神様のメモ帳3 (電撃文庫 す 9-8)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.07
  • (125)
  • (129)
  • (91)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 1303
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048670975

作品紹介・あらすじ

彩夏が戻ってきた。冬の事件の後遺症で、僕との過去をみんな忘れて-。ぎこちない関係のまま、僕らが昔通りの園芸部の活動を再開した矢先、僕は生徒会長に呼び出される。「園芸部は廃部にするから」廃部の理由である、設立時のうさんくさい経緯を調べていくうちに、四年前の不可解な生徒死亡事件が浮かび上がる。その容疑者は、テツ先輩だった。口を噤み協力を拒否するテツ先輩とニート探偵団を敵に回しアリスと僕は捜査を始める。はたして事件の真相は、そして彩夏と僕の居場所である園芸部の存続は?緊迫のニートティーン・ストーリー、第3弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 彩夏が戻ってきた。冬の事件の後遺症で、僕との過去をみんな忘れて――。ぎこちない関係のまま、僕らが昔通りの園芸部の活動を再開した矢先、僕は生徒会長に呼び出される。「園芸部は廃部にするから」廃部の理由である、設立時のうさんくさい経緯を調べていくうちに、四年前の不可解な生徒死亡事件が浮かび上がる。その容疑者は、テツ先輩だった。口を噤み協力を拒否するテツ先輩とニート探偵団を敵に回しアリスと僕は捜査を始めるが・・・。

    ふとしたことで自分との絆が消えてしまっていることを思い出してしまうナルミと、彼に関することで自分が何か忘れてしまっていることを薄々感じとる彩夏。二人のぎこちない関係にもやもや。お互い元々不器用だったからなぁ。大事なものは大事って素直に言わないとダメだなって自分に言い聞かせる巻でした、これに限らず。喧嘩したって仲直りしてさらに仲良くなることもあるでしょうって思う。諦めずに信じられる仲間っていいよね。それにしてもナルミとアリスがくっつくのかなと思ったけど、そうなると彩夏はどうなるんだ?謎。

  • テツさんにまつわるエピソード。

    3人が自分を捨ててでも守りたかったのは小百合先生と温室の課外教室


    胸が締め付けられるような気持ちにおそわれました


    人って何でこんなに…
    こんなに頑張れるのでしょう。




    ナルミとテツ先輩のがち喧嘩

    これも見物


    そして飛び降りる前に彩夏と話しかけていた会話の続き。


    一時はまた彩夏が居なくなりハラハラしましたが…


    「………お帰り」



    「………ただいま。」

  • 誰しも大切な場所がある。
    それは自分の命をも捨ててまでも守る大切な場所。
    周りに嘘をつき自らが罪をかばってまで守る大切な場所。
    そんな場所があなたにもありますか?

    今巻のテーマは居場所であると思われます。

    今回の事件は過去におこったものでしたが、まさかの一巻への伏線がありました。まさかのでしたが・・・

    今回のメインはニート探偵団のテツ先輩の物語になっております。なにげに仲間達のメインの話って今巻が初になりますので今まで読んでいて気になったところがいくつか判明しました。

    今後の仲間達の話もかなり気になるところです。

  • ラノベには珍しく、男率がやや高めの本シリーズで、貴重なヒロイン彩夏が復帰して益々層が厚くなったようです。
    しかし、本作に限っては、やっぱナルミVSテツのガチンコ対決が最大の見せ場でしたね!

  • ハンデがあったとてボクサーに勝つのは無理だろうけど
    そこはフィクションね(笑)
    アリスのツンデレが板についてきた感じ。

  • 彩夏の意識が回復するものの、彼女の記憶はもどらず、鳴海は彼女とどのように向きあえばよいのか悩むことになります。

    そんななか、生徒会長の羽矢野薫子(はやの・かおるこ)によって、部員が六人以下の部活は廃部になると告げます。彩夏とのつながりの場所でもある園芸部をうしなうことに戸惑いをおぼえる鳴海に、薫子の友人で生徒会の監査を務める香坂(こうさか)ゆかりから、薫子を止めてほしいと依頼を受けることになります。

    じつは園芸部が使っている温室で、鳴海たちが入学する以前に、薫子の兄の羽矢野友彦(はやの・ともひこ)が死亡するという事件がありました。しかも、事件にはテツ先輩がかかわっていたと知らされた鳴海は、テツ先輩に事件の顛末を問いただしますが、彼は口を開こうとしません。鳴海は、テツ先輩に勝負をいどみ、真実を求めようとします。

    今回は学園を舞台にしたミステリといった印象ですが、本シリーズの特徴なのか少々苦さを含んだ結末でした。

  • 彩夏ちゃんが帰ってきました。
    記憶を失っていたのは悲しい事ですが、あんな事があったんだからそれも仕方がないかな…。
    覚えていたほうが辛い事もありますしね。

  • テツ先輩と決闘

  • そこまでして誰かを守りたいニートって、すごいなと思いました。

    たまたま温室の天窓が空いて、雪が落ちてきて黒板が倒れて、その場所を守るために、自ら外へ出て死ぬ。

    温室で先生が補講をやっていることがバレたら、先生は退職せざるを得ない。
    不良のために補講をしてくれた先生を、そんな形で辞職させるわけにはいかない。
    死者が出たとしても、それは不良ならではの”いじめ”という罪をかぶって先生を守り抜く。

  • 買ってから一年以上も経っていたという事実は、
    この際おいておきましょう。
    まとめ買いして、そのまま埃がry

    この巻はなんていうか、ほろ苦くて、切ない物語でした。仲間と、親友、そして居場所。
    そういう大切な何かを思い出せてくれました。
    今の私になってからこそ、この暖かさを見る気持ちがよくわかります。
    『大切な場所、それも守りたい場所があるのか』と。
    人の想いの交差っていう表現するならカッコイイんでしょうが、そういう想いが複雑に絡み合って、事件になって、わかりづらくなる。
    でも、紐問いてみれば案外さっぱりした答えが出てくる。
    『ミステリーだなぁ』って。
    そういう意味じゃ事件そのものについては、パッとしない感じでしたね。
    蓋を開けてみればという感じです。
    とはいえ、真実なんて大抵こんなもんじゃないかなとも思いました。
    知りたいってことが、必ずしも自分の知りたいことじゃない。
    それが悪いか、良いのか。
    ほんと蓋を開けなきゃわかりません。
    誰かを信じる気持ちって、ほんと大変ですね。

    ただまぁ一つあげるなら、テツとの闘いが本当に勝てるのかは難しいんじゃないかなぁと。
    そこは主人公補正ということもあるんでしょうが……。
    とてもじゃないですが、二週間でいくかなぁとちょっと疑問に思いました。
    もちろん、すんなり勝てなてないので、これでいいのですが。

全70件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉井光の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×