路地裏のあやかしたち (3) 綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)

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著者 : 行田尚希
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048666947

路地裏のあやかしたち (3) 綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「鵺の話」
    毎日鬼ごっこを続ける彼らの想いは。
    叶わぬ夢を何時迄も追い続けるのでは無く、再度新たな夢を持つことも時には大切なんだろうな。

    「天邪鬼の話」
    ひねくれ者の彼女が本当に思っている事は。
    自分の価値観だけで物事を図り、尚その価値観を相手にまで無理やり押し付けるのは自分勝手にも程があるな…。

    「雪女の話」
    姿を消してしまった彼女と果たせなかった約束を。
    自分が気にしている事でも相手にとってはさほど重要で無いことは、意外と多いのかもしれないな。

    「人間の話 其の三」
    決めつけたレールの上を歩み続ける事は。
    家庭の事情は本人は気にしていなかろうと、進路を決める時に道を狭める一番の理由になるのかもしれないな…。

  • 人間界に紛れて暮らしている妖怪が,結構?いるって設定だけど~鵺の奏は高校生になりすまして高校生ロッカーとしてデビューを夢見ているが,担任は現実を見て勉強しろと言う。ライブが行われる文化祭でも鬼ごっこが始まったが,学年主任が民宿経営の爺さんの形見で貰った画帖が動くという話から環とも親密になり,学生時代に音楽で身を立てる夢を見ていた自分の話を始め,奏のギタリストが演奏できなくなった代役を学年主任が務める。天邪鬼の凪紗は弁護士だが,思い通りに仕事が進まず,お茶を習い始め,風炉屏風の修理の話を聞いた茶道教室の生徒である不動産業者が地味な掛け軸の表装直しを環に依頼すると,環の口から京都弁が流れ,廻りは環が本気で怒っている姿にたじろぐ。不動産屋は不運に見舞われ,元の表装に直すために,大きな金を使う羽目に陥る。花火の表装をした人物を捜しているという新聞の投稿で,表具屋は兵助なのだが,仲介したのが雪女の蓮華だったので,出て行ったのは洸之介だった。蓮華に会いたい20代の女性の願いを伝えても,蓮華は雲隠れ。苛められていた女性に公園で声を掛けて唯一の友だちになったのに,夏に花火を見に行く約束してそれきりになってしまったのだ。女性の娘はカレンと名付けられ,手の冷たい人は心が温かいのだという言葉に勇気づけられ,蓮華は雪女であることを告げる。進路は母子家庭だから家から通える理工系の大学と考えているものの勉強に身の入らない洸之介に,化粧品会社の開発部門の課長をしている母の部下からの依頼で,描き表具の修理に関する課題を母に突きつけられた。調べていく内に,美大の美術品修復に進みたいという希望が湧いてきて,それを告げると母は,ぐずぐずしている面は父親譲りだと言われる…~母子家庭だから家から通える大学って発想は今時ないでしょう! しかも大卒後,一流会社の課長をしている人に向かってねぇ。これは時代遅れ。もう一つは進路変更をして「俺の学力でも入れそうなところ…」と条件を絞っていくのは現代的。ま,大学入試も少子化で,志願者が選ぶ時代になったからね

  • 路地裏のあやかしたちシリーズ、3作目。今作にて完結。

    母子家庭であることを考慮し、自分の進路を決めつけていた洸之介だが、表具師という仕事に触れることで本当に自分がしたいことへの意識を高めていく。
    予想通りの展開で完結したけれど、この終わり方で本当に良かった。表具師という、一般的にはなかなか触れることのできない職業であるだけに、物語上でありながら、洸之介にその道を突き進んでほしいなと切に思う。
    あやかしたちのお話も相変わらずほっこりして良かった。雪女の蓮華さんのお話、大好き。昨今は冬の打ち上げ花火もあるから、見てほしいなぁと思ったり。

    いつかまた加納表具店に洸之介が帰ってきて、あやかしたちが笑顔で迎えてくれる、そんな後日譚があることを期待したい。

  • 2016/3/24図書館から借りた。

  • シリーズ最終巻。

  • シリーズ最終巻。

    前巻から匂わされていた洸之助の進路問題を縦軸に、いつもの絵画絡みの問題解決を横軸にした展開だった。
    今巻のあやかしは鵺と天邪鬼と雪女。
    前者二人はいつものようにあんまりあやかし設定とは関係ない話だった(笑)
    そんな中、雪女の蓮華さんの話は雪女ゆえの悩みと友達への想いが描かれて、個人的にはシリーズの中でも一番好きな話かな。
    なので、そんな本巻のハイライトは蓮華さん友達の娘が彼女に「ママ、お姉ちゃん、キラキラしてるね!まるで、お星様みたい」と告げる場面。
    その素直な言葉にウルッときてしまった。
    このお話を読んだ後には口絵の花火の絵が胸に沁みる。

    洸之介の進路は、まあ、予想通りなわけで物語の終わりとしては文句は無い。
    ただ、シリーズ読んできてひとつ不満なのは洸之介の恋話がなかったこと(笑)
    と言うか、洸之介の環さんに対する気持ちって、どうなのかなぁ。
    もちろんあやかし狐とわかっているわけだけど、ちょっと恋心が無いわけじゃ無いような気がするんだよなあ。
    そこのところ、もうちょっとはっきりさせて欲しかった気がする。
    そういう意味で、洸之介が大人になったあとの続編を見てみたい。
    期待してます。

  • 予定調和的な終わり方かな。
    でも、ああいうのは好き。
    今回の収録作では、鵺のお話が1番好き。
    好き、というか、つい涙ぐんでしまった。

  • 主人公の進路が決まって完結!
    なるほどこういう終わり方か~。
    表装ってこうなのねー、なるほどこういう進路もあるのねー、と知ることができて良かったかな。
    さらっと読めた。あとには残らないけど・・・。

  • 【収録作品】第一章 鵺の話/第二章 天邪鬼の話/第三章 雪女の話/第四章 人間の話 其の三

  • 洸之介やっぱりいい。お父さんとお母さんの子だね。社会人になってからも見たかったけどこれからも長い年月一緒にいられる仲間と繋がってるから終わり方良かったです。

  • 最終巻。あったかい気持ちになる。
    2015/7/15

  • あやかしというよりは変わり者の集まるお店。進路が決まってよかった。

  • 路地裏にひっそりと佇む、加納表具店。店を営むのは、若く美しい環。掛け軸や屏風に込められた思念を鎮める仕事を引き受けている彼女のもとには、様々な事情を抱えた妖怪が相談を持ち込んでくる。今回登場するのは、ミュージシャンをめざす“鵺”、弁護士として働く“天邪鬼”、そして“雪女”の蓮華。彼らの悩みに触れるうち、高校生・洸之介は自分の将来を考えるようになるのだった―。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも、どこか懐かしい不思議な物語。これにて完結!!

  • 2巻あたりから少しずつ匂わされていた主人公の進路に関する悩みに焦点が当たる最終巻。
    主人公の心境の変化が丁寧に描かれていて、これまでの巻の中では一番良かった。
    ただ全体的に淡々としているので、主人公が表具のことを考えている時に「楽しそう」と周囲のひとから指摘される場面が何度かあるのだけど、読者は指摘があるまで主人公が楽しそうなんだとは気づけない。周囲からの指摘だけでなく読者にも楽しそうとわかる描かれ方だともっと良かったかな。
    非日常な割に淡々とした雰囲気や魅力的なキャラクターが多いところは好みなのだけど、それぞれの視点やこれからの風景に思いを巡らせようという気持ちにはならない読了感だったので、物足りない。これで最終巻と言わずまだまだ描く余地はあるんじゃないかと。

  • 高校生と言うのは未熟な部分があるものの、様々な可能性を十分に秘めていて、とても羨ましい年代です。
    そんな洸之介が新たな一歩を踏み出しました。
    揚羽が大泣きしてしまうのではないかと心配でした。
    表紙の環さんは、旅立つ洸之介を見送っているのか、それとも数年後の洸之介を出迎えているのか...。

  • 2015.3.13読了。最終巻。美術作品の修復修繕の点と作者が同郷で親近感のあるシリーズ。進学せずに正式弟子入りルートかと思ってたけど、現実的な美大ルートに進んだか。てか心友が学んだとことまるっきし同じ分野だー。心友は西洋画ルートだったけど洸之介君は確実に日本画ルートだろうな。その心友に読ませたいなぁ。にしても鵺は迷惑な奴だなぁ。個人的には天邪鬼の話が好きかな。花蓮ちゃんの名前の字は最初に出てきた時に気付いた。
    妖ものだけどそんなに妖の怪しい感じはなく、むしろ儚く切ない感じが要所要所に出てるかな。
    今住んでるのは東京の端っこだけど、意外と表具屋ってあるんだな。とこのシリーズを読んで気付いた。
    ラノベ自体がそういう性質だからもあるけど、内容はサクサク読める。特にこのシリーズは絵も綺麗。逆に言えば軽すぎて何も残らないのが残念かな?ラノベは難しかったり、濃ゆい本に疲れた時に箸休めで読むのが私は好きだな。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    路地裏にひっそりと佇む、加納表具店。店を営むのは、若く美しい環。掛け軸や屏風に込められた思念を鎮める仕事を引き受けている彼女のもとには、様々な事情を抱えた妖怪が相談を持ち込んでくる。今回登場するのは、ミュージシャンをめざす“鵺”、弁護士として働く“天邪鬼”、そして“雪女”の蓮華。彼らの悩みに触れるうち、高校生・洸之介は自分の将来を考えるようになるのだった―。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも、どこか懐かしい不思議な物語。これにて完結!!

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・妖怪・日常・ファンタジー



    +2+2+3

  • 最終巻。

    お話の一つ一つはもうひとつ弱い感じもするけどまぁこんなものか。天邪鬼はもうちょっと天邪鬼っぽいほうが良かったかな?

    最終章もまぁ見当はついたけどその割に家族の反応は大げさじゃないか?これだけ家庭の話を職場巻き込んでやるっていかがなものかと。

    もっと続くと思っていたのでちょっと残念。
    満足の★3つで。

  • 一作目から続けて読んだので、作家さんがだんだん書き慣れていくのがわかった。今回は様々なあやかしたちのエピソードとともに、高校三年生になった洸之介の進路に関する本人の迷いを軸にして描かれる。そうだろうなあという展開ではあったけれど、そこまで表具に魅せられていくようすがあまり感じられなかったというか、妖怪たちのエピソードは面白かったけれど、洸之介と母親の関わり、洸之介の学校生活があまり生きたものとして頭のなかで描けなかった。加納表具店と学校の洸之介のクラスのみが独立してあり、他の日常がない感じ…。それは、畠田恵さんの『しゃばけ』でも感じることで、何故だろうとずっと考えていたが、普通の小説であれば主人公とそれぞれの日常は私が慣れ親しんだ日常風景で、行間を私自身の想像で埋めることが出来るけれど、妖怪たちがあたりまえにいる暮らしってもちろん身近ではないので、行間を埋められずにそれぞれのエピソードが繋がらずに切れぎれに感じるのだろうとの結論に至りスッキリ。こういった話にもっと馴染んでいけばまた、読み方は変ってくるだろうと思う。

  • 落ち着くべきところに落ち着いた。

  • 本巻で終了というためか、終了に向かっての物語の書き方がなんとも力が弱い。面白かっただけに、サイドシリーズ化を望む。

  • 表具にまつわる妖怪と人間のお話、最終巻

    ひょんなことから狐の妖怪の表具師、環さんの弟子となった主人公
    環さんの仲間の妖怪たちと、居心地の良い日々を過ごすも
    高校3年の洸之介は将来の帰路に立っていた
    自分の進む道に迷いの生じ始めたそんな洸之介の前に
    とある課題が出されて…


    ****


    相変わらず主人公目線で語られる地の文の語り口が
    ちょっと好きではないのだけど
    日本の古いもの、その伝統などに触れることができて
    勉強になったり感心したりしている

    シリーズも最後となり、主人公の新しい未来
    そしてゆっくりと流れる妖怪たちの時間とが交わる先というのを
    想像してみたり

  • 優しいもののけたち

  • 3巻完結。

    進路を悩む主人公。

    絵具を色と見るか、化学反応と見るか。
    この視点、好き。

  • 洸之介が何を選ぶかはなんとなく話の流れ上わかってしまうけれど、その運びは悪くないと思う。蓮華さんのお話はかわいかった。あと双葉と早瀬さんに和む。
    ともあれ、きれいにまとまってよかったかと思う。

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路地裏のあやかしたち (3) 綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)の作品紹介

路地裏にひっそりと佇む、加納表具店。店を営むのは、若く美しい環。掛け軸や屏風に込められた思念を鎮める仕事を引き受けている彼女のもとには、様々な事情を抱えた妖怪が相談を持ち込んでくる。今回登場するのは、ミュージシャンをめざす"鵺"、弁護士として働く"天邪鬼"、そして"雪女"の蓮華。彼らの悩みに触れるうち、高校生・洸之介は自分の将来を考えるようになるのだった-。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも、どこか懐かしい不思議な物語。これにて完結!!

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