ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (9) (電撃文庫)

著者 :
制作 : さんば挿 
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.78
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本棚登録 : 131
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048658799

作品紹介・あらすじ

パトレンシーナも暗躍しはじめ、かつてない大きな騒乱を予感させる最新巻!!

ようやく反乱分子の掃討を終え、国内を掌握したかに見えた女帝シャミーユ。しかしアルデラ教徒に不穏な動きがあることを知り、その真相を探るべく、信頼厚いマシューとサザルーフに、ある任務を命じるのだった。
一方、捕虜としてカトヴァーナ帝国北域辺境で開拓労働に従事させられているエルルファイ少将やグレーキらキオカ海軍兵士たちも、決起のときを静かに待っていた。
そして長い眠りから醒めたパトレンシーナは、ハロの顔を巧みに使いながら、いよいよ暗躍を始める……。
再びカトヴァーナ帝国に大きな騒乱が起きようとしていた。その中で、物言わぬイクタは果たして――!?
2016年7月からTVアニメ放送が決まった本格ファンタジー戦記。劇的な歴史のうねりから目が離せない!!

感想・レビュー・書評

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  • この巻は読むのがしんどかった。

    半分以上、いや8〜9割読んだとこでは星1つにしようかと思ってたけど、最後の1割で星5にしました。
    ヤトリがああなって、シャミーユがああなって、マシュートルウェイはあんな感じで、今度はハロがこんなことになってと、、、ほぼ気分の上がらない話が続きます。

    それでもバダの「父親には自分で望んでなった」の対象にヤトリも入ってることには本気で泣けた。

    やっぱ主人公が動き出して、周りのキャラクターと連携してっていう展開がいいです。
    そういう意味では本当に、次巻に期待。

  • 8/10.
    面白かった!マシューの奮闘には相変わらず同情が出来る。
    パトレンシーナの過去の活躍はハラハラしなが読んでた。

  • 反乱やら虫が動き出したりやらの話。
    いつまでも主人公不在、ヒロイン不在やったら読むん止めよかと思うてたけど
    半分だけ帰ってきたな。

  • 図書館で。
    8巻も読みましたがジャンと皇帝陛下のくっらい話だったのでまあ次の巻にサクサクと進みました。
    海上での伏線がここにきて花開きハロ大変身。いやぁ、あっぱれな悪女で良い感じ。頭も切れるじゃん、すごいや。

    そしてまたもや通勤中に泣かされました。遺品はずるい。
    ヤトリの死は十あったら十二ぐらい元帥の所為だと思ってたけど彼は彼で壊したいもの、守りたいものがあったんだなぁ、と。そしてそうか、イグセム総帥を手に入れるための布石だったのかと思うとヤトリの残したものの大きさがわかるし彼女の死の理由も少しわかった感じ。若造が二人ばかり粋がっても大勢は変わらないものなぁ~ 変わるまでには時間が必要だしな。

    というわけでようやくイッ君復活!次巻が楽しみだ~

  • 8巻、9巻と読むのが辛い展開が続き、もう切ろうかとさえ思いましたが、9巻のラストでようやく今後に期待が持てる展開になりました。読み手の忍耐が問われる小説ですね。

  •  ちょっと吃驚のスパイ・○○○○。伏線あったらしいが気付かなかった。

     そもそも、本作の長所は、基本的には全編にわたる緊張感である。それは、味方が概ね劣勢な状況下にあるということを背景として描くことで生まれる。
     本巻のそれは、イクタ不在、不眠の輝将が敵手、各地の反乱劇の他に、その反乱劇を画策し味方の足を引っ張るスパイの存在だ。

     まあ、帝国国内における反帝国策謀が、余りにも上手く運びすぎるきらいはあるけれど、本巻全体においては、敵の手の内で踊らされている感を優先した結果と考えれば、と腑に落ちつつ読了したところ。

     しかし、善人がいないなぁ。マシュー君とサザルーフ師のみとはねぇ…。著者の良い意味での意地の悪さが明快な第9巻である。

  • 実はヤトリは生きてるんじゃ・・・とずっと思ってたけど
    流石ないのかな?

    イクタが、3ヶ月一緒に居ただけのヤトリに、何故そこまで
    入れ込むのか、ちょっと共感が出来ないレベルの廃人っぷりから
    漸く復活で

    やられっぱなしでイライラの本作から、巻き返すのであろう
    次巻に期待

    個人的にイチオシだったハロは、今迄殆ど出番がなくて
    残念だなぁと思ってたけど、こんな活躍の仕方は微妙・・・

    けど、キャラ萌え関係なく、お話として読むなら、伏線等も
    よく出来てるとは思う

  • あー、やられた。油断してたよ。涙が止まらない。

    シリーズ第9巻は本格的なキオカとの戦い。
    イクタ・ヤトリなき状態でマシューが孤軍奮闘するもジャン相手にはいかにも苦しい。
    そしてかつてハロであった少女の暗躍。
    巧妙に巡らされる妨害工作。
    いやこれは、かつてのハロを知っているだけに辛くなってくる。
    ただ、少女のその全くの2重人格の構造に実はかすかな希望も感じているのだけど。

    とはいえ着々と戦況が悪化していく中、これは今巻はこのままイクタの復活もなく終わるんだろうなと思っていた。
    そうしたら、このラスト。
    いや、油断した。
    だから、かつてすべてを持っていた時代を描いた絵をイクタが見る場面から、涙があふれてきて最後まで止められなかった。
    このラストに全部心が持っていかれた。

    ついにイクタの目覚めの時。
    カギはやっぱりヤトリが彼に残した想い。
    ヤトリが彼に与え彼がヤトリに与えた全てのことがイクタの胸に蘇った時、彼もまた蘇ったのだ。
    ならば、彼の望みはもちろんヤトリの望みをかなえることだろう。

    さあ、日は三度昇った。
    次巻が楽しみ。

    それにしても、人前で読んでなくてよかった。
    ほんとに涙が止まらなかったよ。

  • ハロの生い立ちからの精神状況が思った以上のものだったでござる。

  • 相変わらずひれ伏したくなるほど面白かった。1冊の中に詰め込まれているとは思えない密度のストーリーの中で、スパイの活躍とそのせいかを見事に描き出しているし、最後に付け加えられたエピソードに全てを持っていかれる感覚も気持ちいい。規格外の作品だなと再認識させられた。

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著者プロフィール

2010年に「神と奴隷の誕生構文」(電撃文庫)でデビュー。「スメラギガタリ」シリーズ(メディアワークス文庫)、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」シリーズ(電撃文庫)を刊行。

「2023年 『七つの魔剣が支配するXII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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