まいごなぼくらの旅ごはん (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 279
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048656634

作品紹介・あらすじ

"おいしい旅"を、お届けします。
元気になれるフード&ロードノベル登場!

体を壊して仕事をリタイアした颯太。とある理由から大学を休学中の、食いしん坊女子ひより。
人生迷子な二人は、亡き颯太の父が遺した小さな食堂『風来軒』で出会う。
町の人たちからとても愛されたこの食堂を存続させるため、二人は新たなメニューを探して旅に出る。
父の最期の料理はどこに? 幻の絶品コロッケの材料とは? 東京から岩手の盛岡、そして北海道は美しい羊蹄山の麓、真狩村へ。
二人が歩む"おいしい旅"。元気になれるフード&ロードノベル、登場!

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍だからこそ、こういう本は響く。
    「元気になれるフード&ロードノベル」とあるけど、のんびりゆったりと、忘れられない想い出の食事を探す旅。そんなとても贅沢な旅をする颯太とひよりの物語。

    「スローフード」なんて言葉を思い出してしまった。日頃忙しいから、どうしても命を繋ぐためだけの食事になりがち毎日だけど、心の血肉になる「おいしさ」ってとても重要。心のための栄養が摂る食事が大切なんだよなぁ。

    小説の中でひよりたちが探し求めてようやく巡り会えたゆうこさんが言う。
    「たくさんの回り道の中に、喜びは一瞬一瞬、現れる」
    それが人生。
    そして「食べること」はその喜びのとても近い場所にある。
    大した料理でなくても、人との繋がりを感じられる食事。そんな小さな幸せが生活に潤いを与え、明日 の活力になる。

    意外にいい小説でした。
    モリちゃんセレクションでした。

  • 献本。
    最初はよくわからなかったが、食を通してつながりを見つけていくってのは面白かった。そのために旅に出たり、すごい設定だなと思ってしまった。

  • ブクログの懸賞で頂きました。
    飯テロ系の美味しい料理やお菓子が出てくる本は元々好きで結構読んでるのですが、こちらも中々美味しい一冊でした。

    欲を言えば、少し品数が少なかったかな(笑)
    描写も、個人的には物足りなかったです。
    出てくる料理はどれも内容的には美味しそうなのですが、多少描写が薄いというか……飯テロ系小説の入門としては良いかな?

    話の全体の内容としては、夢希望のある内容だなと。
    少し性格の悪い本音を言えば、全体的にうまく行きすぎ?(笑)
    小説なのでいいんですが、ご都合主義感が隠せてないというか、もう少し隠してくれてもいいかなーとか。

    相性あると思うのですが、料理にしろ全体の内容にしろ、個人的には様々な描写が薄い感じがしたというか……痒いところに手が届かない感じが惜しい。

    楽しく読むには良い本です。

  • 【“おいしい旅”を、お届けします。元気になれるフード&ロードノベル登場!】

     体を壊して仕事をリタイアした颯太。とある理由から大学を休学中の、食いしん坊女子ひより。
     人生迷子な二人は、亡き颯太の父が遺した小さな食堂『風来軒』で出会う。
     町の人たちからとても愛されたこの食堂を存続させるため、二人は新たなメニューを探して旅に出る。
     父の最期の料理はどこに? 幻の絶品コロッケの材料は? 東京から岩手の盛岡、そして北海道は美しい羊蹄山の麓、真狩村へ。
     二人が歩む〝おいしい旅〟。元気になれるフード&ロードノベル、登場!

  • コロッケがとても食べたくなる一冊。
    旅がしたくなる一冊。

  • かわいらしいストーリーですね~
    父の店を継ごうとする颯太と食いしん坊のひよりちゃん
    旅したくなったし、お腹もすきました…

  • 面白かった‼︎

  • コロッケ食べたい!二人の距離感がとてもいいかんじ。颯汰くんは嫌味のない好青年だしひよりちゃんは明るくてとてもかわいい。

  • 明るく楽しくなれる本。

  • 「とろける金色の甘煮 … 東京都練馬区」
    最期の料理の場所は。
    常連である彼女と、彼の事を知る息子だったからだからこそ気付いた違和感だったのかもしれないな。
    普通であれば見逃したり疑問のまま終わった話だろうが、答えを見つけれたのは二人が聞き込みを頑張ったからだろうな。

    「よりどりみどりの屋台ごはん … 岩手県岩手郡雫石町〜盛岡市〜花巻市」
    再び命を吹き込む事。
    全く同じ店を再現したいと考えているのであれば、中々に難しい事なうえ簡単な事ではないだろうな。
    今まで店を手伝いに厨房に立ったことも無いうえ、これまで開店した状態を知らないまま常連さん頼りになんて無謀では。

    「幻のスイーツコロッケ … 北海道小樽市〜虻田郡倶知安町〜虻田郡真狩村」
    あの日食べた料理を。
    思い出の味を再現する事は可能かもしれないが、特別な味までも完全に再現するのは難しいだろうな。
    親族でもない赤の他人が、友人の親族を探していると言い故人の情報収集をしていたら怪しむのは当たり前の事だろうな。

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著者プロフィール

静岡県出身。六月生まれ。電撃文庫『スカイワード』でデビュー。『永遠の庭で、終わらない恋をする』(MW文庫)など。

「2023年 『百鬼夜行とご縁組 あやかしホテルの契約夫婦 二』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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