キノの旅XVII the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA (2013年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048660211
作品紹介・あらすじ
エルメスが強奪された-。『新しいあなたになりませんか?新しいあなたになれます!私達と!-"人生の真実を見つけるホウデンの会"』。エルメスを奪った者たちは、怪しげなテレビCMを放送する宗教団体のメンバーだった。しかし、その国には彼らのような宗教団体を手厚く保護する法律があって…(「神のいない国」)。その他、2013年4月より新聞紙上でウィークリー連載された話題の小説&イラストも完全収録!書き下ろし8話を含む全18話という、シリーズ史上最大のボリュームでお贈りする「キノの旅」17巻。
感想・レビュー・書評
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キノの旅17巻。巻を重ねるごとに面白味が増していると感じるのは私だけでしょうか?
今回は新聞に連載されたものも収録。字数制限がある中での次の話へのつながり方にやはりプロの作家はすごいと思いました。オススメ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり久しぶりのキノの旅。
どこまで読んだか忘れたので、読んでなかったであろう時期のこの巻を、図書館で。
いつもどこか皮肉の効いたラストに
安定した面白さを感じる。
他の方もおっしゃるように
この巻はいつもより分厚かった。 -
17巻は新聞連載していたものといくつかの書きおろしが収録され、369ページと分厚い。
新聞連載の作品はほとんどショートショート。
字数制限ももちろんあったそうだが、キノらしさの光る作品ばかり。
黒星紅白さんのイラストも初期より遥かに上手になっていて、美麗。
目次には、各短編の扉絵が小さくカラーで載っているのだが、これが綺麗で見入ってしまった。
もっと大きなカラーで見てみたい。
以下、作品ごとに気になった言葉やコメントを。
「自然破壊の国」
既存のものにとにかく文句をつけたいだけの人っているよなぁ。
「時計の国」
主旨とはずれるかもしれないが、万人共通の時間に追われるよりも、自分の時間を大切にする方がきっと尊いと思う。
「左利きの国」
「君が、右利きだからだ。」
「割れた国」
「きのこの山VSたけのこの里」戦争の果て。
「楽園の話」
話は面白かったが、水が霧散する滝では音はしないのではないか?
「鉄道の国」
とても誇り高い選択だと思う。
過去は過去だ。
「渡す国」
シズとフォトの邂逅。
でももう少し互いに関わらせても良かったと思う。
キノもいずれフォトと出会うのだろうか。
ストーリー展開は陳腐。
最後は少し物足りなかったが、他の作品は良作ばかり。
これまでにない豪華な1巻。 -
地方の新聞でキノを連載していたため、書き下ろしも含め前代未聞の分厚さになっていまして、手に取った時驚きました…
キノがこんなに厚い!みたいな。
短編でピリリとした風刺を、長めの話で背景から丁寧に掘り下げた話を展開していて、両方とも楽しめるのが嬉しかった。
特に短編の方は昔のキノの雰囲気が戻ってきたようでテンションあがりました。
しかし…あれはあとがきじゃない、まえがきや… -
【図書館の電子書籍はこちらから→】 https://web.d-library.jp/titlib_e/g0102/libcontentsinfo/?conid=208673
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第17巻:
「あなたが誰かの手を握って 暖かく感じているとき その誰かは 冷たく感じている」 -We Are All Alone-
発売日:2013年10月10日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子、フォトとソウ
もくじ:
●第一話「旅人達の話」
●第二話「自然破壊の国」
●第三話「時計の国」
●第四話「左利きの国」
●第五話「割れた国」
●第六話「貧乏旅行の国」
●第七話「楽園の話」(師匠のお話)
●第八話「恋愛禁止の国」
●第九話「料理の国」
●第十話「広告の国」
●第十一話「鉄道の国」
●第十二話「旅の終わり」
●第十三話「神のいない国」
●第十四話「私達の国」
●エピローグ「渡す国・a」(複数主人公) -
2015年1月31日
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