電波女と青春男 (電撃文庫 い 9-7)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.58
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  • (14)
本棚登録 : 1718
感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048674683

作品紹介・あらすじ

宇宙人が見守ると噂されるこの町で、俺の青春ポイント獲得ミッション(具体的には女子と甘酸っぱい高校ライフ大作戦)はスタートした。「地球は狙われている」らしい。同居する布団ぐるぐる電波女・藤和エリオからの引用だ。俺の青春ポイントが低下する要因であり、本ミッションを阻害する根源でもある。天然癒し系な爽やか健康娘・リュウシさんや、モデルさんもびっくりの長身(コスプレ)少女・前川さんとの青春ポイント急上昇的出会いを経たにもかかわらず、俺の隣にはなぜか布団でぐーるぐるな電波女がいるわけで…。…俺の青春って、一体どーなんの。

感想・レビュー・書評

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  • 入間人間節が凄い。
    著者の本はみーまーを中学時代に読んだ以来なのだが、やはり思考が右往左往して蛇行に蛇行を重ねつつもちゃんとした筋道を描く様が凄まじい。
    不可解に見えるがちゃんとキャラクターの心の内では一貫性があるのも入間人間という感じだ。

    叔母の家に居候する事になった主人公は布団簀巻き自称宇宙人エリオの過去を知り、地球人として対等なコミュニケーションを試みる。
    という話なのだが、入間人間は物語の枠外で物騒なことをしがちなので、エリオの記憶喪失の半年で何がしかが起こっていることが示唆されている。
    次巻も楽しみだ。

  • エリオ可愛い――――♡
    それに女々さんもけっこう好き。
    リュウシさんのテンションが可愛くてちょっと活用ww
    とにかくエリオ可愛いです!

  • 点数としてエモ的なものを可視化し、今風に一言で片付けることはしないので時代を感じる。しかし可視化すればするほど適当な感情っぽさでしかないし、エモってなんなんですか本当に…誤用恐れとかの話じゃなく、風潮とかの話ですが…せっかく言葉があるのに世界が記号的で簡略化され続ける。文体的に言い回すのが好きだろうから、エモいを2ページくらいかけるんじゃないか?ちなみにその2ページはエモいで片付くのだが… ふりがな多すぎて2度と読みたくはない。

  • 思い出補正あり。
    アニメよりもエリオが思ったより大人びてた(見た目)。
    初期入間の読みづらさ全開だったが、好き。

  • 『AURA』と同じ筋の青春ものっぽいライトノベル
    「みーまー」に比べて設定が日常よりでいかにも電撃らしい他に『悪魔のミカタ』のひととかが主観でらしい
    作者の持ち味が良い方に出てる感
    このまま書き続けると10年単位後どうなるか楽しみである

  • ライトノベル

  •  独特の文体、というよりも、割に難易度高めの熟語を多用したり、読点が省略されていて読みにくかったり、問いと答えが微妙にかみ合わない等、種々の方法を用いて、日常を標榜しつつも、全くの異空間の雰囲気を醸し出すのは、著者の得意技なのだろうか?もっとも、第1巻では、感情の襞を揺するような話まで展開していないので(つまり序章)、面白いかどうかはまだ判らない。

  • 諸事情で叔母の家に居候する事になった主人公。
    家について遭遇したのは、布団にくるまった、足。

    そんなものが玄関に転がっていたら
    聞きたいような聞きたくないような…。
    ものすごくその心理は分かります!
    宇宙人だと自分を紹介する従姉妹もすごいですが
    ピザの食べ方の方がすごい。
    そんなもの、どう布団の中で一気に…。
    そもそも皮膚についたら、気持ち悪いかと。

    クラスメイト(女子)との交流の横で
    従姉妹の脱宇宙人を図ってみたり。
    いっそすがすがしいほど、周囲には性別女、だけ。

  •  とりあえずの疑問。常に青春ポイントなんぞを数えている高校生って何者だ。

     序盤は主人公のしつこいまでの寒いギャグにどうしようか思ったが、エリオの本質に気付き始めた辺りから真の魅力が見え出してそれなりに読める作品になってくれた。ちょくちょくギャグを挟むのは良いのだが、計算された笑いが少ない気がする。

     本作で描かれるのは少年が困窮極まる少女を救うナイトになる物語ではなく、自分のテリトリーを守ろうとする獣同士の争いのように思えた。真がエリオを解放するために動いたのは決して彼女の境遇に同情したからではなく、あくまでも彼女の後ろ向きな遣り方が気に入らず、且つ今後同居する上で自分の青春を邪魔するような存在が許せなかったからだ。対してエリオはひたすら事実と向き合うのを拒否し続けた。そのために自身を宇宙人と称し身体に布団を巻き続けた。
     ただ、真が言っているようにもしエリオが美少女でなかったら救おうとは思わなかったというのはなんとも世知辛い話。

  • 帯文(袖):”…俺の青春って、一体どーなんの?”

    INDEX:口絵、1章 『宇宙人の都会』、2章 『変態観測』、3章 『自問・ババ抜きでジョーカーが三枚手札に合ったらどうしよう編』、4章 『失踪する思春期のパラノイア』、5章 『地を這う少女の不思議な刹那』、6章 『都会の宇宙人』、あとがき、

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著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

入間人間の作品

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