2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い (アスキー新書)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048661447
作品紹介・あらすじ
創作話を作り、読者の反応を楽しむ「ネット釣り師」たち。時には世論を動かすきっかけを作ってしまう彼らは、どういった手口で読者をダマし、そしてトリコにするのか。その鮮やかな手口の数々を、彼らの動向を15年間追ってきた人気ブロガーであるHagexが明らかにする。
感想・レビュー・書評
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私が、いわゆる「釣り記事」と呼ばれるものの存在に気づいたのはわりと最近のことだ。
インターネットを使い始めたのが遅かったし、漠然と「ネットは怖いもの」というイメージがあったので、あまりいろんなサイトを見ないようにしていたからだ。
しかし、少しずつ慣れてきて、ヤフーの知恵袋だとか、発言小町、はてななどを、ツイッターからの誘導で読むようになって、なんでこんなすごい話や恐ろしい話、とんでもない話がたくさんあるんだろうと不思議に思っていた。
そう、最初は全部信じていたのだ。
ただ、レスをつける気持ちはなかった。それこそ恐ろしいことだと思っていたから、ただ読むだけだったのだ。読むだけだったけど、世の中には信じられないような話がたくさんあるものなんだなあと思っていた。
「釣り」という行為を知ってからも、そういうことをわざわざする意味がわからなくて、信じがたかったのだが、本書を読んで、今まで私が信じていた話のほとんどが「釣り記事」であることが判明した。ショックである(笑)
ツイッターでは、元は善意なのだろうけれども、悪質なデマがよく拡散される。東日本大震災の時はほんとにひどかった。今でもひどいけれども。
ああいうことが起きる心理、背景などについても、本書に詳しく書かれていて、とても勉強になる。
ネットの世界は、ただ闇雲に恐れて拒否していればいいものではなく、また無防備に信じこんでもいけないものである。
自分の身を守って楽しいインターネッツライフ(笑)を送るためにはどうしたらいいかの方法がここには書かれている。
基本的には、ネットに上がってる話は、話半分で受け取っておき、むやみに拡散しないことだ。真実はそう簡単にわかるものじゃない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Internet
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ネットにあふれる釣り師とその手法について語った一冊。
釣り師の手口が巧みであり、それを見抜くのが難しいことがよくわかった。 -
ネットを利用する上でこの手の理解は必要不可欠だと思う。特に最後のデマの対策は大切。中には笑い事では済まなくなるのもあるし。
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善意的に表現すると、今まで漫然と書いてきた私が己を見直す機会を与えてくれました。ただ、この稚拙な「なんちゃってプロファイル」を商品として世に出す必要があったのか、と。自称釣り師のトピシュさんの属性だって、本書で挙げた釣り師要素モリモリですよね。
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インターネット掲示板、よくできた話がたくさんあります。感動的だったりショッキングだったり、新聞を読むように読み進めてしまうと、まともに信じてしまうばかりです。しかし、すべてのはネットの向こう側、その信憑性ははっきりしない。本書は掲示板で繰り広げられる、「でっちあげ」を進んで書き込んでしまう「釣り師」の所在を明らかにしています。
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「釣り」は、釣り師と読者の対決でありスポーツ。
「デマ」は、社会を混乱させる妖怪。
そのぶん、「デマ」の方が、質が悪い。
(※何度か私も騙されましたが...(反省)) -
136ページから
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私は、釣りだろうがなんだろうが、おもしろければ良い人間です。