FRAGILE (B‐PRINCE文庫)

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著者 : 木原音瀬
制作 : 高緒 拾 
  • アスキーメディアワークス (2008年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048670029

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FRAGILE (B‐PRINCE文庫)の感想・レビュー・書評

  • BLというのはBLの世界に現実を映して描くものなのに、この人は現実世界にBLを映して書いているのが桁違い。

    本作はBLというより『ザ・世界が仰天ニュース!恐怖の監禁ストーカースペシャル』。

  • 究極のSM?人間性まるまる剥き出しの愛情と憎悪をこれだけ生々しく描いた作品は、BL以外の小説でもそう滅多にお目にかかれるもんじゃない。
    耽美でも華やかでもロマンでもない、この手の監禁話で衝撃を受け、魂を揺さ振られたのは想定外でした。
    木原作品らしく、これでもかという息苦しさで読み手をどん底に突き落とし、警戒させといて、また凍りつくような展開。心臓に悪すぎですね。

    主人公の青池と大河内は、BLにあるまじき性格の悪さです。もうどっちがどっちかに殺されても文句なしの、ズルさと性悪の持ち主。で、双方ともかわいそうになるほど弱くてダメな奴。
    青池が大河内を憎んで憎んで、憎みきれないのが反転して執拗な執着になる、その心理状態がじわじわと伝わってきて目を背けることができません。
    痛い話だけど、それだけじゃ終わってないのがすごいところ。
    ひとつひとつの仕打ちが過激で残酷で辟易するんだけど、段々そんな青池に同情心も湧くし、一方の大河内の騙し方逃げ方も酷すぎなんだけど、けっこう可愛いところもあるじゃんって思えるようになります。
    そもそも、こんな奴のどこがよかった、青池?というのが世間一般の見方でしょうね。でも、人を好きになるってそういうもんで、理屈じゃないのはわかります。

    二人のほめられたもんじゃない人間性に共感覚えたりして、ドキリとさせられるし、好きな相手に酷いことして苛めて泣かせて、それから死ぬほど優しくしたいドS攻願望が満たされました…
    最終的に、大河内無自覚な愛が芽生えてましたね。でなきゃ、あのまま青池を見殺しにしてたに違いないし。ま、悪く見れば保身とか身勝手とか潜在的ドMなのかとも思えるけど。
    二人の関係が確実に変化していることがわかるエンディングは絶妙です。
    大河内は自分の気持ちを肯定しなくても、一緒にいて甘えてたから、割れ鍋に綴じ蓋で上手くやっていくんでしょうねー

  • やっぱり木原作品です(笑)

    上司×元部下。 監禁 陵辱入ってます。

    性格がもの凄く悪い主人公の上司と職場でいじめ抜いて
    辞職させた元部下という復讐系?
    こんな上司がいたら、即座に辞めるかストレスで
    胃潰瘍になるか、会社に放火したくなるかだと思いますが…
    そんな男をあれほど虐げられても慕う攻めの心理がわからない…
    わからないんだけど、逆襲の切れっぷりがもの凄くて…
    最初は拍手してしまいましたがだんだん流石に
    ついていけなくなりました。

    それでも、どんでん返しやら何やらでいったいどちらが
    被害者なのかわからない展開になってしまい…
    という感じで結局最後まで一気に読んでしまう…
    やっぱり木原マジックは健在です。

    相当にエグイシーンもありますので覚悟して読まれる事を
    お勧めします。


  • 読む人を選ぶ小説。読み続けるのが辛い部分もあったが、異常な執着をみせる攻めとプライドの高い受けという設定が好きな方にはいいかも。受けが終盤で見せた裏切りを受けても尚執着心を見せる攻めが素敵でした。

  • いや~、すごい作品でした。
    ジェットコースターのような作品でした。
    基本的に恐ろしいんですけど、
    たまに穏やかなシーンがあって、
    油断しそうになったらまた恐ろしい・・・!
    ラストは最悪のバッドエンドだ、うわあああ!!
    ・・・と思ったら、意外なラストに着地して、
    心臓バクバクしたまま終わりました。
    攻めが報われるわけでもなく、
    性格の悪い受けが改心するわけでもないですが、
    ほんのかすかに生まれた(と思いたい)心に
    少しの幸せな予感を漂わせて終わったのは
    読後感を和らげましたね。
    攻め視点の恋してる話はすごく好きでしたが、
    だからこそ何でこんなひどい奴がいいんだよ~、
    目を覚まして!!とギリギリして読みました。
    きつい話ではありますが、凌辱があまりなかったので
    意外と読みやすいかもしれないな・・・。
    惚れた方が負けなんだな、と改めて感じた作品でした。
    この作品が好きかって言われると返事に困るけど、
    とても面白かったです。

  • 性悪受すきーとしてはラストが満足でした。
    デレを認めない!好き!

    首輪とかよくあるなんちゃってSMかと思いきや、おもrsに、犬の餌、嘔吐、剃毛、ガチだひゃっほい!
    でも、もっと理性を捨てろよ!と思ってしまう自分に引いた(^q^)

    内容が内容なのに、心は全く抉られなかった。むしろ楽しくスイスイ読めた。文章がさらっとしているからか?
    そこが残念><

  •  疲れる話(笑)
    BLだと思って読んじゃだめです。
    愛憎劇だと覚悟して読まないと途中萎えます。
    最後の落ちのためだと思えば我慢して読む甲斐ははあるかもしれないけど、暴力や裏切りなど恐怖心で人の尊厳を奪い続ける行為を見るのが苦手な人は読みにくと思います。
    一気に読み切らせてしまう文章力のある作者さんなのに、だからこそ、何度途中で疲れて本を閉じたことか。
    恐怖と苦しみが原動力でうんざりする話です。

     愛がないわけではないけどそれに勝る憎しみで、喜びと祝福がありません。

     でも!丁寧なしゃべり方の攻め様かっこいいです♪
    攻め様ハイスペックでいい男なんですよ。
    狂愛って美味しいよね♪って割り切れたらきっと楽しい。
    ただ楽しむためにはこの作者さん文章力ありすぎて、キャラに感情引っ張られて笑って読んでいられません(苦笑)
    甘いものに飽きたらどうぞ。でも感情を乱さないようにしないと疲れますよって話です。
    それでもちゃんとハッピーエンドだからすごい。

  • 最低なノンケの男がリバで陵辱されるという
    話がおもしろくないわけがない!

    鬼畜でひどいんだけど、それゆえに
    快感の陶酔感が揺らめくように美しくて。
    このヒリヒリする感情描写がたまらない。

  • BLはBoys Love の略だということなんだけど、約30年前、女性向きに美少年たちの同性愛を表舞台に出した頃とは状況も変わって、今では読者層も中で描かれる登場人物の層もかなり広くなって、これBLッて括っていいの?と思われるものもかなりある。

    この話は、どう考えてもBLと括ってしまっていい気がしない。
    読み始めてすぐに事件が起こり、そのままいったい何時になったら救われるんだろうと、そればかり思って読んでいた。
    頼むから、どこかで救われて欲しいと。

    結局こういう形でしか継続しなかったのね。と、半バ諦めたような気持ちで本を閉じ、物語のあとの2人を思い描くものの、曇天のまま生温く続く退廃の日常しか思い浮かばなかった。

    それも有りなんでしょう。
    それしかなかったんでしょう。

    せめてこれ以上ふたりが体を傷つけませんように。
    心の傷は生乾きのままなんでしょうけれど。

  • あとがきで木原さんがラブラブの続編を書いていた、とおっしゃっていて、「それも読んでみたかったなー」と思いつつ、でもこの2人はこれで良かったのかな。いやこれもある意味ラブラブなのか。だって木原さんだし。木原さんの小説には、傍から見るとどうしてこんな男がいいのか、みたいなしょーもない性格の奴がけっこー出てくるんだけど、そのしょーもない男ではなければダメなんだなという説得力がある。あぁこの男はこの男でなければならないんだ、という。

    大河内視点だとかなり人として破綻してるんだけど(でも毒吐きながら青池に心酔してる)、青池視点だとこんな最低な男が好きなんだろうと葛藤しつつ、酷く乱暴なことをしたあとに、優しい気持ちになってみたり、そういうのの繰り返し(これも破綻してるかあ…)。もしかしたら大河内のせいで目覚めてしまったのかもしれない。それは大河内も同じか。DV?それは違う。でも大差ないのかもしれない。究極だ。2人にしかわかりえない世界というのは確かに存在している。

    BLにありがちな完璧な男前っていうのに辟易している人は楽しめると思う。だけどあきからに木原さん上級者向けの作品。私は好き。

  • やっていることは全て非常識、でもやっている二人は実はどこにでもいる市民なのかもしれません。
    表紙がどきついですが中身もかなりどきつい。幸せなやり取りは殆どないといっても過言ではありません。
    それでもこれは愛なのだと作者・木原さんは言う…二人が、何らかの理由でお互いを求め合うならば、それは愛なんでしょうか。

  • ラストまではとてもよかった。さすが木原マジックということで読者に先を読ませない。しかしあれだけ非道で残虐なことをしてきてどうやって愛が芽生えるラストに辿り着くのか…

    ラスト以外は文句無しの満点であったが、そのハッピーエンドは些か疑問である。

  • 終盤の展開と行き着いた二人の関係が大好きです。描写等に苦手だと思う方はいると思いますが二人の視点で見れるので私としては読みやすかったです

  • 固執・執着愛。

  • 面白かった!期待通りの展開で嬉しくも先生ならと邪推して読んでしまったことにだめだな~~と思いつつとっても面白かったです。
    好みの本。

  • もっと健康的になろう!!
    明るく!!健全なやりとりを。
    現実でもここまで病んでない・・・こともないけど。
    BLはファンタジーだよ。

  • すごかった…監禁凌辱BLってなんだかんだであまーい雰囲気が漂うイメージなんですが、もう、これはすごい突き抜けてます。ここまでやるかと。あの挿絵が強烈すぎた…
    幸せが見えてこなくてどうなるんだろうと心配になりましたが、ハッピーエンドではないとは言え、ちゃんとまとまっていて素晴らしかったです。いや、ギリギリハッピーエンドなのかな。考えてもバッドエンドしか見えてこない…
    はぁ…でもすごく面白かったです。続きが気になって気になって仕方がない作品でした。

  • どう着地するのかが分からない、と言う点がもしかしたら木原作品の一番の特徴かもしれない。そして、偏愛を描いている、と言う点も、どの作品にも共通項としてあるかもしれない。その、木原作品の一番の特徴的なものを一番極端に表現しているのがこの作品かもしれい。愛していると先に自覚したものは相手に「固執」していき、愛される方は到底受け入れないものを押しつけられたり見せつけられたりして尚、相手の感情にほだされるのではなくて、それがあると言う事実を受け入れざるを得ない心理状態に追い詰められる、と言うのも木原さん特有なんじゃないかな、と思った。
    そして「容赦がない」と言うよりは「手加減しない」と言う方が当たっているんじゃないかと思った。自分の生み出す登場人物が、こう書いたりこう言う台詞を言わせてしまうと誤解される可能性がある、と言う事を一ミリたりとも考えない人なんだろうなぁ。こう言うお話を書く、と決めたら加減しないのだ。それが話の中で必要であれば手加減せずに書く、と言うか。誤解を恐れない、と言うか、やっぱり作品として書く小説と言うものにおいて、自分の個人的な感情より作品の完成度が優先する作家さんなんだろうと思った。

  • ピンクの背表紙と、それに相反するようなハード表紙。
    近年見ていなかった『全裸の受に首輪付き』ですよ。
    読む前から、ヤバイ香りが全面に押し出されてますが、読み始める
    と自分の読みの甘さにのけぞる。

    鬼畜犬プレイがガチすぎです!

    受の大河内が徹底的に厭なやつすぎて、同情する気にもならないの
    ですが、攻の青池のヤンデレっぷりももう半端なくて、完全に
    ヤバイ人です。
    普通にこんな人いたら、そっこう仕事なんて辞めて海外にでも
    飛んで逃げたくなるくらい、もの凄い執着です。

    本編には救いがなさ過ぎて、読むのがしんどすぎたんですが、続編が
    これまた容赦なし。余すところなく鬼畜を書ききってます。
    大河内を追いかけてさらなる執着を見せた青池の行動は、もう読者の
    予想なんてはるかに上回りすぎてて、もうカオス…。

    怖いものみたさ、というツワモノはぜひに。

  • 攻めの行動が酷い。でも受けの性格は最悪。
    どちらが悪いとかは言えない作品だったと思う。
    BLの監禁陵辱というと愛あっての鬼畜が前提の話が多いけど、これはホントに鬼畜。同じ分類で語っていいのか惑う。

    中盤で青池とマスターが大河内をまだ抱いてないって言ってて「え、そうだっけ?」と思うくらい他の部分が濃かった。
    こんなに痛いBLを商業で読むことはなかなかないと思う。

  • ずっと気になってたけど心の元気な時にしか読めないと思って
    なかなか手に取れずにいた本。
    元気な時に読んでも凄かった・・・激痛本です。

    一生心に残りそう☆4
    色んな意味でこれは大丈夫なんだろうか?(苦笑)
    心の底からよかったなぁって思うのは受けがクソ野郎だった事。
    じゃなきゃ許せないでしょこれは(笑)
    何回も嫌悪感で『なんだこれ!』と言いながら本を閉じましたが
    すぐ先が読みたくなるという不思議な作品でした。

  • 面白すぎて一晩で読んでしまいました。
    青池の大河内に対する思いが報われなさすぎて…
    ヤンデレ好きは買いです。

  • ぞっとするくらい深い愛、ということにしておこう。
    全然ハッピーじゃないけど、あの二人にあれ以外のハッピーエンドはなかったんだと思う。

  • これをおススメして貸したお友達に「痛くても辛くても最後まで読んでください。BLの読み方が変わります」という帯を付けて返されたw
    いやぁ、私この作品大好きです。

  • 監禁凌辱ものです。
    正直きつい描写もあるので途中ちょっと気持ち悪くなりましたが、
    読むことを止められずに全部読んでしまいました。
    受の大河内はかなり性格が悪いですが、攻の青池も相当病んでます。受に対する憎悪と執着心と愛情とかものすごい。
    このまま落ち着くんだろうかってところで置手紙のくだりは私もやられた~。
    ラストはよっかたです。

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