エスケヱプ・スピヰド 六 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 114
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048667302

作品紹介・あらすじ

永遠の冬の街"落地"。二十年前の戦争で、鬼虫・八番式"蜉蝣"無明の柊が自らの生命を賭して核爆発を止めた街だ。蜉蝣の力により、今なお氷漬けのまま、その時を止めている。叶葉たちをさらった黒塚部隊の目的地は、落地であった。氷に眠る柊を目覚めさせ、蜉蝣と共に配下に置くためだ。九曜は黒塚部隊の計画の隙を突き、蜉蝣と柊を奪い取ろうとする。しかし二十年の氷きにわたる眠りの中で、柊は自我を失っていた。九番式の少年と八番式の少女、二十年の時を経た邂逅の行方は-?クライマックスに向け加速する神速アクション第六弾!

感想・レビュー・書評

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  • この物語を読み終わった時、感じたのは「美しさ」でした。
    鬼虫六番式蟋蟀「鉤行(こうぎょう)の庵」たとえ敵側に操られていても、いずれ目を覚ますと期待していました。
    しかし実際は予想外でいて、美しいラストでした。
    主脳の庵も副脳の蟋蟀も愛しています。
    鬼虫八番式蜉蝣「無明(むみょう)の柊」元気な姿をもっと見たかった。
    とても可愛らしくて、蜉蝣の言葉遣いも素敵でした。
    凄まじい強さを誇る鬼虫たちですが、八番式は一番美しい戦い方をしていると思う。
    ラストも彼女らしく。

    万字、庵、楓、柊、夢の中、どうか安らかに。

  • 最後の鬼虫・蜉蝣が登場。
    やっぱり、クライマックスを目前にした盛り上がりっていうのは、本当にアガる。

    いつものことでは有るんだけどさ、このくらいの長さのシリーズに付き合ってくると、思い入れもかなりのものになってる。なので、読んでて泣けてくることもしばしば。

    この巻も井筒や柊や鴇子の決意とか、竜胆の復活からの叶葉との邂逅とか、蟋蟀の意志とかさ、名場面がいろいろあった。

    そんなシリーズも次でいよいよ最後。
    読むのが惜しい気もするけど、読まずにはおれないので、読みます。

  • 敵本拠地への侵攻と、六、七、八番式の退場。次巻が最終巻だけれど、自陣も敵陣もまだまだ余力を残している状態で、どう決着をつけるのだろうか。

  • 庵の正体が予想外だった!
    柊がせっかく復活したのに…良いキャラだったので残念。

  • カラーピンナップの庵の姿に驚愕。思わずごろんごろん転げ回ったwww

  • 本当にどのキャラクターのきちんと役割を持っていて、ドラマに深みが出てる。読み応えたっぷりでおもしろかった

  • この展開はずるい、ラスト、目から汗が。次々と容赦なく襲ってくる強敵とのアツいバトルだけでなく、役目を終えた兵器の描かれ方が秀逸。彼ら彼女らに、然様ナラ。そして次巻、九曜に何が待ち受けているのか、楽しみに待ってます。

  • 叶葉と鴇子を連れ敵機・神鯨が向かったのは、現在も鬼虫の八番式・無明の柊のいる都市、落地だった。単身落地へ辿り着いた九曜は黒塚部隊との戦闘かいくぐり、暴走した柊の奪還を目指す。
    同刻、黒塚舞台を追って帝都から鬼虫が動き出した。連れ去られた叶葉と鴇子も、鬼虫も柊も向かうところは敵地、物語は収束へ向かって動き出す。

    ぱらぱらと捲ったとき見えた、冬寂という章題から今巻登場する柊に関しては悪い予感(ストーリーの展開的に)がしていたが見事に的中。まさにこうならざるを得ない展開を見事に描ききる力量に賞賛。

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著者プロフィール

『エスケヱプ・スピヰド』にて第18回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、作家デビュー。他の著作に「サムライ・オーヴァドライブ ‐桜花の殺陣‐ 」「ニアデッドNo.7」(電撃文庫)、「言鯨【イサナ】16号 」(ハヤカワ文庫JA)などがある。

「2020年 『地獄に祈れ。天に堕ちろ。2 東凶聖餐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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