ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (5) (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年3月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048664370
作品紹介・あらすじ
未知なる戦場「海上」で手痛い敗北を喫したイクタたち、カトヴァーナ海賊軍。驚異的な破壊力を誇る「爆砲」を装備するキオカ海軍に対して、もす戦略的撤退しかないと軍議がまとまりそうになったとき、海戦に関しては門外漢のはずの、ある少年が、爆砲艦への有効な対抗策を提言するのだった-。「肉を切らせて骨を断つ」がごとき、血で血を洗う激烈な海戦が幕を開ける!話題の本格派ファンタジー戦記、待望の5巻が登場。命ギリギリの容赦ない戦いは、激しさを増すばかり…!
感想・レビュー・書評
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9/10.
マシューに色々同感できた。終盤の展開はわくわくした。 -
海戦の話。
帆船やと、動きがやっぱり分からへんのが残念やわ。
意外とあっさりぶっちゃけてもた次はどないなるんやろな。 -
図書館で。
海戦と合流と。そうか~この頃艦コレ始まったんだ~と思うと艦コレもまだ始まってそれほど経ってないんだなぁ…
ポニョじゃなくれポルミンだかはあまり好きになれないタイプのテンプレツンデレ女子ですが、この作者そう言う登場人物の鼻をコテンパンにへし折るの好きだな… というわけできっとこれから成長することでしょう、うん。
そして敵側で糸ひいてるのがお姫様を洗脳したのかな~とラスボス系が見えてきたような。
そして眠らずのジャンと会いまみえてこの厚さで終わるのか?と思ったらクーデター起きた。というわけで続きが楽しみ。 -
戦乱渦巻く世界で生きるイクタ少年の半生を描いた作品の第5章。
前回の海戦の続きとイクタの出自が明らかになる!
戦闘シーンは時代背景とマッチして、それぞれのキャラの特性が引き立てられていて相変わらず面白い!
なによりイクタだけでなく、我が友も活躍するところもまたいいですね!
また、後半は開戦後の次への戦いになるのだが、そこで事件が起きてイクタの出自に触れることになるのだが、これがまた大爆弾(笑)
ここまでよく我慢して隠してきたなと。
ますます加速していきますね! -
ここまで来てもまだ1巻の勢いが収まらないのはすごいと思う。きちんきちんと各巻に盛り上げどころがあるというか。
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おもしろい。興味が尽きない
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まーくんとポルミンの洋上ラブストーリー。
特に感想はないが、とりあえずイクタ存在感ねーな。
主人公が空気な物語にはあんまり魅力を感じない。
まあ、4巻と5巻の主人公はマシューなんだけどさ。
マシューは脇役としてはいいキャラだけど、ぶっちゃけマシューに主人公は期待してねーんだわ。(笑)
逸脱した配役交代に、ちょっと冷めちゃったのかもしれない。
それもこれも、もうちょっとイクタが存在感を主張し、あくまでもマシューが脇役として舞台に上っていればまた見え方が違ったんだろうけどねぇ。
第四章からはイクタが主人公の座に復帰する。
ということで、六巻を読むときには五巻の四章から読み返せばよい。
五巻後半の流れは勢いはあったけど、さすがに乱暴だったね。
独立連隊の概略くらいどこかでにじませといてくれないと、いくらなんでも唐突過ぎるんじゃない?
それくらいは読み手のほうで補完してもいいのかもしれないけど。
「徽章の元に集う独立連隊」って概念がもともと綴られていないと、イクタの演説に読者はついていきにくいと思うなぁ。
それこそ、皇帝が急死し、軍がイグセムとレミオンに分かれた内戦が勃発。そこでイクタが実は皇族で、第三勢力として正義を唱える、とかの方が「説明が足りない場合は」まだ理解しやすかったかもね。
イクタの母は皇帝の側室だったわけだから、その伏線もあるにはあったわけだしねぇ。
形としては今回の「将軍の遺児であり独立連隊の後継者」の方が面白いとは思うんだけど、それならやっぱり「徽章の元に集う独立連隊」って説明は先になされるべきだったと思うんだよね。
まあ、別にどうでもいいか。
あと前から思ってたんだけどイクタとヤトリの関係やカコバナについていつまで伏せるんだろうねぇ。
あそこまでただならない深い関係性を見せ付ける割には、ヤトリとイクタの馴れ初めや過去のエピソードはまったく語られない。
このあたりも、読者置いてけぼり間がある点だね。
特に、イクタはヤトリに関連するところでキャラ崩壊が起こっちまってる。
当初、イクタは怠け者で戦争を嫌い、軍人になる気がまったくなかった。
だというのに、ヤトリに対しては「君の傍らにいつでもいる」というようなことを言う。
イクタとヤトリは恋人関係とは少し違う。
イクタがヤトリのそばにいるのは友として、ということなんだろうけれど、頭のてっぺんから足のつま先まで「軍人」であるヤトリの「隣に立つ」ということは、それはつまりただの友ではなく、戦友としてってことにしか思えない。
イクタが確固とした意思で「ヤトリの戦友たらん」としているのなら、当初イクタが軍人ではなく図書館の司書になろうとしていたところに矛盾が生じる。
そこ、結構引っかかってるんだよね。
まあ、図書館の職員が友人に助言することも出来るだろうから、ヤトリに対してイクタが協力することは出来たのかもしれない。
それにしても、腑に落ちない。
どうでもいいっちゃいいんだけど、いい加減イクタとヤトリのカコバナ、寄ってたつ土台、基礎は明かしておかないと、いまいち物語に乗れないよ。
ここまで秘すからには、それなりに大きな秘密があるんだろうけど、開示のタイミングって重要だと思うな。
イクタとヤトリの信頼はどのように育まれたのか。
ついでに、ヤトリの戦友ではなく、図書館の司書になろうとしていたイクタが、いまさらヤトリの戦友足らんとしている理由も説明してくれるとすっきりするんだけどね。(笑)