お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂5 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 597
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048658997

作品紹介・あらすじ

涙も笑いもすべて受けとめて。人をつなぐ和菓子の物語、完結

浅草に夏がやってきた。和菓子は涼を求められる季節である。水無月、氷室、若鮎。そのうちのひとつ、清流の美を表現する若鮎を作ることになった栗田。これが富樫との思いもよらぬ邂逅をもたらす。はたして、彼の真意とは?
いっぽう、若者の季節の到来に、それぞれの想いが交錯する。栗田は彼女らの想いを受けとめ、応えていくために奮闘するのだった。
葵に影のようにまとわりつく過去の亡霊、富樫と決着をつけるべく。
かけがえのない時をともに歩んできた由加が、新たな一歩を笑顔で踏み出せるように。
物語はいよいよ佳境へ。

感想・レビュー・書評

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  • お待ちしていますシリーズ完結。5巻まであったが、季節は1周だけだったんだ。
    前回、葵の過去が明らかになり、葵にけがをさせた人物を探す仁。一方の富樫にも思うところがあって・・何を企んでいるのか?富樫の過去、幻は自分が生み出したもの?悲しみは消えないが、落ち着くところに落ち着いてよかった。

  • シリーズの最終作。毎回美味しそうな和菓子と蘊蓄、それに纏わるお話で面白かったです。全ての出来事も一応完結してスッキリしました。栗田と葵の今後の話もシリーズ化されているようなのでまた読んでみたいです。

  • あ~読み終わってしまった。良かったな~
    いろんな難題を解決して、栗田と葵さんは想いを伝えあった。
    う~~本当に良かった。

    いつも葵さんが表現する和菓子の美味しさの数々。
    今回も栗大福が凄く食べたくなりました。

  • シリーズ完結。
    栗田にとっても葵にとっても富樫にとってもハッピーエンドだった。
    由加も幸せになれますように。

  • 良い作品でした。メディアワークス文庫を読むようになったきっかけでもある作品。
    正直、漫画のようなイラストの表紙の本は、これまで敬遠していました。どうせ文体も内容も軽いんでしょ?という気持ちがあって…。
    でも、和菓子関係の仕事に就職し、和菓子が大好きになって、勉強も兼ねて和菓子についての小説が読みたいなとおもっていたところ、この作品の評判が良さそうだったので手にとりました。その時点で二巻まで出ていました。

    読んでみたら、普段目にしている職人さんたちはこういう過程で仕事をしていたのか!とわかったり、和菓子あるあるがあったり、葵さんの薀蓄も勉強になったり。。ストーリーも面白く、文体も、読みやすいながらも軽いわけじゃなく、すごく楽しめました。
    なにより、和菓子を食べるときの描写が!素晴らしいですね。本当に美味しそうで、読みながら和菓子を食べたくて仕方なくなりました。
    登場人物もみんな素敵で、あたたかくて。発刊が楽しみになる作品は久しぶりでした。浅草にも行ってしまいました。笑
    完結してしまったのはさみしいですが、この作品に出会えてよかったと思える物語でした。あとがきにあったように、また新シリーズが楽しめたら嬉しいなと思います。

  • ついに終わってしまった。
    和菓子職人の栗田と、謎の和菓子のお嬢様・葵が、和菓子に纏わる問題を解決していく話で始まったこのシリーズも、今作で完結。
    前々作から葵の過去に踏み込んで、作風も重苦しいものになって来た時には、こちらの気分まで重たくなってしまった。全てのわだかまりがなくなったわけではないだろうけど、一応爽やかな終わり方だった。
    読者全員が待っていたであろう、ラストの栗田と葵の場面。にやけてしまう。

  • 23.01.07読了
    どこにもかけない思いをここに。
    きっと読んだことあるはずの小説。なのに、既知感をどこにも抱かず、5巻全て読了。これは読んだことが本当はなかったのか、それとも読んだことを完全に思い出せないのか。自分の記憶と感覚を疑う小説になってしまった。今後同じことがないように、これを残しておく。

    なぜ読んだ記憶があると思ったのか。それは、美味しい和菓子を無性に食べたくなった記憶があるから。
    地元のお店で和菓子屋を検索した。
    美味しい和菓子を食べたい。
    次のシリーズは本当に読んだことがないもの。
    この2人がどんな大人になっているのか、それを楽しみに読んでみる。

  • 葵さん怪我の顛末が分かり収まるところに収まって、美味しそうな栗大福をいただく大団円。良かった良かった。

  • ついに最終巻。今回はすべての謎が明らかになるからか、和菓子の話よりも人との話が中心だった気がします。
    誰かが嫌な思いをすることもなく、綺麗に終わったのでよかったです。葵さんの、心の奥深くにずっとしまって隠していた辛い気持ちも解決したし、栗田さんもちゃんと想いを伝えられて、私まで幸せになりました。
    そして和菓子を見ると、ついつい反応してしまうようになりました。なんだか和菓子が私の生活の一部になってしまったようです。
    心がポカポカとあたたかくなる、優しい物語に出会えてよかった…
    続編が出ているみたいなので、早く買って読みたいです。

  • 読み進めているうちに、ここまでの4冊の間にこんなにたくさんのことが仕込んであったのか、と少し驚きました。少し駆け足だった部分はありましたが、辛くなりそうで心配していた恋愛関係も葵の過去のあれこれも綺麗にまとめて一区切りとなりました。特に過去に関してはすごく重く不穏なものだと感じていたので心配していましたが後味も悪くなくて良かったです。彼の作る求肥の若鮎が本気で食べたいです。

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著者プロフィール

東京都在住。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』がシリーズ累計40万部を超える人気シリーズとなる。メディアワークス文庫から刊行された青春小説『この終末、ぼくらは100日だけの恋をする』のヒットで新境地も開拓。

「2023年 『いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂7 日出処の和菓子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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