キノの旅XIII the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA (2009年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048680684
感想・レビュー・書評
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風刺が多かった気がします。というか、分かり安い指摘、という感じが。キノが久しぶりに怒っていたような気がします。かこいい。荷物持ちの以下略が、短編だとあんなふうに扱われる悲惨さ。すきだ!← 表紙のキノが徐々に”らしく”なってきていて、成長しているのかなあと思いました。あとがき的質問が真面目だったので、時雨沢さんの凄さを実感した←
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キノと師匠の夢のコラボレーションが面白かったです。
シズはやっぱりへたれなのかなー? -
「いっしょならどこでもいい」
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何回読み返してもおもしろいのが
キノですよね -
モドラドと旅をします。
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キノは時間が経ってから読み直しても飽きる事なく読めるのがいい。
この巻もそうなるのだろう。 -
いつもの通りのキノの旅でした。
今回はなんかPS2かなんかの用に書かれた話もあって、キノたちと師匠たちや、キノたちとシズたちという夢のコラボ(?)も実現しております~。
「この世界の話」のaとb分かれてるのがなんとも言えずニクいね!!
そしてキノの旅らしい。 -
“遠慮容赦なく食べて、食べ終えて、
「ああ……、満腹だ」
少しずつ混み合ってきた屋台から遠く離れ、誰もいない公園の芝生の上に仰向けで寝そべるキノへと、
「食べ過ぎ」
エルメスが少し離れた通路の石畳の上から話しかけた。
空は何処までも蒼く、雲一つない。暖かい空気の中、そこへ視線を向けながらキノは、
「それがね、エルメス。不思議と入るんだよ」
「夜と朝にたくさん食べたでしょ。いつもより胃が膨れているからだよ。でも、その生活を続けると、カロリー過多で確実に太るよ」
「じゃあ、何か運動しないとな……。後で」
「食べてすぐ寝ると――」
「ああ、ボクは牛になる……」
「まったく」”
今回も、皮肉で綺麗で美しい国々を巡るキノの話。
師匠の話もある。うれしい。幸せだ。
スペシャル収録のいろいろな話が一番面白かったー。
“「簡単ですよ!」
荷物持ちの男が、黄色い車からおりて言いました。
「セーターの兄さん、紫の服を着たおさげの女の子に知り合いはいませんか?」
シズはあれっ?と思いつつも、
「だいぶ昔、そんな子に会ったことはあるが……」
「それですね。その子、すでに死んでるでしょう?」
荷物持ちは楽しそうです。シズは不思議そうです。
「その通りだが……。なぜお分かりに?」
「なぜかというと、見えるからです」
「何がですか?」
キノが聞いて、荷物持ちは自信たっぷりに答えます。
「セーターの兄さんの右肩に座って頭に笑顔で寄りかかっているその子の霊魂です。その子はお兄さんをとても気に入って取り憑い――」
取り憑いているんです。そう最後まで言う前に、荷物持ちは師匠にボッコボコです。右パンチ左ストレート膝蹴りに踵落とし最後はイスを使っての凶器攻撃。あう、ひえ、うぎゃ、ぐげっ、とか悲鳴です。嗚呼これはひどい。
「では私はここで」
師匠はへろへろになった荷物持ちを車に放り込んで、さらばと言い残して弾丸のように去っていきました。黄色い車は時折無茶苦茶速いです。もう見えません。” -
[口絵]
「嫌いな国」
シズは、永住するのに良さそうな国を見つけたが……
「凄い国」
キノは、どこでもコーヒーに絵が描かれた物を飲めるという国に来たが……
「生きている人達の話」
男が師匠に自分達はいつ死ぬのだろうかと問いかけると……
[プロローグ]この世界の話・b
[第一話]昔の話
師匠と男は、ある国から中年男の護衛を頼まれたが……
[第二話]家族の国
キノはある国で「離族」を知っているかと聞かれるが……
[第三話]違法な国
キノは、たくさんの名作小説を生み出している国へと向かうが……
[第四話]旅人の国
シズは、次の国へ向かう途中、徒歩で旅をしている人に出会ったが……
[第五話]必要な国
キノは、ある国に入国する際、「人を殺した経験があるか」と聞かれたが……
[エピローグ]この世界の話・a
[スペシャル収録]いろいろな話
PSⅡゲーム「キノの旅Ⅱ」封入特典 -
うんうん、やっぱ時雨さんはおもしろい・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・ww
読む度読む度、ノメリこんでしまうw