死因を科学する (アスキー新書 118)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.55
  • (4)
  • (5)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 92
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048680462

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99164638

  • 長年の監察医としての経験と、法医学の立場から
    実際に起こった事件を解き明かした一冊。

    一般に広く信じられている方法ではヒトはなかなか
    死なないことや、死体の色の変化、ファイティング
    ポーズをとる焼死体など、興味をひく内容がてんこ
    もりで続く。

    ただ、事実と推測が混在しているところがあちこち
    にあるので、一部説得力に欠けていたのは残念。

    そういう意味では、映画や劇画に登場する死体や、
    死に方をいちいち分析してみせたところは、そんな
    混在もなく、純粋に面白かった。
    そんなことして大人気ないんでは、という気もしない
    ではないけれど、分析の大真面目さが楽しい。

    『羊たちの沈黙』の死体はニセモノで、『セブン』の
    死体はホンモノだと断じたかと思えば、『あしたの
    ジョー』の力石徹の死の本当の理由を推測したり、
    ジョーは生きていると断定したり。


    ところで、この新書、各章の見出しの文字がでかい。
    普段そんなことは気にもならないが、今回ばかりは
    見出しが刺激的で、電車の中ではちょっとだけ周りを
    気にしながらの読書となった。
    例えば「酒鬼薔薇聖斗事件-切断された遺体が語る
    もの」、「秋葉原通り魔事件-短時間での無差別殺人」、
    「足立区首なし死体事件-死体は簡単に燃えない?」

  • 怖いもの見たさだったけれど、なんか変な本を読んでしまった。「死因」についてずらっと羅列するのだけれど、淡々としすぎてて、ほとんど印象に残らない。なんか定食屋のメニューを眺めている気分になった。
    著者は30年で2万人の検死をしたそうだ。平均1日2人近く。それだけの人の死に立ち会っていると、こんな感じになるんだろうか?

  • 前に読んだものと内容はほぼ同じ。死者の死因を解明すれば法医学者の仕事は終わりではない。数分の死亡時間の差が遺産問題を引き起こし、当たらな恨み、怒りを生み出す。だからと言って情で解決できるものでもなく、判断が難しいところだ。

  • パラパラ読むには良い文量。

  • 2017.10.19読了

  • 『死体を科学する』の後に読了。ネタ的に重複する部分があるが、逆に本著が死体の死因の解説本だと思えばよい。

  • 20年くらい前から名前だけは知っている著名な監察医が書いた新書(しかもアスキー)だから、さくっと読めると思って借りてきたけど、大失敗。
    淡々と、ある項目は10行くらいしかないのに、おそらく色々想像してしまうからか「う・・・」となって一気読み不可だった。
    以前刊行された『ヒトは、こんなことで死んでしまうのか』を改題・再構成、加筆修正したもの。

    装丁 / 緒方 修一

  • こちらはまじめな本。
    死体を~はおふざけが過ぎましたね。
    だけれどもこの本はまじめです。

    驚かされるのは
    そばアレルギーに関する死因。
    そう、よけていても身近なところに
    アレルゲンは存在するのです!
    そう、そばとつくあれです。
    寝るときのあれに使われてます。

    そして電車の轢死の
    種類にもいろいろとあるということ。
    つぶれてしまう死に方と
    そうではない死に方があるのには
    おどろかされました。

    ただ、気分悪い日に読んではだめですよ。

  • ひたすら死因についての本。サクサク読めて面白い。
    青酸カリ、首つり、飛び降り、凍死などなど、
    小説・漫画などでよくある死に方は、そもそもこーいうプロセスを辿って死んでますよ、という本。
    意外と知らなかったので「へーえ」「ふぅーん」の繰り返し。
    これぞまさに雑学、暇つぶし本(ほめ言葉)。
    1つ1つの章が短いので、仕事や移動の合間合間に読めるのも嬉しい。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上野正彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×