ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)

  • 275人登録
  • 3.52評価
    • (14)
    • (24)
    • (37)
    • (7)
    • (1)
  • 36レビュー
著者 : 松村涼哉
制作 : 竹岡美穂 
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2016年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048657624

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
青崎 有吾
米澤 穂信
宮下 奈都
有効な右矢印 無効な右矢印

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 前半は、菅原拓の自己陶酔気味に辟易しながら、最近のライトノベルに出てくる登場人物ってこういう書き方をされているんだなあと思った。まさに厨二病。
    竹岡美穂さんのイラスト目当てで手に取ったので、文学少女のイメージで読むとともかく菅原拓にイライラして仕方ない。
    表紙の男の子の絵が好きなのに、正体はこんな酷いキャラなんて。あと琴海も同じく自己弁護ばかりなのでイライラ。
    大人になった今読むと、感情移入もできずにただただ苛立つ。前半は読んでいるときにともかく苦痛しか感じない。
    「サツガイ」、そして黒いページが始まるところから面白くなってくる。
    読めばわかるが、明らかにそこからこの物語は前半と後半に分かれている。見事に騙された。
    読み終えて、久しぶりに読んで良かったと思えた。もちろん、粗はある。オチも若干強引だ。けれども、やはり読んで良かった。
    あまり多くは語らないが、イジメだけではなく家族病理に興味がある人にも読んで欲しい。
    正直、前半は作者の文章力を疑ったし、これで大賞なの?と思ってしまった。「天才」「欠落」という熟語を多用するばかりで、具体的なエピソードに欠ける。もはやその言葉を記号としてしか使ってない。
    ブランコに乗りながらや部屋で一人語りする姉の描写もリアリティがなさ過ぎる。病んでるだろ。
    しかし、すべてその書き方で良かったのだと後半でわかる。
    そして菅原拓も石川琴海、岸谷昌也こそリアルな中学生だった。グループLINEの中身も完璧。

    ラスト近くの大どんでん返しは『プシュケの涙』をふと思い出した。作者は影響されているのかな。
    自殺の原因を調べるあたりもそう。
    プシュケ好きな人も読んでいいかもしれない。

  • 人間力テストという、コミュニケーションを評価するシステム。
    それを採用した中学校で菅原拓が悪魔と呼ばれる事になった自殺事件。
    自殺事件に発展したイジメの実態と原因を探る物語。
    菅原拓の人物像を想像するのがとても面白い小説だった。イジメの隠されていた様々な歪みに立ち向かう菅原拓に最後の最後で応援したくなった。

    読み返すときは、今度は菅原拓を最初から応援したい。

  • 自分がやったことは自分に返ってくる。そんなことを暗に語っているような気がした。
    最終的に彼は救われたし幸せになれたのなら良かったと思う。

  • あぁ……幸せになってしまうのか……お前も……。   
    あんな綺麗でかっこいい美人さんに抱かれて……。   




    革命は面白かった。 よくやった。 褒めてやる。  
    せいぜい美人なお姉さんとイチャイチャしてろよ。    



    あー、ガキんちょってのはクソだし、大人はもちろんクソだし、いじめってクソだわ、社会なんてクソすぎるし、あー人類滅びないかな。 

  • 何となく存在する他者評価を実際に数値化したら、そりゃ歪が出てくるわな。
    拓へタレ。昌也プライド高すぎ。
    計画どうりには行かなかったということか。
    周囲の大人が頼れなさすぎる。
    フィクションにしてもあり得ないと思って感情移入ができなかった。
    絶対的な優等生と劣等生のケンカというオチはテンプレ過ぎる気がするのだが。
    後、多少腐ってるような気がしなくもない。
    余談だが自分の学校でも年に何回か人間力テストみたいな似たようなものはある。
    でもクラスメイトの顔と名前を覚えていなから辛い。
    適当に書いてごめんね。
    さすがに数値化して公表はないが……。

  • ここまで仕組まれ、考え込まれたミステリーを読んだのは初めてだ。
    全てが予想を裏切ってきた。
    狂おしいほどに完璧な物語。
    感動してしまった。

    あと、1つ付け加えるなら、菅原は、球磨川禊の一歩手前までいき、球磨川禊にならなかったような人物だった。

  • 個人的点数 78点

    第22回電撃小説大賞、大賞受賞作
    ある学校で1人の中学生が4人の同級生をいじめ、うち一人を自殺に追いやる事件が起きた。残された遺書には「菅原拓は悪魔です。誰も彼の言うことを信じてはいけない。」と書き記されていた。なぜいじめは起こったのか、事件の真相は何なのか、菅原拓が始めた革命とはなんだったのか…

    内容はライトノベル特有のファンタジー系や超能力系ではなく、ある学校で行われたいじめが、なぜ、どのようにして起こってしまったのかを解き明かしていく物語です。

    いじめをテーマにしているので全体的に重苦しい展開が多いですが、ライトノベルらしく読みやすくてすらすらと読むことができました。

    終盤で菅原拓がいじめの真相を話していくところは個人的にどんどん謎が解けていく感じがして面白く一気に読み切っていしまいました。

    一方で一番の最後のタイトル回収する場面で少し共感できないというか、少し疑問に思ってしまった部分があったのでそこをもっと共感できたら良かっただけに残念でした。(終わりよければすべてよしとも言いますし)

    総評としておもしろかったのですが、これが大賞受賞という肩書を持ってしまうと少し物足りないと感じてしまいました。

    菅原拓にとっての幸せとはなんだったのか。
    菅原拓は幸せになれたのか。
    そもそも幸せとはなんなのか。
    いろいろと考えさせられる作品でした。

    2016.11.17   読了

  • 個人的点数 78点

    第22回電撃小説大賞、大賞受賞作
    ある学校で1人の中学生が4人の同級生をいじめ、うち一人を自殺に追いやる事件が起きた。残された遺書には「菅原拓は悪魔です。誰も彼の言うことを信じてはいけない。」と書き記されていた。なぜいじめは起こったのか、事件の真相は何なのか、菅原拓が始めた革命とはなんだったのか…

    内容はライトノベル特有のファンタジー系や超能力系ではなく、ある学校で行われたいじめが、なぜ、どのようにして起こってしまったのかを解き明かしていく物語です。

    いじめをテーマにしているので全体的に重苦しい展開が多いですが、ライトノベルらしく読みやすくてすらすらと読むことができました。

    終盤で菅原拓がいじめの真相を話していくところは個人的にどんどん謎が解けていく感じがして面白く一気に読み切っていしまいました。

    一方で一番の最後のタイトル回収する場面で少し共感できないというか、少し疑問に思ってしまった部分があったのでそこをもっと共感できたら良かっただけに残念でした。(終わりよければすべてよしとも言いますし)

    総評としておもしろかったのですが、これが大賞受賞という肩書を持ってしまうと少し物足りないと感じてしまいました。

    菅原拓にとっての幸せとはなんだったのか。
    菅原拓は幸せになれたのか。
    そもそも幸せとはなんなのか。
    いろいろと考えさせられる作品でした。

    2016.11.17   読了

  • 面白かった。作者の言いたいこともなんとなくわかるし、理解もできる。しかし、Kの自殺の真相など、物語終盤のどんでん返しがなんか腑に落ちない。伏線というか、本当にぽっと出てきたような感がある。それが没入感を妨げて、プラマイゼロという感じ。ラノベだと中学生大活躍だけど、実際はこれくらいに愚かで愚かだったよね、という話だと考えている。

  • 今までの電撃文庫のライトノベルとはかなり異なった作風のモノ。いじめや教育論がテーマなので、後味はかなり重い。主人公を含めた全ての登場人物が「人間らしい」言動を取っていて、その黒さに鳥肌が立った。
    ただ、少しストーリーに粗があり、簡単に先が予想出来てしまったのが残念。

全36件中 1 - 10件を表示

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)の作品紹介

第22回電撃小説大賞<大賞>受賞作!
壊れてしまったこの教室で、一人ぼっちの革命がはじまる――
頂点に輝いた空前の衝撃作!!

ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない』という遺書を残して――。
自殺の背景には“悪魔のような中学生”菅原拓による、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、菅原拓はスクールカースト最下層の地味な生徒。そして、イジメの目撃者が誰一人としていなかったこと。彼らの接触の証拠も一切なかったことなど、多くの謎が残された。なぜ、天才少年Kは自殺しなければならなかったのか。
「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を――」
悪魔と呼ばれた少年・菅原拓がその物語を語り始めるとき、そこには誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる――。
圧倒的な衝撃、逃れられない感動。読む人全てを震わせ4,580作品の頂点に輝いた衝撃作。

ツイートする