東池袋ストレイキャッツ (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048666244
作品紹介・あらすじ
ずっとひきこもって音楽ばかり聴いていた不登校児の僕。けれど、ゴミ捨て場で拾った真っ赤なギターが僕の運命を変える。それには、交通事故で死んだギタリスト、キース・ムーアの幽霊が取り憑いていたのだ。「俺が生きてる間に発表できなかった曲を、おまえが代わりに歌うんだよ」幽霊に尻を叩かれ、僕は池袋で路上ライブを始める。そこで出逢ったのは、身分を隠して夜の街を彷徨う歌姫ミウ、それから沢山の路上パフォーマーたち。ストリートで迷い猫たちが歌い奏でる、せつなくて甘い青春と音楽の物語。
感想・レビュー・書評
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おまえは最初からひとりでやれてたんだよ
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娘に薦められて。
音楽がすきだから、ストリートミュージシャンの話は興味深く読みました。
娘は池袋に行きたいそうです。 -
ひきこもりで音楽ばかり聴いていた不登校児のハル。
ある日、ゴミ捨て場で拾ったギターによって運命が変わる。
「俺が生きていた間に発表できなかった曲をお前が歌うんだよ!」
死んだギタリストの幽霊に尻を叩かれ路上で歌うことになった。
そこには沢山のパフォーマー達がいて…。
杉井光氏が描く、せつなくて甘い青春と音楽の物語。
ひきこもりと音楽と不器用な人間関係。
杉井さんの得意分野を集めて描いたのがこの作品です。
どこか他の作品と似てる部分も感じるかもしれませんが、それでも心温まる話や主人公ハルやミウやその他の路上パフォーマー達の生き様は自分は好きですね!
タイトルと絵と文章ととてもマッチしていて雰囲気が伝わってきました! -
友達に借りて読みました。
ネタもオチもありふれていて、特に好きなジャンルでもなかったんですが、気がついたら読み終えてました。文章が読みやすい、主人公にクセがない点が良かったかなと思います。さらに主人公に頑張ってもらって、学校で友達をつくったりミュージシャンとしてレベルアップする姿が見たいですね。続くなら、今後に期待してます。 -
ストリートミュージシャンをテーマとして描かれた本作ですが、登場人物の生き方はもちろんのこと、池袋という街を描いた作品という点で面白く読ませてもらいました。
今作の主人公であるハルは自身のトラウマから脱却できず、池袋という街に逃げ込むかたちでさまざまな人と出会うことになります。
その中心となるのはミウという少女ですが、彼女にかぎらずさまざまな人物との出会いによって、彼が変わっていくかと言われれば、本質的に変わることはありません。逆にそこが本作ならではのどこか痛みのある読後感を生み出しているのかなと思います。 -
キース・ムーアの音楽だけが生きがいだった。
ひきこもりの僕がキースの幽霊とギターを手にいつの間にか池袋で歌うようになった。
ミウはいつも僕の歌を聞いてくれた。
これは、そんな東池袋に迷い込んできたミュージシャンの物語。 -
キャラ設定に関してはもうここまで来ると完全に使い回しといってもいいレベルだと思うんだけどそれでも少なからず胸を打つ(3話以降はさすがにテンプレ過ぎる気が、まあ嫌いじゃないんだが)のはやはり才能の証拠だろうと。
たしかに人格的にはクズなのかもしれないんだがでも小説家は作品だけ良ければいいと思うの、もちろんDVクソ野郎が平和運動とかやってるのなら叩くのは全然構わないのだが。 -
不登校の引きこもりだった少年が尊敬するミュージシャンの死をきっかけに音楽をはじめ、池袋でストリートミュジーシャン達ふれあっていく話。
一話一話丁寧に構成されている感じで読みやすかったし、ハートウォーミングな話も多く好みだった。
古めの洋楽ネタを絡めてたのも個人的にはよかった。
雰囲気は、音楽版ビブリア古書店といった感じ。(あれほどニッチなネタではないですが)