神様の御用人4 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048652544

作品紹介・あらすじ

夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あまのみちねのみこと)。彼の御用はその女性が誰なのか突き止めることだった。和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが紐解かれる――。

感想・レビュー・書評

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  • 神様にも不倫する人いるの・・・?とショックを受けた一冊。(面白かったけど・・・)

  • 人が神の祭りを行わなくなり神を信じなくなったために、力を失い記憶まで失いつつある神々の様々な「御用」を承る「御用人」となった良彦の奔走を描くシリーズ第四作にして初の長編。

    日本書記の中のほんの少しの記述しかないという「神武東征」の際に制圧された《名草戸畔》(なぐさとべ)の伝説。
    こういう、歴史に埋もれたドラマはたくさんあるんだろうなと思うとこの物語も興味深く読めた。

    今作では《名草戸畔》と《天道根命》の物語にリンクするように、良彦の友人・小野達也の家族の物語も展開。
    良彦が《御用人》になる前に意外な事実があった。
    相変わらずモフモフ狐の神様《黄金》と良彦とのコンビは良い。
    食べるの(特にスイーツ)大好き、肉球で『テシテシ』と良彦を叩くところも可愛い。
    そこにイケメン《大国主命》にセレブ系美女の《須勢理毘売》(すせりびめ)夫婦の乱入もあって賑やか。

    正式に《御用人》となった(状況は全く変わらず)良彦と《黄金》の旅のこれからがますます楽しみ。

  • シリーズ4作目。今回は長編。 
    家族の絆について、考えさせられた。

    御用人代理から、正式な御用人に昇格した良彦。これからもモフモフ黄金様とのやりとりが楽しみ。
    穂乃香の良彦に対する恋心が、なんとも可愛らしい。これから2人の関係にも進展はあるのかな?
    続編が楽しみです。

  •  萩原良彦(はぎわらよしひこ),24歳フリーター。ひょんなことから神様の御用人に選ばれ,もふもふの狐神の黄金(こがね)とのコンビで,あちこちの神様に呼ばれて御用を聞き届けている。

     今回の舞台は,和歌山。4巻目にしてどっしりとした長編に。

     天道根命(あめのみちのねのみこと)の御用を伺いに来たけれど,御用はないと一度断られる。
     だがしかし,社から出ると,こそこそと先回りしてきた天道根命に捕まり,御用を聞くことになった。
     その内容は,天道根命が夢に見る女性のこと。その簪(かんざし)をつけた人が一体誰なのか探してほしいというものだった。

     天道根命が失ってしまった記憶のこと。
     それから,良彦が高校生のときに練習試合などでも対戦した,和歌山の野球の強豪校で,将来有望だと言われていた選手の大野達也のこと。
     神様と,人の子の,それぞれの状況が明らかになるうちに,姉弟の情とか思いとかを考えさせられました。

     また,ちょこちょこ絡んでくる大国主神(おおくにぬしのかみ)や須勢理毘売(すせりびめ)など,期間でも出てきた神々が,神様のはずなのに,どこか「こんな人いるよね~」的な人間臭さがあって好きです。

     もふもふの黄金(こがね)の安定の可愛さ。
     またくろのくろさんの表紙絵がなんとも美しいです。

  • '22年8月19日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ4作目。

    4作目にして、初の長編で…物語のスケールが少し大きくなったかな。僕には、ちょっと重かったけど…でも、楽しんで聴きました。

    作を重ねるごとに、ホノカちゃんが少しずつ主人公と近くなってきて…ホンワカします。

    この後、長編が続くのかな…短編の方が気楽に読めたかも┐( ∵ )┌トホホ…。

  • 長編、姉弟の話で神様と今生きる人たちがリンクしていて面白かった。謎解き要素も相まって早く続きが読みたくなった。

  • 感想
    今回は一冊丸ごとで御用人昇格試験に挑む良彦。良彦も難しい御用に対して納得いくまで取り組むなど一皮剥けた印象。

    相手のことを考え、寄り添う心は現代において失われつつあるのかもしれない。御用とはそういうことを思い出すためにやることなのかも。自分には足りてない部分と痛切に感じた。

    あらすじ
    紀井国造の天道根命から、夢に出てきた簪(かんざし)をした女性を探して欲しいと頼まれる。簪の女性を探している中、昔の野球仲間の大野と出会い、大野の実家が神社で、探していた簪の女性と関係がありそうだと分かる。天道根命に伝えたところ、簪を神社に返すことになったが、良彦は納得せず御用について調べ直す。奇しくもこの御用は、良彦の御用代理人から御用人への昇格試験だった。

  • 今回は一編まるまるで1冊。
    それでもだれずに読ませる力は本物。

    ちょっと古代史の謎的なところもあって、好きな人は好きそう。

    私はとっても好きな部類でした。

  • 今回は全く知らなかった神様のお話。神武東征時代の国津神とはマイナーなところに目を付けたものだ。
    一柱の神様を主題に長編を書くのは大変だと思うけれど、これまでの短編集よりこちらの方が深くて面白い。
    また長編が読みたいな。

  • やっぱり面白い!
    声出して笑ってしまった!
    うずらの卵!笑

    今作は前作までの短編とは違い、長編なので読み応えがありました。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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