ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫) (電撃文庫 か 12-21)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.52
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  • (6)
本棚登録 : 672
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048680691

作品紹介・あらすじ

結局、戦争はなくならなかった。でも、変化はあった。くだらない殺し合いが淡々と続く中にも、変化はあった。超大型兵器オブジェクト。それが、戦争の全てを変えた。戦場に派遣留学した学生・クウェンサーは、整備基地で、奇妙な雰囲気を持つ少女と出会う。その少女は『エリート』と呼ばれていた-『オブジェクト』のパイロットとして。近い将来。このちっぽけな少年は、少女のために、最強の兵器『オブジェクト』へと、生身で立ち向かうことになる。これは、そのきっかけとなる出会いだった-。

感想・レビュー・書評

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  • なんというか、ふたりぼっちメタルギア。何の能力も無い少年兵二人がぼやきながら知恵と閃きで巨大兵器を壊して回る。これはおもしろい。何が面白いって巨大メカのパイロットで美少女がわりとどうでも良い脇役に収まってるところとか特に。兵器の超限定的な弱点を突くあたりも見応えがある。超おすすめ。

  • <紹介者>
    電気電子工学コース 3年
    <紹介コメント>
    「とある魔術の禁書目録」や「とある科学の超電磁砲」などの、とあるシリーズで有名な鎌池和馬さんの新作です。アニメ化もされている作品で作り込まれた設定と世界観が魅力的です。時代背景は今より少し未来の話で、オブジェクトと呼ばれる核にも耐えうる超兵器が戦争を左右する世界で、策を巡らしながら生身でオブジェクトを破壊するといった話となっています。つい最近完結したので、記念にどうぞ手に取ってみてください。

  • 絵師さん買い。ゲーム「アルトネリコ」シリーズの凪良さんです。
    技術の発展した近未来、あらゆる戦局を覆す桁違いの戦力を持つ絶対兵器「オブジェクト」を生身の人間2人がいかにぶっ壊していくかというお話。
    無力な人間が強大な力を持つ敵に立ち向かう。こういう設定どっかで読んだぞと思ったら、作者は「とある魔術の…」の鎌池先生でした。
    ギミックが魔術から科学兵器に置き替わっているという感じ。主人公2人の掛け合いのおかげでテンポ良く読めます。

    ただ良くも悪くもライトノベル。キャラ付けや展開など「とある」シリーズ感から抜け出せてません。
    難しい用語や名詞を並べたてるのも、設定が重厚というよりかはB級のチープさを感じてしまいました。
    あとせっかく独自の世界観なので兵器の挿絵をもっと多くしてほしかったです。ヒロインかわいいんですけどね。

  • ライトノベル

  • ばかでかい「オブジェクト」と呼ばれる巨大兵器が戦争の勝敗を決定する世界。


    まあ、イマイチ。第一話だけならばそれなりに面白い。しかしラノベとはいえ世界設定があまりにも・・・

  •  戦争の状況が様変わりしている世界。
    「オブジェクト」という巨大兵器があれば、人間による戦争にはならない。
     圧倒的勝つ、強大な力を持つオブジェクトが一基いれば、全てを圧倒してしまう。
     そして、人間は不要な戦争……というのが戦争の代名詞であった。

     そんな中、派遣留学生であるクゥエンサーは、その常識が通じない戦争を見た。
     本来であれば、オブジェクトが負けた時点で白旗さえ上げてしまえば、人間は何事もなく退却ができるはずだった。
     ところが、ここ、アラスカではそれが通用しなかった。
     始まったのは、オブジェクトによる人間の虐殺。
     逃げ出そうとするクゥエンサーの部隊に対して、攻撃をしかけてきた。
     このまま退却しても、自身の生死すら危うい。
     おまけに、今までオブジェクトに乗って自身を守ってくれていた「エリート」のお姫様が体を張って、自分たちのことを守ってくれているのを見殺しにするわけにはいかない……と立ち上がる。
     そんなクゥエンサーを放っておくわけにはいかないヘイヴィアも一緒になって、地獄へと立ち向かっていく……という話でした。

     とりあえず、感想としては読みやすい。
     めちゃくちゃ読みやすい。
     そして、男性向けラノベらしいちょっと「ん?」ってなるシーンもきちんとある。
     書いてあるテーマは「戦争」という重いテーマを扱っているのですが、テンポのいいヘイヴィアとクゥエンサーの会話でしんどくはならない。

     ラノベがお好きな男性には読んで損はない話だと思います。
     女性でも充分、楽しめると思います。

  • 普通に面白いです。

  • 「とある~」の鎌池和馬氏の新作。アニメ未視聴。ヘヴィーオブジェクトが活躍するロボットものだと勝手に想像していたが、毎回クウェンサーとヘイヴィアが各地のオブジェクトの紛争に巻き込まれ、危機を切り抜けていくという話。クウェンサーたちが知恵を絞り、オブジェクトを戦闘不能にしていく様は読んでいて痛快。もっと早く読めばよかったと後悔した。所属する「正統王国」から危険人物の扱いを受け、クウェンサーたちはどこへ向かうのか?。続きが図書館にあるかわからないが、読んでいきたいと思う。

  •  不可能を可能にするピースは、腕力ではなく頭脳。悩むだけ悩んで、考えるだけ考えて、どうやっても勝てない敵をどうにかして倒す方法、手段、手順を見つけ出す。自暴自棄な突撃などしないで、最後の最後まで考えに考え抜くことで―――初めて、思わぬ勝利が転がり込んでくるのだ。
    (P.211)

  • アニメを見て、何かおもしろそう?と思って読んでみた。武器やらシステムやらアニメで早口で話されても聞き取ることすらできなかったので文字で読めたのはよかったけど、細かい説明を読んでも武器のことなんてよくわかりませんでしたが(笑)

    戦争の代名詞、オブジェクト。
    戦闘機や空母もはや時代遅れ…なのはいいんですけど、いくら戦争がオブジェクトVSオブジェクトだからと言って、施設に見張りがいなくて簡単に忍び込めるというのはどうなんでしょうね。オブジェクトが戦争の要であるのならなおさら、オブジェクトの整備施設は厳重警備されるものだと思いますが。
    ただ、圧倒的なパワーに対して、小さな人間の考え方一つで場をひっくり返すというのは面白かったです。
    が、それも何度も同じ手が通用するのか?という感じもあります。このシリーズ、どこまで出るのかわかりませんけど、一冊につき毎度毎度オブジェクトが2、3体少年二人によって破壊されつづけるのでしょうか…。
    このシリーズ、どうやってストーリーを終わらせるんでしょうね。

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著者プロフィール

電撃文庫『とある魔術の禁書目録』『ヘヴィーオブジェクト』『未踏召喚://ブラッドサイン』シリーズ著者

「2023年 『創約 とある魔術の禁書目録(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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