才能」と言う意味もあり、昔の古英語では、giveの意味と、同じであった。
presentは、「贈りもの」「お土産」の他に、「現在」と言う意味合いもあるし、pre-sent とアクセントが、後ろになると動詞なって、「贈呈する」になってしまうなんて、、、この本を読みながら、単語を思い出していた。
話はこの本の半分まで描かれている「スパイス・メモリー」であるが、怪我で、一部だけが記憶喪失になってしまっている佐奈。
その欠けている記憶は、大好きな彼の事である。
記憶が無くなっているので、彼が、側に居てもただのストーカーに思われる。
ブリザーブブドフラワーの鉢が、六文儀の棚に置かれるが、、、、
作者の物知りが、凄い。
スウェーデンのスティグ・リンドべり の葉っぱシリーズの陶器、、、ニワトリみたいな柄も得意とするが、つい、連続模様の葉っぱのコーヒーカップを思い浮かべてしまった。
シナモンカフェオレェで、佐奈は彼、亮介を思い出すことが出来る。
良かったと、思わせる書き方が、良い。
豊かで優しい珈琲の香りに包まれて、、、、と。
1.5話と、1.75話は、話の流れの伏線の様な感じであったが、第2話 わが夢はかくも愛しき。。。は、拓が、小説の筆を折るか否か、、、、
知麿の心憎い気配りと、思いやりが、良い。
ほんわかと言う気持ちにさせられる本である。
そして、作者の物知りのコーヒーと、フェアトレードなどの言葉が、本を読む人の手に取れば、それだけ、発展途上国の事も理解出来るようになる。
優しい気持ちになれる本である。
この本の中のシナモンカフェオレを味わった事が無かったので、今度、カフェに行った時に注文してみよう!
私も、何か忘れている事を思い出すかもしれない(笑) -
二巻。
2015/12/20 -
打ち切りの話がこの本になりませんように。
オカマキャラは必要ないであろうと思う。 -
「美観街より愛を込めて」が一番好きです。
主要人物が勢揃いしてワイワイしている様を想像して自然と笑顔になっちゃいました。
でも純のストーカーチックさには若干引いた(笑) -
【宛名のない“贈り物”が、大切なことを思い出させてくれる。ここは『カフェ六分儀』。】
人はときに、大切なことを忘れて立ちつくす。
そんなとき、飾り棚で思いがけなく交わされるココロの等価交換が、道を示してくれることがある。
古い船乗りが星の光を頼りに方角を知ったように、宛名のない“贈り物”たちが、大切なことを優しく思い出させてくれる。
ここは、東京・自由が丘、熊野神社参道脇に佇む『カフェ六分儀』。
ツンヘタレなアラサーシェフ作家と、珈琲を愛して止まないバツイチマスターが、香味豊かな一杯の珈琲とともに、あなたに幸せなひとときをお届けする物語。