キノの旅XIII the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA (2009年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048680684
感想・レビュー・書評
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本当にいつも通りの寓話です
普段何気なく接している事柄を抽出し、再構成し、物語化する
一見簡単に見えてとても難しい事を今回もさも簡単そうにやってのけてます
毎度毎度の精巧な物語の構築、恐れ入るの一言です
そんな今作ですが、今回は大分社会風刺色が強いです
特に表現の自由を扱った『違法な国』は秀逸で
「作品」と呼べるものに少しでも携わる人には是非読んでほしいお話
日本がこんな国にならない事を切に祈るばかりであります
と、少々重い話が続くわけですが
決してそれだけで終わらないのが時雨沢クオリティ
スペシャル収録の『いろいろな話』はキノと若かりし頃の師匠が一緒に旅をするという
作者の悪ノリ全開な出来ですし
お待ちかねのあとがきも作者との一問一答の興味深い内容になっております
一読の価値がある、ファン納得の13冊目です
個人的には、巻頭カラーの『嫌いな国』『凄い国』が好きです
シンプルで、でもちゃんとオチがあって人間臭い所がもうたまりません詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「え?なんでライトノベル?」
となるかもしれませんね。この本棚の傾向からして。
キノの旅は1巻からずっと読んでいます。
1巻が発売されたのはjassが小学6年生のころ。
正直、この本からすごく影響を受けています。
ものの捉え方や考え方、はてまた話し方まで。
個人的には一生持っていたいくらい、大好きな本です。
13巻を紹介しているのは、表紙が特に綺麗だからです。 -
2023.8.10 読了
相変わらずの冒険譚シリーズ13
裏切りません!
面白かったです! -
キノの旅を読み始めて初めての五つ星。
独特の世界観で感動や爽快感が強いわけではないけど、何故か読んでしまう作品。
そのシリーズの中で最も面白かった!オススメ! -
読んだ
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キノの旅13作目。 オススメの話は「違法な国」。 法律で禁じられている行為の描写がある本は全て発禁扱いになり、回収する法律ができたばかりの国の話。 国掛かりの大馬鹿な話にしか私は見えないが、ネット規制とかゲームが子供に犯罪性を付与するとか言っている現代に通じるものがある。 それを抑制するのは、教育や本人の経験なのか、原因そもそもを断ち切ることなのか。
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あいかわらずキノとエルメスの気の抜けた会話に癒されます。
キノの反応がだいたいわかるようになったためか、あまり意外性は感じませんでした。
でも、おもしろいものはおもしろい! -
必要な国がとても印象的。キノが初めて「負けた」気がする。
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この巻には、『百年後に本作品を読まれる方へ』という、未来を見据えた(?)前書き的な物が。
『違法な国』もかなり時事ネタで面白かったです。
あとがきは、結構長いインタビュー形式になってました。