嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4絆の支柱は欲望 (電撃文庫 い 9-4)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.78
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本棚登録 : 1476
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048670128

作品紹介・あらすじ

三月三十一日。マユが破綻した。四月一日。僕は単身、かつて誘拐犯が住んでいた邸宅に足を運んでいた。つまり元我が家だ。今では、そこは『大江家』の所有物となっていた。元自宅で待ち受けていたのは、以前の姿を一片も感じさせない増改築。窓には鉄格子がはめ込まれた、歪な洋館的風貌。屋内では、家人による鳥肌な歓迎と忌まわしき過去との再会。僕はすべてを受け入れ、屋敷を探索する。求めるものは、マユがまーちゃんに戻るための何か。しかし事態は混迷を極め始める。切られた電話線、水没する携帯電話、大江一家と共に閉じ込められる僕ら…ら?そうだ伏見、なんでついてきたんだよ。クローズド・サークルって、全滅が華なんだぞ。…さて僕は。みーくんを取り戻し、まーちゃんを救うことができるのだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 4巻5巻はクローズドサークルにカニバリズム。
    どうなることかと面白かった記憶。

  • 完全に壊れてしまったまーちゃんを治すきっかけ探しに、
    かつての実家に行き、監禁殺人事件に巻き込まれるお話。

    頭絵の大江景子さんが気に入ってたのに真っ先に脱落してしまって残念。

    まーちゃんを治すために見つけたものがなにか、
    この事件の真相は結局どうなるのか。

    解決すると見せ抱えて後編へ。

  • 些細な事から日常は崩れ去り。
    壊れた彼女を再び元に戻そうとしただけなのに、何故こんな大事に巻き込まれているのだろう。
    閉鎖空間で起きる出来事に狂ってしまったのか分からないが、流石に無理のある推理過ぎないか。

  • この巻と第5巻とで続きものになっています。

    お絵かきをしたことで、思い出のなかのみーくんのと現在のみーくんの姿とのあいだに齟齬をきたし、まーちゃんの精神が崩壊してしまいます。恋日先生にまーちゃんを託したみーくんは、アマチュア無線部の部長を務める伏見柚々(ふしみ・ゆゆ)とともに、事件の起こった彼の旧宅を訪問します。そこで彼は、あの事件の大ファンだという現在の家主・大江景子(おおえ・けいこ)の熱烈な歓迎を受けます。柚々とともに大江家に滞在することになったみーくんでしたが、なんと景子さんが銃で撃たれて殺害されるという事件が起こります。しかも、みーくんと柚々は、一家と共に屋敷の中に閉じ込められてしまいます。

    さらに、大江家の長男・大江貴弘(おおえ・たかひろ)が殺されるという、第二の事件が起こります。景子の夫・大江耕造(おおえ・こうぞう)、湯女(ゆな)、茜(あかね)、桃花(とうか)という三人の娘、さらに使用人を務める坂潔(ばん・きよし)と菜種(なたね)の夫婦とともに、犯人がこのなかにいるという緊張感が漂うなかで生活を送ることになります。

    とりあえず物語のはじまりなので、評価は今後の展開しだいでしょう。柚々が第二のヒロインに急浮上したようで、この後ラブコメめいた展開もあるのでしょうか。もっとも柚々も、まーちゃんほどではないにせよ、かなり壊れたキャラクターではありますが。

  • 記憶に混乱を呈したまーちゃんは、入院することに。その合間を縫って僕はかつて住んでいた家へと向かう。まーちゃんの記憶の混乱をもとに戻す方法が、なにか見つかることを期待して。しかし家屋は人の手に渡り、しかもその中で殺人事件が起こってしまう。

  • 過去との接続、まーちゃんが壊れるまでの冒頭がとても好き。あと家の主人公の迷推理が好きです。

  •  著者の特異な「語」の用い方、一般的な意味とは違う「語」「単語」の用い方に閉口する。そういう箇所で止まってしまうのだ。少なければ何か意図があると見得るが、こう頻繁だと唯の語の用い方にすぎないんだなぁと。◇加え「嘘だけど」にも辟易。読書のスピードに急減速をかける地雷ワードである。




     

  •  三月三十一日。マユが破綻した。
     四月一日。僕は単身、かつて誘拐犯が住んでいた邸宅に足を運んでいた。つまり元我が家だ。今では、そこは『大江家』の所有物となっていた。
     元自宅で待ち受けていたのは、以前の姿を一片も感じさせない増改築。窓には鉄格子がはめ込まれた、歪な洋館的風貌。屋内では、家人による鳥肌な歓迎と忌まわしき過去との再会。僕はすべてを受け入れ、屋敷を探索する。求めるものは、マユがまーちゃんに戻るための何か。
     しかし事態は混迷を極め始める。切られた電話線、水没する携帯電話、大江一家と共に閉じ込められる僕ら……ら? そうだ伏見、なんでついてきたんだよ。クローズド・サークルって、全滅が華なんだぞ。
     ……さて僕は。みーくんを取り戻し、まーちゃんを救うことができるのだろうか。

  • 4巻と5巻で前後編になっている。ミステリでいうところの吹雪の山荘もの。
    一章ではまーちゃんの破綻と、誘われての大江家での宿泊、翌日に判明する景子の殺害。
    二章では屋敷からの脱出を試みる一同の様子と、2日目の貴弘のナイフによる殺害。
    三章では桃花が失踪し、最終章で暗中で殴られて意識を消失するところまで。
    後に判明するトリックのために寝不足で屋敷に来た、という布石が打ってある。

  • 伏見さんのヒロイン力が高すぎる。湯女のキャラも良くて面白い。まさかここに来て続きものとは思わなかったので、早いとこ続きを読みたいです。

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著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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