嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8日常の価値は非凡 (電撃文庫 い 9-11)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 1180
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048680080

感想・レビュー・書評

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  • 群像劇。
    次巻はすごいことになりそうだ。

  • 主人公らが、めずらしくトラブルを回避したが他の人がいろいろ大変だったはなし


    今までの話で関わった人や、電波女と青春男の関連の話の人たちはいいけど…
    電撃文庫MAGAZINEの短編の人とかさすがにわからないです。

    まとめてだして…

  • “「みーきゅーん!」背後から、腰に思いっきり抱きつかれる。アメフト選手を参考にしましたという感じの、足を掬われるタックルに近い。まだ窓を見つめていた僕の額は硝子に突撃した。
    「ぎゃー」効果音がゴツッ、でありバリーン!ではなかったのを不幸中の幸いと言う。
    「りょ・こ・う!りょ・こ・う!ケチンボみーくんの奇跡がやっと始まったのねー」
    「どれだけ出不精で財布の紐が固い奴に思ってるのかな、まーちゃんってば」
    「でもそーいうとこもなんかみーくんみーくんしいから好きー、しゅきしゅ、ぢゅー」
    ちゅーっと頬を吸われたりする。
    少なくとも財布は紐じゃなくて、中身が問題だろう。
    (中略)
    ……まぁ、いいか。巻き込まれたくないし。
    過激な物騙りは、もうたくさんだった。
    僕は関わりたくないし、マユを関わらせたくもない。
    日常の価値は非凡であるというのが、当初から一貫して訴えているテーマなのですよ。”

    9月のシルバーウィーク(かな?)を使ってホテルに泊まりにきたみーまーご一行。どうやら、悪意も跡をつけてきたみたい。
    ロリコン探偵:花咲太郎
    災難エスパー:トウキ
    自殺者の妹の自殺志願者:山名美里
    何かと鋭い小説家:橘川英次
    胃痛の激しい大学生:種島檜垣
    相当危ない主婦:桜山エコ
    どこぞのおっさん:椎名幸治
    小説家の飼い猫:白猫
    青髪宇宙人:エリオ
    その母親:メメ
    探偵事務所の外国人:エリオット
    そっくりな親子:??
    猫かぶりの彼女:椎名夏実
    青スーツの金髪男性:??
    さり気に元凶:中咲柘榴
    あらしろとかしんじょうとかいう殺人担当:??

    んー、一言でいうと、楽しかった。
    読み応えは十分。
    視点がころころと変わりさっきまで隠れていた一面が顔を見せる。
    終わり方からして、これからも出てくる人がいそうなだなーとか。
    種島君視点の最後とかただただ疑問しか残らないし。
    ただ、橘川さん、何気にいいこと言うなーっていう。
    “「死ねないなら、生きてろ」”
    いっちゃん心に残ってるし、この言葉で救われた彼女視点の最後とか、めっちゃ、その、なんだ、良い。

    “「自殺すんなよ」
    振り向いた少年が、目の合った時より一層、驚きを訴える。
    お、なんだなんだ?本当に自殺を決行する気だったの?
    仲間?似た人=自分との親近感?だとしたら見る目あるけどね。
    でもその小指の糸くずじゃあ、首は括れないよ。
    少年は落ち着きを失い、二度、床を踏みつける。肩が強ばったまま地面を見下ろして、息が荒くなり。爆発してしまいそうな危うさを内包した少年が、嫌な汗をかいている。
    なんかマズイことに触れちゃったかな、と後悔しかけた。
    だけど顔を上げた時。
    少年は歳不相応に子供じみた、頬の形となって。
    泣きそうなのに、この上なく明るく。
    とても愉快そうに、微笑んでから。
    「どっちだよ」
    私以外の誰かにも突っ込むような、軽く、明るい言葉だった。
    似合わねー、と私はその目の不透明さに噴き出してしまう。
    そして、出てきた少女と少年は小指の糸をむーすーんーで(うげっ)となって、料理屋の方へ並んで歩いていってしまった。少年の横顔が妙に満足そうだから、言った甲斐があるものだ、と自己満足を十分に摂取出来たのでしたとさ。あー、悪くない気分だ。”

    今回の事件、みーくんまーちゃんは直接的には関わっていない……のかな?間接的接触?
    登場人物が互いに互いの失点を浮かび上がらせるって感じ。
    みーくんまーちゃんが事件と正面から向き合うことは今回はなかった。
    だけど。
    この、終わり方はないだろう。
    は?
    としか言いようがない。
    次巻の始まりが“嘘だけど”だったらさすがにみーくんを殴りたくもなるのだが。
    さてはて。すでに始まっていた次の事件。悪意の巣食った相手は、誰?

    “当たり前のことだけれど、僕がいなくても街は生きている。
    一時停止で僕らの帰還を待ち侘びることもないし、変化を躊躇わない。
    現実は蠢いて、様々なものを取り込み、時に中枢を侵食される。
    例えば自然災害。例えば流行。例えば狂騒。
    例えば、悪意。
    それは、海のない街にまで届いてしまった津波のように。
    僕とマユが帰った時、街は大きくざわめき。
    そして僕にとって、とんでもなく、ろくでもない事件が既に始まっていた。


    長瀬透が、殺されていた。”

  • 長いよー。長かったよー。
    初めて客観的にはみーくんが美少年であるという描写が出てきたよ。へーそーなんうんそんな気がしてた。

  • 相変わらずクレイジーなノリでした。
    主人公たちは脇役で今回は群像劇ということですが、ラストに犯人の回がまとめて入るのは頂けない。

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著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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