やがて君になる(1) (電撃コミックスNEXT)

著者 :
  • KADOKAWA
4.15
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本棚登録 : 1234
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048654326

作品紹介・あらすじ

恋する気持ちがわからず悩みを抱える侑は、先輩・燈子が告白を受ける場面に出会う。誰からの告白にも心を動かされないという燈子に共感を覚える侑だが、やがて燈子から思わぬ言葉を告げられる。「君のことが好き」

感想・レビュー・書評

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  • 誰のことも特別に思ったことがないのを悩む侑と、誰に告白されてもドキドキしないから付き合わない次期生徒会長・燈子。
    今まで読んだ百合漫画とはまた違った新鮮な感じで、すごくよかった。
    恋愛に関する言葉を「わたしのものにはなってくれない」と表現した冒頭や、「ほかの人より羽が生えるのが遅いだけ」といった、恋する気持ちに共感できない侑の感覚が分かりやすい。
    燈子の方が侑を特別に感じ始めて、それを冷めた感覚で捉えるのが侑だとは予想外。
    普段は頼れる優等生の燈子が、侑の意図的な行動に表情を変えて可愛らしい。
    続きは来年の春。

  • アニメから入りました(笑)

    百合系ビッグタイトルの一つ♪連載は、電撃大王だったから、男性誌、女性誌という括りにはあまりハマらないけど、絵柄から言えば、どっちかってえと男性寄りの雑誌での百合モノには驚き、とジェンダーレスの時代に何を言ってるのか私は(笑)

    好きであること、好きになること、好きになれないこと、好きだから、好きだけれども、好きでいさせて--様々な「好き」想いが描かれていきます。
    あ、「嫌い」がない!
    侑の「やはり、私は先輩は好きになれない」という気持ち、突然のキスと告白「好きでいさせて」への戸惑い?思いの揺らぎを味わいますかね。

    #やがて君になる
    #漫画倶楽部
    #漫画好きな人と繋がりたい
    #漫画好き
    #漫画

  • やたら高い前評判と装丁の素晴らしさから。なるほどこういう展開。自分は人と人との関係性が好きで読むタイプなので、単にイチャコラドキドキしている百合よりは、こういう徐々に構築されていく関係の方が好きかも。おそらく巻を追うことでよりハマっていくと思うので期待。

  • 恋愛感情がわからない少女と、その少女に恋をした先輩のガールズラブ。ミステリアスな先輩に振り回される平凡少女という王道より、寧ろきらきらと恋をする先輩を恋がわからない少女が実験的に振り回したりする流れのようで意外。
    感情の動きや表現がナチュラル且つ惹きつけられるので、つい紙面の向こうに入れ込んでしまって、ドキドキハラハラしっぱなしでした。過度なデフォルメに頼らずともここまでテンポよくほんわかコメディ空間を描けるのかと勉強になりました。
    あと、少女たちのキャラが自然です。二次元的に理想化されたキャラクターではありますが、見ていてあまり違和感を覚えないリアリティ。葛藤があって、でも軽くて、女同士ではつい距離感が近くなって、でも壁はあって、そういったエッセンスを上手く落とし込んでるからでしょうか。

    全体として非常に良い作品でした。これだから前情報もなく本屋で衝動買いするのは楽しい。

  • きらきらした感情。恋に焦がれるがそんな感情に一切なれない主人公侑
    そんな侑に特別な感情を抱く上級生の燈子
    そんな二人の関係
    だが、そんな燈子に対してもどきどきを感じない故に特別な関係になっていく
    どんな風に進むか?ちょっと気になる話でしたね

  • 槙くんかわいい

  • 繊細な恋の物語。すごく好きだった。

  •  本来は再読で、当初は2巻まで出てたタイミングから、もう既に何度も読み返してるのでざっくりと。

     読み返すほど真意に気づける丁寧な台詞の構成、すっきりとしながら手抜き感のない可愛らしい絵柄(これとジャンルに惹かれて購入を決めた記憶)、なにより条件で人を好きになる恋愛ものとしての特異性。論理じゃないはずの恋愛を論理的に描くことで、感情をひもとく面白さが備わっている。一味違う百合漫画であることは、一話の時点で伝わるし、次第にその感じは強まっていく。

  • 全巻読了。
    結果だけ見れば予想通りの展開だったけど、キャラクターの感情表現が上手で引き込まれた。特に侑の感情の揺れ動きが一番なんかこう...よかった...

  • テレビアニメ終了後2年たち、コミックスは完結したのに2期が作られる様子がないので、コミックスを読み始めた。
    本巻はテレビアニメの概ね1~3話に当たり、読んで分かったが、かなり忠実にアニメ化されている。アニメを見られる環境があるなら、自分には、演出等も含めそちらの方がよりオススメに感じた。

  • 1-7巻まで読みました。
    8巻完結待ちです。
    学生時代のこれは、恋愛か?
    少し疑問が沸きました。
    これが年代を重ねると、マンネリ化になるのだろうか、、、
    まあ、学生時代のそういうのを観るのは、好きだけど、もうちょい長くなれ〜、と思ってた。

  • 繊細な描写で読了後満足感が高い。アニメでは気づかなかった表現を漫画の方で気づいた。

  • アニメでくらくら。
    別の方法で最新刊まで読了している。
    少しずつ集めていこうかと。

  • 雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第1巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻は第1話~第3話に相当。誰のことも特別に思えない1年生の小糸侑と自分自身のことが嫌いなために他人からの好意を受け入れられない2年生の七海燈子の物語です。侑と燈子の関係が今までにない感じで面白いです。また百合作品ではあるのですが、他の登場人物たちも魅力的で青春群像劇としても良く出来た作品だと思います。アニメも観て、初めて完成する「やが君」ワールドです。

  • アニメを見てその演出や登場人物たちが抱えた想いの凄まじさに魅了された本作、つい我慢できずに原作も買ってしまった
    アニメを見た際に素晴らしいと思った数々の演出、漫画ではアニメとはまた違った形の演出が幾つも見られる

    恋をする者や少女漫画の世界がキラキラして見え、対して自分を何も特別に思えない人間だと感じてしまう侑。
    告白する少年やスマホに光が宿る演出、日々を楽しそうに過ごす朱里達。それへの対比かのようには25Pで侑は日陰の中に立つ。「どうもしないよ」と嘘をつくコマには目を見張る

    卒業式の日に告白されたというのに、ふわふわするような感覚が全く生まれないまま日々を過ごしていた侑の静かな悲哀。その感情がまた別の悲哀を抱えていた燈子に響いてしまうとはあまりに驚きの展開
    その後も、燈子が侑を振り回すような展開が続く。いや、よくよく見れば侑だけでなく沙弥香まで振り回しているのだけど。
    そんな風に改めて感じてしまう理由は、アニメを見ていた際は侑視点で見た部分が多かったから燈子が侑を振り回す印象が強かった。けれど、漫画を読む際に「燈子はズルい人間である」という前提で幾つかの描写を見るとまた別の意味合いが見えてきた気がした
    特に第二話の燈子と沙弥香の遣り取りは裏の意味合いを探りながら読むと、本当に燈子のズルさが見えてくる
    それでも沙弥香は燈子に想い焦がしているのだからややこしい

    ただ、そういった意味では沙弥香が感じる燈子のズルさと侑の感じる燈子のズルさは別物なのかもなとも思う
    燈子のズルさを理解しつつ惹かれている沙弥香に対して、侑は燈子をどのような人間か理解しきれないままに彼女のズルさに巻き込まれていく
    突然の告白、互いに受け止めきれないキス。燈子を仲間だと思った侑を置いてけぼりにして燈子は「好き」の気持ちを高めていく
    だから侑は燈子と自分は違うと悟り、別れを切りだそうとするのにそのタイミングで燈子は侑が断れないような言葉を放つ。これほどまでにズルい人間は早々居ない

    しかし、燈子にとって侑こそがズルい人間なのかも知れない
    どきどきしたことが無い自分の前に唐突に現れて一瞬にして心を奪った侑。それだけでなく選挙演説の前には誰も見抜けない緊張を見抜いた上で、特別になろうと足掻く燈子を特別扱いしないと再び告げてくれた。演説の最中には観衆を前に燈子の助けになりたいとまで宣言した
    燈子にとってここまでズルい人間なんて他に居ないだろうね

    相性が良いのか、それとも悪いのか。まだまだ見えてこない侑と燈子の組み合わせ。それがどのような感情を二人に齎すことになるのか気になって仕方ない

  • アニメを数話観て、続きが知りたくなり、初巻から購入しました。
    作画もきれいで、ストーリー展開も非常に繊細に書かれていますが、
    ストーリー構成が上手いので、やはり読む手が止まらなくなります。
    その象徴的な部分が、本巻の最後で、
    主人公・小糸侑の意味深なモノローグで終わるんですよね。
    …そんなことされたら続き気になるでしょう?w
    また、初めて百合ものに触れましたが、
    同性とか異性とか、そう言ったことを感じさせない感情表現に
    とても惹かれました。
    恋愛ものが好きならば間違いなく好きになれると思います。
    初巻だと探せば無料で読める(ネット)かもしれません。
    是非読んでみてください。

  • 初見。アニメ放送の際にタイトルを知り、結局視聴しなかったが原作を読みたくなって購入した。高校生活を舞台にした、燈子(先輩)と侑(後輩)の恋愛+沙弥香(燈子の同級生)の横恋慕がストーリーである。ところで恋愛関係には駆け引きとギブアンドテイクが付き物だが、駆け引きは年齢とテンションでどうにかなるとして、ギブアンドテイクに危うさを感じている。燈子は侑の「誰のことも特別視しない」という性格を拠り所としているのに、時間が経つにつれて侑が燈子に対して好きの感情を持ち、他との差別化を行ってしまったら、2人の関係は成立するのか?侑が燈子の近くにいるために諦めなければいけないことが何なのかは明らかなように見える。作品全体は穏やかに進んでいるように見えて、この点での縺れが気にかかる。また沙弥香は燈子に気のあるそぶりを見せているが、この2人にどのように絡んでいくのだろうか。次巻が楽しみ。

  • 良さみ深過ぎない?

  • 繊細さが良い。
    自分の感情への鈍感さとか、ひとを好きになることとか、淡々と でも包みこむような感じで描かれていて心地良い。
    主人公の頭がピンクじゃなかったらもっと良かった。マジで。

  • 5巻まで読了。
    4巻幕間の佐伯先輩の話が個人的にスッとして好き。

    本編も、恋をしたいから恋をしていると認めてはいけないになる感情が、いいな、と思う

  • この巻だけ見ると、ひどい先輩だと思うんだけど、
    3巻以降を読んでから再読するとだいぶ見方が変わりました。

  • 【あらすじ】
    人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える新入生・小糸侑は、生徒会の先輩・七海燈子が告白を受ける場面に遭遇する。誰からの告白にも心を動かされたことがないという燈子に共感を覚える侑だったが、やがて燈子から思わぬ言葉を告げられる。「私、君のこと好きになりそう」

    【感想】

  • 978-4-04-865432-6 177q 2016.4.13 5版
    ◯著者も認めるガチな百合です まだ、1巻ですので
    なんとも言えないです ある人物の一言がこれから先の内容に触れるんじゃないかなぁと(フラグかな?)

  • これはなかなか絶妙にこじらせてる百合…。

    気になった作品を表紙買い、とりあえず1巻だけ、というわけで購入(その2)。

    百合ものですが、主人公・侑が「恋をできない」(好きになってドキドキする事がない)ので、お相手の燈子に一方的に好かれるという構図になっているのが中々新しい。
    いわゆる百合の持つ美しさや儚さ、秘め事感が十分に描かれているのですが、それが双方向ではない(侑も燈子を好ましく思ってはいるけれど)ので妙にギクシャクし、噛み合わない。
    客観的には燈子が空回りしてしまう感じもするのですが、侑は侑で「自分を好きな」燈子に戸惑ったり、恋愛感情とは異なるレベルで近づいてしまったりでカップリングとしては成立してるのですね。

    そして何より個人的にツボるのが、侑の「恋愛できない」コンプレックス。重度の二次コン持ちの自分としては身につまされるものがあるわけでして…。
    「自分を好きになれる」燈子に嫉妬すらしてしまう歪みっぷりが面白いような自虐感ですw

    あと、単純に燈子が見かけによらずアグレッシブかつ色々抱えてて可愛い。侑×燈子(リバなし)って感じですねぇ、今のところ。

    2巻買いますw

  • 初めて百合漫画を読んだ!どちらかというと人を好きになることについて重点が置かれていて、深く感じるところがある。もちろん、青春さもあって爽やかで読みやすい。続きが気になってしまう!

  • なんというか、全体的にぞわぞわする。

  •  一年前に録画したアニマックスを見ていたら、CMが流れたのと、よく見かける作品だったのとで購入。
     侑の言う「特別」と燈子先輩の言う「特別」ってだいぶ意味が違う気がするんだけど、大丈夫なのか……。侑の言ってる「特別」って言うのは、「ドキドキする恋愛感情」ってことで、燈子先輩が言ってた「特別」は「非凡でみんなから好かれる」ってことだよね? 誰も「特別」に思えない、という侑の言葉に、自分が常日頃意識していた「『特別』でなくちゃいけない」っていう感情が否定されたように思えて惹かれた、っていうのはわかるんだけど、それ以降燈子先輩の中の「特別」も、先輩が定義するところの「特別」じゃなくて、侑の定義するところの「特別」になっているのでよくわからない。誰のことも「ドキドキする恋愛感情」という意味で「特別」に思わないと言う侑の言葉に、「非凡でみんなから好かれる」という意味での「特別」な存在に思われなくてもいいんだよ、ということに気づかされ、この子の前では「特別」でいなくていいと思った結果、「ドキドキする恋愛感情」という意味で侑のことを「特別」だと思うようになり、好きになった……ってこと? なかなか面倒な人だな。
     でも恋愛相談ができないことで友達と心理的に距離を感じていることを、お昼ご飯を一緒に食べるためにくっつけた机で表現するところとか、推薦者に選ばれなかったときの佐伯先輩の表情とか、花の蜜を吸う扉絵とか、漫画表現として素晴らしいな! と思うところは多々あった。窓越しに差し込む光みたいな澄んだ雰囲気がよく出てると思う。それに侑の言うところの「特別」に関する描写は上手だなと思った。あとジャンスカの上にボレロって暑そう! とか思ってしまった。

  • 口コミで「ただのユリ漫画と思うなかれ」とあり
    読んでみたら、最新刊の3巻まで
    一気読みするくらい、どハマり。

    ユリ漫画というより、
    「なぜ人を好きになるのか」
    「なぜ人を好きになれないのか」
    を考えさせられる漫画。

    -- 印象的なセリフ
    「好き」は暴力的な言葉だ
    「好き」は束縛する言葉
    「こうゆうあなたが好き」って「こうじゃなくなったら好きじゃなくなる」ってこと。
    弱い自分も完璧な自分も肯定されたくないくせに、誰かと一緒にいたいんだ

  • ふわっと淡々として、どきどきはしないけどやさしい気持ちになる。

  • 恋愛ができないという主人公の設定の生かし方はよかったが、いかんせん恋愛のスケールが小さくて、物語としての魅力を感じられなかった。描写が学校ばっかりなのも原因かも。
    絵も表紙のイラストは素晴らしいが、漫画本編はそこまで優れているわけでもなかった。

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