- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048656337
感想・レビュー・書評
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「セーラー服の歌人 鳥居」を読んでからこの歌集を読んだ方が、より内容が分かりやすいと思う。
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想像を絶する過酷な人生を生きる著者が、言葉を手に入れたとき、、この短歌集は読むのに体力がいる。
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短歌という形で、ある人の過酷な人生と心の奥底を垣間見る。
その人生を垣間見て、わたしはどうしたいのだろう?
自分の人生は平穏でよかったと安心したいのか?
こんな辛い人生をよく生きたと同情したいのか?
学びたいのは、彼女の強さ。
自分の思いを言葉にしながら、ありたい方向に進んでいくという、人生のコマの進め方。
強く生きるということは、強く主張することではなく、自分を認め、受け入れ、人を認めて、受け入れて、かろうじて今日よりも良い明日を夢見て前にすすんでいくことなのかなと。
あと、彼女を守った大人が周りにいたことが良いなと。わたしもそんな大人でありたい。 -
鳥居さんの歌を、わたしが、きちんと読めているのかわかりませんが…。
はじめの歌から、入水したことを思わせるものが続き、とても衝撃的。表現も思っていたより抽象的でなくストレート。(この本の前に、笹井宏之さんの「ひとさらい」を読んだので、あちらの方が抽象的な感じを受けた)
重苦しい、暗闇の中にいる感じを受けますが、きっと鳥居さんにとっては暗闇でなくこれが"普通"の日常なのかもしれない、と思わせる歌も次々でてきます。
"照らされていない青空ここに居る人たちはみな「夜」って呼ぶの"(p.86)
鳥居さんの感性はその生い立ちの影響か、あまりにも"一般的"から離れていると思うけれど、だからこそのこの歌たちだし、鳥居さんのこころそのものなんだろう。
衝撃的な歌の合間に、やわらかな歌がたびたびあるけれど、その落差がむしろ鳥居さんの不安定さをあらわしているようで…。
鳥居さんの安心できる場所や時間が増えますように。
そして、この本の売上の一部が慈善団体に寄付されるとのこと。これも、きっと鳥居さんの生い立ち故だろうな。
みんなに、やすらぎが、訪れますように。 -
2017年2月7日(火)に紀伊國屋書店梅田本店で購入。同日読み始め、同日読み終える。
本日未明にNHKの『NEXT 未来のために』という番組(再放送)で、鳥居さんを取り上げた「響き合う歌〜歌人・鳥居と若者たち〜」というのをたまたま見る機会があり、興味を持ったので買ってみた。
なかなかよかった。 -
壮絶な経験の歌が多い中で、柔らかい印象の歌や自然を読んだ歌が際立って良い
夏のが良いかな 冬はやっぱりみんな気持ちが荒むなと感じた -
あまり読み慣れてない短歌の本で、難しかったです。