キリンの子 鳥居歌集

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著者 : 鳥居
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2016年2月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048656337

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キリンの子 鳥居歌集の感想・レビュー・書評

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  • 170ページも満たないのに途中で読むのがつらくなって止まりました。

    力強くて色彩豊かな歌があったりする反面、死や底を詠む歌は、とてつもなく冷たくて生々しい。「紺の制服」はスローモーションで、いやでも情景が浮かんでくるところがすさまじかった。その言葉が身に刺さり胸が痛いよ。

    そのぶん「野菜の呼吸」で生命みたいなものを感じて、生きてる…って気がしてホッとした。Ⅱが輝いてみえた。鳥居さんの未来の句集が、「野菜の呼吸」のようなやわらかく温かい光であふれますように。そう願った。

  • へたな小説(なんて言っちゃいけないけど)よりも、
    読んでて心を揺さぶられ、とても重く厚い内容だった。

    こんなにも少ない文字で情景が浮かび、想像できてしまう悲しさ。
    彼女の悲しさが大きく伝わってきます。
    特に「紺の制服」はリアルです。
    もっと彼女の歌を読みたい。
    素晴らしい才能だと思います。

  • ニュースで宣伝されていたので。わかっていたけど、すごく暗くて辛い。短歌という形態を借りて、苛酷な過去や現在を誰かに話しているみたい。言葉が刃物のように尖っている。すごく苦手。

  • メディアなどでの話題が先行しているが、書きつけられたその言葉に、立ちすくみ身動きが取れなくなる。言葉を与えられなかったが故に言葉を求め、獲得した言葉が生命をつなぎとめていくその場面に読者も直面する。いとうせいこう氏が帯に書いている。「三十一文字が長く細い鎖となって…歌人が命がけで向こう端につかまっているのがわかるのだ」。『蜘蛛の糸』でカンダタがすがった糸のように言葉が立ち上がる。そしてその言葉はずっと外部から写生されたものだ。死にゆく母も友人も観察にも似たまなざしで言葉になる。それが切なく、かなしく、そして美しい。

  • 鳥居というのはペンネーム
    セーラ服を着た歌人
    それは義務教育を受けられないまま大人になった人がいることを表現しているための行為

    あとがきの言葉より
    エンドレス 終わりのないこと
    シュガーレス 糖類が0.5グラム未満であること
    ホームレス  帰る家のないこと

    いろいろな社会のゆがみを感じる
    こどもの無力さを感じる

    彼女のとって、歌という表現方法があり、ひとつの癒しとなっていることがわかることが救い
    やはり人には、人とつながるための言葉が必要なのだと思う

    歌はあまりにつらすぎて~直接すぎて~

  • ”鳥居”という女性が作った、短歌集。
    鳥居とは、ペンネームだ。

    彼女の生い立ちは壮絶で、しかし、紡ぐ言葉の鋭さは私の心を貫いた。
    この短歌を、中学生の私が目にしていたらと想像しながら涙が出てきた。
    中学生の「あの頃」から、時間ははるかに経過しているけれど、彼女の短歌を声に出して詠んだ瞬間、あの頃にタイムスリップしてしまった。

  • とても心に響くものだった。でも、辛すぎる。

  • 壮絶な体験を,嘆き悲しむのではなくある意味冷ややかに歌に昇華している.見事な生き様と言えるが,読んでいてその心や体に負った傷を思うと,痛ましく哀しい.

  • あまり短歌集は読まないのだけど、これはなんだか一気読み。
    刺激的で塗りたてのペンキのようになまなましい歌。
    煽情的なオビの惹句が無ければ、もっと素直に読めるのだけど。
    でも、そもそもそれが無ければ手には取らなかったかもしれないし。
    好きな句がいっぱいあった。
    短歌には詳しくないけど(詳しくないから?)楽しめた短歌集だ。

  • しゃがみこみ耳を塞いだ友だったあんなに大きな電車の前で

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キリンの子 鳥居歌集の作品紹介

目の前での母の自殺、小学校中退、施設での虐待、ホームレス生活。拾った新聞で字を覚え、短歌に出会って生きのびた天涯孤独のセーラー服歌人の初歌集。解説:吉川宏志、いとうせいこう氏&大口玲子氏(歌人)推薦。

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