ヴァルハラの晩ご飯 ~イノシシとドラゴンの串料理~ (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 92
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048657525

作品紹介・あらすじ

第22回電撃小説大賞<金賞>受賞作!
神々の台所を舞台に贈る“やわらか神話”ファンタジー開幕!

神の国の台所“ヴァルハラキッチン”の夕飯時はいつも大忙し! ボク、喋れるイノシシのセイ(本名:セーフリームニル)はそのお手伝いとして、なんと主神オーディンさま直々の指名を受けてここにやってきたんだ。
――『料理される側』としてね!
いや、確かにボクは「一日一回生き返る」っていう不思議な能力を持ってるし、自慢じゃないけど肉質にも自信があるよ? でもだからって「毎日死んでご飯になれ」ってひどすぎない!? ……まあこの力のおかげで、美しくて可愛いヴァルキューレ・ブリュンヒルデさまのお傍にいられたりするから、全部が全部つらいってわけじゃないんだけどさ……。
って、あれ、神界ナンバー2のロキさまがなぜここに? え、神界のピンチだから一緒に来い!? いやぁ、ボクただのイノシシですからってうわあああぁーー。

感想・レビュー・書評

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  • ノリが軽くて安心して読める
    けっこうギリギリなエロがあって攻めてるなーと思った。
    元は動物だからセーフ!
    特性の導出過程は面白かったが、一方で切り札が読めた感はある
    まあ軽めな話だしそこまで求めんでもいいか。
    とある~を読んでたので北欧神話ネタはちょうどよかった

  • ラノベ界の北欧神話の進出もだいぶ進んできたなあ、と
    まず思ったこと。
    他にもあるし、前からあると思うんだけど、なぜかそう思った話。

    あとは食材が主人公はさすがにお初かも。

  • 主人公と神様たちの交友を描いた場面、お色気シーンっぽいやつ、戦闘シーンや底に至るまでの過程、幕の閉め方、全てがありふれていてイマイチ。

  • 北欧神話を舞台に食料(?)のイノシシ・セイ君が英雄になる話(笑)
    いや、なかなか面白かった。

    題材としては取るに足らない者が勇気と機転で活躍する物語なわけだけど、神話の設定を活かした奇想天外さがよかった。
    北欧神話の世界は少しずつかじった程度なのでミッドガルドとかスレイプニールとかギャラルホルンとか、あらためて登場してくると、へえとなった。
    登場人物もロキやフレイヤはともかく、さすがにヴァルキューレ9姉妹は全部は分からないけど。

    ラストのドラゴンとの戦いはなかなか少年心を擽るものがある。
    個人的ハイライトはエピローグでセイ君がオーディンから英雄として讃えられる場面。
    なんというか実にエピローグにふさわしい。

    ただ惜しむらくはお色気成分が足らないかな(笑)
    せっかくのイノシシ君なんだから、もっとラッキー場面があってもよかった(爆)

    さて、セイ君の全ての謎か解き明かされたわけではないので、続きも期待できるのかな?

  • 2016年4月4日読了。北欧の神々の住まうヴァルハラ宮の台所で働くイノシシ「セーフリームニル」の特殊能力と、その仕事内容はトリックスターの神・ロキの注目を集め、やがて世界を揺るがす騒動に発展し・・・。ブクログ応募により送付されたライトノベル。オチもそこそこ面白いし北欧神話エピソードの活かし方、ジャンプ漫画?の有名台詞などのパロディの挟み込み方などは現代的な感じもあり面白い、これがライトノベルの最新形なのか?ただ「巨乳幼女」「ツンデレ」などの言葉をそのまんま、登場人物が台詞として語ったりする世界観は少々イヤらしい感じも受ける。続編もあるのかな?

  • セーフリームニル(通称 セイ)は一日一回生き返れる能力を持つ不思議なイノシシ。彼は神界〈アースガルド〉の食料危機を救うためにその能力を活かして食材として神界で働くことになる。
    しかし彼が神界へ来ることを決意した理由はそれだけではなくて…。
     主人公はイノシシでその役目は食材という異色の設定ながら、そんなイノシシが他の神を差し置いて神界崩壊を救うことに?

    煤け色イノシシ セイは今日も(下心満載で)猪突猛進、神界で奮闘中!!

     この作品はイノシシが主人公という珍しい設定なので読んだ作品だか、実際の北欧神話を基礎にしているため、多くのカタカナが出てきてキャラの名前を覚えるだけでも大変だと感じた。このため北欧神話の予備知識がある人ならばより楽しめると思う。もしくは北欧神話についての補足を付けてくれれば予備知識がない人でも楽しめるのではないかと感じる。

     (また個人的には他の作品の台詞を引用したような記述が見られたが、果たして必要かは疑問である。そしてラストの部分では勢いが弱くなっていたのでもう少しワクワクする展開を期待したい。これらの点を含めて次巻を待ちたいと思う。)

  • うーん、設定は面白いんだけどなあ…。
    もっとものすごい展開…主人公の正体だとか、世界の真相だとか…につながるような結末を期待してしまっていた。うん、どうやら勝手にハードルを上げてしまったらしい。しまった。
    いや、だって単巻ものだと思ってたんですよ…。まあ別にそんなバッチリ「続く!」という感じで終わっているわけではないんだけども、読み終えてみると完全に、シリーズものの一巻だなあ、という印象でした。
    ほのぼの愉快だしヒロインズかわいいしいいんだけども。

  • 北欧神話の神々がメインとなるほのぼの日常?ストーリー。まあ神話=神様たちの話なので日常が日常でない気がしないでもないけど。雰囲気としては基本的にまったり読めるので好感。欲を言えばヴァルキューレたち全員の挿絵をですね(笑)まあシリーズ化されれば大丈夫かな?死を繰り返すのもちゃんと元ネタあったのね。やっぱり神話って変なとこでシビア。それでもそんなことを全くと言っていいほど感じさせないくらいのやわらかな雰囲気がありました。続くといいなぁ。

  • 献本で当選しいただいた。

    主人公がイノシシという斬新な設定
    ラノベはみなそうなのかもしれないが、
    主人公もてすぎ笑

    描写は丁寧だが、世界観がごちゃごちゃしていて
    あまり入り込めなかった

  • う~ん、神々の個性を活かそうとしてて良いなと思ったけれど、ちょっとハーレム色が強い気がしたのが合わなかったのかもしれない。
    主人公がイノシシなのは斬新だったし、その主人公が死んでも日没に生き返るというのは面白い設定だった。
    生き返る場所が死体に一番近い安全地帯というのが更に設定に深みを出していたのは良かったと思う。
    テンポも悪くなく…というよりは少し良過ぎるくらいだったかも。

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著者プロフィール

第22回電撃小説大賞《金賞》を、『ヴァルハラの晩ご飯』にて受賞、同作品にてデビュー。他著書に『マモノな少女に囲まれたけど、果たして俺は「おいしい」のだろうか。』がある。

「2020年 『急募:少年ホムンクルスへの愛がヤバい美少女錬金術師を何とかする方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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