神様の御用人2 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048666503

作品紹介・あらすじ

名湯探しに家探し、井戸からの脱出の手伝いに、極めつけは夫の浮気癖を治してほしい!?御用人となった良彦に今回も神様からの様々な無理難題が言いつけられる。手のひらに載るほどの小さな神様から、出雲のあの神様の妻まで、神様の神様らしからぬ悩みの数々に頭を抱えるなか、良彦は不思議な少女・穂乃香に出会う。誰にも言えない秘密を胸に秘めた彼女と、神様の関係とはいったい-?フリーター御用人・良彦とモフモフの狐神・黄金の神様助っ人(パシリ)物語第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 前作のファンタジー感に恐れをなしていたが、2作目で馴染んできたようだ。今作では神主の娘である穂乃香が、天眼と言って神様が見えることから、仲間になって御用を手伝い始めた事。将来的には御用人である良彦との恋愛にも発展しそうで楽しみになる。
    今作でも温泉好きの神様に市販の温泉の元を提供したり、貧乏神に取り憑く家探しを手伝ったり、出雲大社の夫婦神の離婚騒動を鎮めたり、あまりにも無茶苦茶な御用ばかり。
    唯一、穂乃香も以前から知っていた泣神様の御用だけは、御用人と二人の距離が縮まった解決となり安心する。

  • フリーターの良彦と神名検索機ことモフモフ狐の黄金の名コンビによる、御用人シリーズ第二弾。
    今回から新たに神様の姿を見ることができる「天眼」を持つ女子高生、穂乃香が登場します。

    今巻で出てくるどの神様もやっぱりとても人間味があり、依頼内容もどこか神様らしくないものばかり。

    偉大な神様でも悩みはちっぽけなんだなぁで片付けることもできるけれど、傍から見たら小さな悩みに見えても本人にとっては大きなことだったりしますもんね。
    このあたりも人間臭くて面白い。

    神様のキャラ設定って、古事記なんかに残された逸話から作ってるんだろうなぁ。古事記に精通してたら絶対にもっともっと楽しめただろうに…!
    でも読んだそばから忘れていく残念な私の脳みそじゃどだい無理な話なんですけどね〜。ぐすん。

    三柱の『彼女の涙』がいちばん好きだったかな。
    自分の内側にあった醜い心に気づいてショックを受ける穂乃香に、良彦がかける言葉が綺麗事じゃないのがよかった。

    野球という夢が断たれたことで一時期自暴自棄になって、大切な友人にすら嫉妬してしまった良彦。そんな自分を自覚して向き合った良彦だからこそ、言える言葉だなと思いました。

  • 推しがかわいい・・・。井戸の神様(名前が長い・・・)の話はちょっとウルッとした。
    ・゜・(つД`)・゜・

  • シリーズ2作目。今回も良彦と黄金のやりとりは、くすっと笑える。
    さらっと本を読みたいときにおすすめ。
    今回の神様たちも、個性豊かな面々。悩みも人間らしくて、とてもいい。
    泣沢女神と穂乃香の話はよかった。
    「貧乏神の憂鬱」もとてもいい話。
    続編もぜひ読みたい。

  • '22年8月17日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ2作目。

    今作は、第一作よりも好きです。より、楽しみました。「貧乏神の憂鬱」と「彼女の涙」が、特に好きです。

    「ナキサワメ」って、どんな字を書くの?
    人の悲しみを半分背負い、井戸の中で一人涙を流す女神、って…なんだか可愛くって、そして可哀想。でも、神様なんですよね??巻末の「ワンポイント神様講座」によると、実際に信仰の対象として存在しているらしく、著者の創造物ではないのですね…神様の「多様性」に、ビックリしてしまいました。

    あと、聴いていると…「モフモフギツネ」さんが、どうにも「おとうさん犬」とダブってしまって…どうしても笑えてしまいます。

    幸せな気分に、させてもらえました…⊂(•‿•⊂ )*.✧

  • ひょんなことから神様の御用人に選ばれた普通の青年義彦と狐の方位神黄金のコンビが次々と神様の悩みを解決していく物語の第二弾。
    今回も短編形式で様々な悩みを解決します。人間らしい神様の悩みが笑える。心が優しくなれる作品です。オススメ!

  • 感想
    八百万の神と言われるだけあり、日本は多神を信じる。様々なものには神が宿るという考えは、忘れかけていることだが、自然に耐える日本人ならではの素晴らしい考え方だと感じた。

    2巻からは穂乃香というヒロインが出てきて、言葉少なだが、良彦に心を開いていく。今後の関係の発展が楽しみ。

    しかしながら、良彦はいつ働いているのだろう。

    あらすじ
    様々な神様の御用聞きをする良彦。今回は、少彦名神の温泉探し、貧乏神の家探し、井戸から出たい泣沢女神、大国主神とスセリビメの夫婦問題の解決。

    今回から、良彦以外にも神々を見ることができる天眼を持つ神社の娘の穂乃香が登場する。

  • シリーズ2作目。
    主人公・良彦ともふもふ狐姿の神様のやり取りはあいかわらずで、微笑ましかったです。
    本作から、美しく、けれど無口で感情を表さない少女が、新たな登場人物として加わります。
    特別な力を持つゆえに抱えた孤独が、良彦との出会いでどう変化していくのか、見守りたいと思います。

    人間くさい神様たちを見ていると、神様と人間の距離はそう遠くはなく、いつでもそばで見ていてくれるのだな…と思わせてくれます。
    良彦と神様のざっくばらんな会話もその一因でしょう。
    困ったときの神頼み、ではなく、「がんばるので見守っていてくださいね」と手を合わせたいものだと改めて思いました。

    しかし、本作の大国主神にはこれまでのイメージを覆されました(ルックスも中身も…)
    これはこれでおもしろいです!

  • 御用人として良彦さんが成長している。次巻も楽しみ。

  • 17歳の息子から勧められた「神様の御用人」
    「2」も文句なしに面白い。少彦名神、窮鬼(貧乏神)、泣沢女神、そして大国主神と須勢理毘売“夫妻”。それぞれ超個性的な神々が人間らしい面を魅せてくれる。「2」から登場の“天眼”穂乃香ちゃんも素敵なキャラだ。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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