なれる!SE (11) 絶対?管理職宣言 (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048662901

感想・レビュー・書評

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  • 順番間違えて12巻を先に読んでしまったが、この11巻のラストで12巻への布石となる終わり方だったのだね。

    11巻もラノベの領域をはるかに超えているビジネス小説のできばえ。
    学生時代に習う社会人のあり方のところのダークな部分でもあり、あるあるなところが実にリアルに書き込まれている。

    今回はシステムエンジニアというよりは管理職の話。

    まさによくあることなのだが、大型アプライアンスを買っても、毎年ごとのソフトウェア・ライセンス料金や保守費が膨大でもあり、そこで稼ごうとする会社と、保守運用の現場で働く人たちとのギャップ。
    仕事がかつかつでもあるのにも関わらず、残業を行うときに面倒な申請を都度行わないとならない。
    残業をOKにすると、なぁなぁと時間伸ばしに残業して週に100万以上/8名 の残業代が加算され赤字になる。
    申請が面倒なのでこっそりサピ残する。
    会社に対して不信感。
    負の連鎖。
    とかとか、よくあることのオンパレード。

    今や現場SEといえども、キャッシュフローはある程度頭の中に入れながら営業の目線でも働くことが必要でもあるのだなぁ。と再認識しました。

    桜坂くんは少し前まで新米SEだったのに、買収した子会社の部長代理になりマネジメントする難役をつきつけられて、何度も苦難にぶち当たりながらもウルトラC的に解決していく。憧れるわーw

  • 新入社員のマネージャーはありえない(あったらブラック企業?)が、現実に起こりそうな問題だ。
    ハッピーエンド(?)で良かったが、これも現実にはなかなかこの様には行かないかな。
    こうあって欲しいけれど・・・・

  • 毎回違う話で面白いけどちょっと飽きてきた。

  • 今回はデジタルヴィレッジという子会社ができる。
    事務処理だけの部長代理のはずが、美人のリシーのため(?)、打ち解けない社員、構造的な赤字の問題に取り組む。
    問題は、前の親会社の高価なパッケージとセットの格安サポート業務だけを押し付けられたこと。優良案件のみを引き抜いて親会社へ移動したリシーの兄。
    パッケージの乗換案で脅して、優良案件を取り返してなんとか立て直す。

  • リシー好きですよ.

  • なぜに違う分野をやらせるのでしょうか。ネタに困るのに。工兵の新人設定を忘れるのが、この作品を楽しむコツかと。

  • 2013 12/12読了。Amazonで購入。
    ・・・なんというか、さすがに潰れる寸前ブラックでもなし、新入社員が管理職はおかしくねーか、っていうツッコミはもう無粋かね。
    あと本筋が大きく動きそうなラストで次に期待。

  • 今回の展開はちょっと燃えた。次回はついに室見さんメインの話か

  • 新人1年目にして部長代理という、無茶ぶりにも程がある展開。
    でも客先常駐や、案件防衛のときと違い、わかりやすい敵をわかりやすく打ちのめしてくれるので読んでいて気持ちいい。 (途中の展開は相変わらず胃が締め付けられるけれど)

    今回一番堪えたのは、工兵が管理者側で発言をしようとした際、かつて自分が現場側だった(NBL常駐時)ときを思い出す描写・・・難しい。

  • 工兵君、ついに管理職に!

    スルガシステムがアルマダに持ってかれた案件による売上低下の補てんのために、
    「優良SIer」を買収して売上げ水増ししようとしたら実は・・・という流れで、
    子会社の「優良SIer」の技術部長代理として奮闘するお話。
    注:工兵君は新卒1年目です

    表紙キャラとして、立華、梢、縁に次ぐ4人目が登場。
    オーストリア人?のリシ―たんだそうです。
    もうこれ以上ヒロインを増やしたら収拾つかなくなるのでは・・・
    今まで個人的にヤンデレ梢さん一押しだったけど、カモメさんが急上昇してきた。

    以下、感想ですが、、、

    自分のしている仕事がきちんとと利益あげられているのか、
    知っておくことはとても重要なんだと思った。
    最新技術!生産性向上!安定運用!などといくら声高く叫んでも、
    自分たちの食いぶちを稼げていなければ存在価値ないんですよねー。

    今の仕事、「コスト」の事を考える機会がほとんどないから、
    本当に技術のみを追いたい人にはすごいイイ環境なんだろうけど、
    個人的には結構危機感を感じてる。

    あとはマネージャって大変だなと思った(小並感

    最後の終わり方が非常に気になった。
    立華たんにJK疑惑浮上(w

著者プロフィール

2007年『葉桜が来た夏』で第14回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞。代表作に電撃文庫『なれる!SE』『ガーリーエアフォース』などがある。

「2021年 『僕らのセカイはフィクションで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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