シアター! (メディアワークス文庫)

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著者 : 有川浩
制作 : 大矢 正和 
  • アスキー・メディアワークス (2009年12月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048682213

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シアター! (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

  • 子どもの頃、いじめられっ子で家にこもりがちだった巧は、
    兄の司とヒーロー戦隊のキャラクターである赤と青色の人形で
    ストーリーを考えながら遊ぶのが唯一の楽しみだった。

    現在は工務店で営業の仕事をしている司は
    巧が学生時代に立ち上げ、主宰している劇団「シアターフラッグ」が
    赤字で立ち行かなくなっているのを知って
    お金を貸す代わりに「2年で返済できなかったら、劇団をたため!」と条件を出す。

    優しい性格で人と争うことを好まず、劇団員全員に役を与えることを優先し、
    作品の質を上げるために配役を精査し脚本をより厳しい姿勢絞り込むことに
    今までは手を付けずに来た巧だった。
    声優としてキャリアを積み、「シアターフラッグ」に新たに参加することになった
    千歳の出現で、巧にも作品の成功を目指す欲が出てきて・・・。


    子どもの頃にいじめられた経験から傷つくことを恐れつつも、
    なぜか甘え上手で、人の心をつかんで離さない巧。
    人たらしなんだよね。
    お勉強も、スポーツも子供のころから何でもできて、その上信頼される司。
    一見隙がなさそうなのに、思わぬところに人間らしさが垣間見え、これまた大変魅力的な人。
    姉御肌でしっかり者、看板女優の牧子さんは、巧のことが気になる様子だけれど、
    どうやら巧は他の人が気になる様子で、何角関係なんだろう・・・?


    ああ、これは作る者だけが分かる言語だ
     <中略>
    同じ場所にいて同じ言葉を聞いても絶対に届かない。
    そんな領域を『彼ら』は持っている。(P209)


    どこまでも深い愛情と信頼でつながる兄弟。
    弟の辛さも喜びも包み込むように認めてきた兄にも、入り込めない世界。

    スポーツでも仕事でも何かに打ち込み、同じように高みを目指さしていても、
    その先へ行ける人とそうでない人がいる。
    行けた人の中には魂の言葉というのか、寄り添い理解しあえる言葉があるのだと思う。
    どこまでも研ぎ澄まされる才能を認めあえる人に出会えるってうらやましい。

    そういう人たちが発する言葉や雰囲気を楽しみつつ、
    心が縮こまらず自分らしくのびのびと居られる人間関係もそこにある。
    有川さんの描く気持ちのよい世界を十分堪能できる1冊です。

  • 小劇団のお話ですね。
    有川さんの生み出すキャラクターはいつも、誰かの為に一生懸命ですよね。良いなぁ…
    シアターフラッグの面々+お兄ちゃんも 関係ないとか言いつつ、一生懸命なんだな!
    羨ましいです。

  • やっぱり安心して読みやすいエンターテインメント。

    自分だけ、いい気になって、周りがついてこないなんて結構あるし、
    巧の劣等感に根ざした感覚に自然とl共感できない人間とは
    一緒のチームにありたくないな。(これは現在の自分と照らして)

    確かに知識とか能力がある個人はいいけど、
    自分が直接関係する他人だけではなく
    自分の計画や行動を受ける間接的な他人まで
    どれほど自分が、(意識的にせよ、無意識にせよ)
    考慮する対象として見ていることができるか。
    受け入れられることができるのか。
    自分は自分で一生懸命すればいいのよ、周りを自分の価値に
    巻き込んでいいの?そんな葛藤も含んでいる。

    でも、その根本を支える発想の豊かさ、柔軟さで
    他人に対する自然な繊細さをもって
    全体をどうやってコーディネートできるか。
    これは人として、結構理想とは異なり実践が難しいよね。

    「県庁おもてなし課」に近い経営の立て直し。
    というか、小さな閉じた世界にはびこる常識を
    (司の力と苦悩を糧に)打ち破って
    大小ある困難を乗り越えて、なんとか自分を通す
    自分がいてもいい世界を創り上げる
    この、つまづきや、突破が気持ちいい。
    春川兄弟のドストレートvs屈折したブラコン具合は
    本作では抑えらえているチョットしたラブコメより読みごたえあり。

  • 大学生の頃、演劇部で裏方をしていたし、今でも小劇場から大劇場までお芝居を見に行く機会があるので、結構物語が身近に感じられた。
    とにかく司さんの采配が凄い!今まで演劇に携わっていないのに、あれだけ節約というか経費を切り詰める業を考え出せるものだろうか。色々トラブルがありつつも、うまく物事が運ぶのはお話の中の出来事だなぁとえらく客観的に見てしまった。

  • おもしろい!『シアター!2』読みたい!

     小劇団「シアターフラッグ」に突然襲った300万の借金。
     悩んだ主宰の巧は兄の司に泣きつく。
     司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益のみで
     この300万を返せ。できない場合はこの劇団を潰せ」
     と厳しい条件を突きつけた。

    巧と司の兄弟愛はおいておき、
    劇団員のおおっぴらな片思い、密やかな片思いも絡ませながら、それぞれにやりきりつくして300万を目指す若さ、熱さ、悩み、真剣さをビンビン伝わって来ました。
    恋の行方も気になるし、結末も気になる。
    うーん、有川浩さんの物語に完全にハマってしまってる(^^;

    好きでやっているから、劇団は貧乏が当たり前だから、なんて逃げなんでしょうね。
    好きだからこそずっと続けられるように利益も出す。
    好きでいてくれる観客のためにも続けられるように利益を出す。

    私達の仕事もそうだよなぁ〜。
    うん、がんばろ。
    なんか元気をもらった。
    よし、もっと元気をもらうために『シアター!2』読もう!

  • いつもと比べると
    ベタベタな恋愛要素は薄めなので、有川さんの甘さが苦手だった人でも今回は楽しめると思います(^O^)
    しかしコレを読んで
    演劇の世界にのめり込んじゃった人も
    多いんじゃないかな(^_^)

    芸ごとで飯を食うということ、
    『創る』才能を持った人たちの苦悩、
    自分の芸で金を稼ぐ
    『プロ』の世界の厳しさや凄さを見せつけてくれる小説です。

    少なくとも
    公演で黒字を出せるようにならなくては、
    プロとは呼べない世界。

    黒字を出すには
    それだけの客を呼ばなくてはならない。
    客を呼ぶには
    面白い芝居を作らなければならない。
    公演をやったとしても収入は劇場代や
    外部スタッフを雇うギャラ、
    道具や衣装などの経費に消えてしまい、
    劇団員の収入になることはほとんどないという本当に厳しい現実。
    自分自身土俵は違えど
    同じプロという名の世界で生きているので、ヒトゴトではなく
    リアルに響いてきました。

    成り行き上、
    劇団を影で指揮することとなった
    鉄血宰相・春川司。

    脚本を書かせたら
    天才的手腕を発揮する
    泣き虫主宰・春川巧。
    鋭くて優しい
    大人な看板女優の
    牧子。

    神経質で物事に細かい
    おデブなペシミスト・
    秦泉寺(じんせんじ)、

    勝ち気で明るい熱血漢の黒川、

    二枚目担当の
    小宮山、

    Webデザインが得意な
    ニックネーム・マスターの茅原、

    天災級の破壊力を持つ(笑)うっかり女優、
    スズ、

    関西出身のリアリスト・
    ゆかり、

    看板女優の牧子にメロメロの忠犬・
    石丸、

    変幻自在の『声』が武器の新人女優、
    ディープインパクトこと
    羽田千歳。


    などなど
    個性豊かなキャラが織りなす
    リアルな会話の妙が
    グイグイ読む者を引っ張っていってくれて、
    あたかも実在の劇団の裏側を見ているかのような
    錯覚に陥ります(笑)(^^)

    楽しければそれでいいじゃんと、
    『プロ』であることを放棄してた小劇団が
    観に来てくれる観客のために、
    また自分自身が壁を越えるために
    本気になった時、
    物語は加速度的に面白さを増していきます。
    お兄ちゃんにお尻を叩かれながら、弟と愉快な仲間たちは果たして、借金を返す厳しい条件をクリアすることができるのか?

    口には出さない
    切ない恋模様も絡め、
    『演劇』業界の仕組みや、自分の名前で稼ぐ『プロ』という名の世界の厳しさをも垣間見せてくれる
    心躍る小説です。

  • 司と巧がそっくりだったり全然違っていたり、
    本当にこんな兄弟いそうって感じでほのぼの読めました。
    あまり知らない世界だった劇団が舞台なので、
    それも楽しかったです。
    団員と司の考え方が全然違うところと、
    熱弁をふるう司のやり取りが好きです。
    劇団の裏側って大変なんですね。
    好きだけではやっていけないんだなって感じました。

  • ちゃんと有川浩さんの本を読んだのはこれが初めてでしたが、聞いていた通り、読みやすいです。漫画を読んでいるみたいにスラスラ読めて、映像も浮かびやすい。

    これだけ大好きで、真剣になれるものを持っているシアターフラッグの皆が羨ましい。キャラも個性豊かで面白いです。私は司と千歳のコンビが大好きなのですが、そこらへんの人間関係もどうなっていくのか楽しみです。

    気軽に楽しめる本だと思います。これから2を読むのが楽しみ。

  • 有川先生ということで、どんなことかと思うと…。

    解散の危機が迫る小劇団「シアターフラッグ」――人気はあるのにお金がない!?
    主宰の春川巧は、兄の司に借金をして劇団の未来を繋ぐ。新メンバーも加え、新生「シアターフラッグ」を旗揚げるが、果たして未来は……!?

    中々面白い。軽やかな(?)人間描写が好きです。
    泣き虫主宰の巧に、鉄血宰相の司。
    兄弟なのに、正反対の性格が面白くて、自分と比べてしまいます…。

    突き放したらいっそう楽な所を、いつも兄に助けてもらうシアターフラッグのメンバー。
    今までにない、味わいです。

    しかし、演劇の説明が多いので若干挫折しそうになりましたが。

  • 劇団で頭に思い浮かぶのは、遥か昔の学生時代、いやその前の受験生時代。
    東京の大学を受験するため、大学の隣にある予備校の夏期講習を受けに仙台から来た時のこと。
    講義の合間に、誰かが叫ぶ声が窓の外からひっきりなしに聞こえてくる。
    それも悲鳴とか切迫したものではなく、朗々と大声で語り続けるのだ(歌舞伎のように。当時は歌舞伎なんて見たこともないので知るはずもなかったが)
    何を叫んでいるのかとても不思議に思ったものだ。
    翌年、大学に入学後も、その光景と音声に改めて出くわした。
    ようやくその謎が解明できたのは、先輩に尋ね、それは演劇サークルの台詞練習だと教えてもらったからだ。
    秋に公演があるせいだろう、夏休み期間中でも毎日その声は耳に飛び込んでくる。
    まあ、よく恥ずかしげもなく、公衆の面前であんな大声を出して練習できると感心した。
    しかし、演劇とはそういうものだ。
    その程度で羞恥心を覚えていたら、何百人かの観客の皆に聞こえるような発声などできるわけもない。

    さて、この作品「シアター!」である。
    さすがに「阪急電車」や「三匹のおっさん」ほどのインパクトは感じなかったし、内容も特殊な弱小劇団ものということで読み始めは重かったが、それでも途中からページを捲る手が早くなり、その後の展開を知りたくなる。
    結局、これを読み終えるとすぐに続きが読みたくなり、「このあと、どうなるんだあ?」と図書館直行したわけだから。

    内容は芝居への夢を頑なに追い続けている劇団に関わる若者たちの物語。
    300万円の借金を2年間で返済しなければ劇団は解散という決断を迫られる。
    10数人いるのだから、一人頭にすれば20万円ほど。
    さほどたいした額ではないはずだが、その300万円は公演での収益で上げたお金で返すことが条件。
    ここが、この作品のポイントである。
    読み進めるうちに、弱小劇団の収益というものが如何に逼迫した中で続けられているのかというのが良く分かった。
    芝居で食べていくのは並大抵ではないと思い知らされた。
    これでは本当に芝居が好きでなければやっていけない。
    そこから、登場人物の個性的な話が広がりを見せる。
    笑い、涙、愛情、それぞれの思いなどがうまく散りばめられ、各々の物語が展開される。
    テーマや内容的にやや軽すぎる感はあるにせよ、話の展開は面白い。
    肩肘張らずに楽しく読める小説。有川浩、さすがです。

    話を戻すと私の大学には演劇サークルがたくさんあった。当時は全員が趣味だ。
    でも趣味を仕事にできるほどうれしいことはない。
    もちろん生業になれば、趣味でやっていた時とは異なり、苦しみなどは当然増えるけれど。
    実際、現在テレビや映画、芝居などで活躍している卒業生も多い。
    でもそれは、学生時代に演劇を志した若者の中でも、才能やチャンスに恵まれたごく一部の人間だけだろう。
    大多数は夢を断念し、ありふれた現実社会のなかに埋没していったに違いない。
    いまだに趣味で続けている人はいるにしてもだ。
    この本でも、アクシデントのおかげで実入りが大幅に減ったにせよ、最終収支がプラス3万円とは……。
    大の大人十人以上が真剣に取り組んでこれでは、とても生活していくどころのレベルではない。
    それでも黒字になったことで喜んでいる劇団員。 
    芝居というのはそれほど魅力的なものなのだろう。
    売れない役者、売れない小説を書き続ける文学青年、文学中年。
    芸術の面白さ、楽しさというのは、やはり一度嵌ったらなかなか抜け出せないもののようだ。
    で、「300万円は本当に返済できるのか? 結末は?」 と続編を読むことになるのだが──。

  • この方の本は本当に面白い!

    どうしてこんなに素敵な男子が描けるのか…。
    どうしてこんなに素敵なセリフが描けるのか…。

    司の言う『吊るすぞ』が、ど真ん中にズキュンです(笑)

    有川さんの作品を読んでいるといつも湧き上がる感情が、
    『何か泣きたくなる』です。

    懐かしくて泣きたくなる。
    切なくて泣きたくなる。
    羨ましくて泣きたくなる。
    微笑ましくて泣きたくなる。

    今回は羨ましくて泣きたくなる。

    人生を懸けてのめり込める何かって自分にはない。
    良くも悪くも普通。
    普通が一番幸せだ、っていうのも分かるし、実際自分でもそう思う。

    でも、こういう人達がいるんだな~って思うとすごく羨ましくて悔しくなる。
    今の自分は随分面白味のない人間になっちゃったな~って。

    無茶なんてしないし、がむしゃらに何かを頑張ることもない。
    熱中することがないなぁ。

    学生の頃に部活に臨んでいた時の気持ちは今ではもう持てない。
    何かを新しく学んでも、興味のあることをやってみても、
    あの時のあの感じ、にはならない。

    そんなことを思いながら読んでいたので、
    羨ましくて泣きたくなった。


    さて、シアター!2を読んで、今度はどの感情にブチ当たるのか楽しもう!
    まだ発売未定みたいですが、シアター!3も出るんですね!楽しみ!!

  • 見開きのキャラクター紹介ページを見ただけで
    それこそ芝居の幕が開く直前のように、ワクワク感が高まります♪

    有川さんのキャラクターへの愛情と会話センスが、余すところなく発揮された作品。

    「鉄血宰相」のネーミングも凛々しい(?)司の、弟 司への隠れツンデレぶりに
    ハートを撃ち抜かれました!

    それにしても、小劇団を維持し続けるっていうのは、こんなに大変なことなんだなぁ!
    がんばれ、シアターフラッグ!めざせ300万!

  • この本のレビューって、「シアターフラッグ」に寄せられるアンケートと同じような感じなのだろう。その軽快さが良いという人がいれば、そこがちょっと…も然り。そういう二重構造になっているところがミソ。

  • え〜と、何だ。その…。

    結局私はこういうのが大好きなんだと思い知らされた。
    軽いの上等。分かりやすいの上等。
    悪いか、ちきしょー。

    演劇観賞を趣味としているのでその点でも楽しめた。
    エンタメに徹した作風が揶揄されるのは絶対に間違ってる、うん。

  •  演劇のことはほとんどわからないが面白かった。琴線に触れるフレーズがたくさんあった。仲間でひとつの目的に向かって全力疾走する楽しさと辛さが入り混じった感じがいい。やりたい夢を追いかけるだけなら貧乏を覚悟すればできるのかもしれないが、現実はそうもいかない。途中で諦めて夢は趣味にして仕事をするか、夢で食えるようになるしかない。 シアターフラッグに与えられた2年の期限はどっちに転ぶにしても悔いが残らない日々にしてほしいと願ってやまない。っていうか、オイラ自身がそれくらい何かに全力を出しているかのほうが大切かな。ネジ巻いていこう!

  • 面白かった。有川浩はいろんな分野について面白く書けるのが器用だなあ。
    あとがきから読む派なので千歳を完全に沢城みゆきとして読んでしまったが、沢城みゆきは好きなので特に違和感はなく、むしろ好感が持てた。春川巧&司のキャラも立っていて良かった。

  • 有川浩さんの小説で、最も気に入ってるのがこの「シアター!」です。

    「2年間で、劇団の収益から300万円を返せ。できないなら劇団を潰せ。」
    劇団を主宰する弟に向けて、この条件を出した兄。
    去って行った者もいれば、残った個性的なメンバーもいる。
    兄弟とこのメンバーとで協力して、劇団を立て直せられるか?

  • 兄は仕事が出来る会社員、弟は売れない劇団の団長。
    ある日弟の劇団が金銭難に陥り、新メンバーの加入で仲間同士の争いが起こり解散の危機に。
    弟が泣きついたのはいつも助けてくれた兄だったが、兄がお金を貸す際に「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」という厳しい条件を付きたてた。

    今まで好きだから、楽しいからそれで良いと思って続けてたメンバーがこのままじゃいけないと奮闘する姿にめちゃくちゃ共感しました。
    キャラクターはそれぞれ個性がありますが、どのキャラクターにも共感できる、そこが有川作品で好きなところの1つです。
    兄は弟には厳しく言いますが、結局のところブラコンな兄弟にほほえましく読んでしまいます。

  • 守銭奴けっこう!金は正義だ! さすが有川浩さん。キャラ立ち最高です。内容も分かりやすくスラスラ読めますよ!3巻目もはやく出て欲しいものです。

  • 小劇団を舞台にしたドタバタ劇。
    やっぱり有川さんの描くキャラクターは魅力的だ。

    学生時代は私も演劇をやっていたから、設定が想像しやすかった。自分の作り上げたもので商業的利益を得るってすごいことだ。私も好きなことはたくさんあるけど、職業にはできてないし。できる自信もないし、するつもりも……ない。

    夢があって、それを追えるってそれだけで幸せな気がするけどな。本気でバックアップしてくれる人がいるならなおさら。

    眩しくて、羨ましくて、悔しい、お話でした。
    あー私も夢見たい!

  • 「好きなことをしているのだから貧乏は仕方がない」という理由をつけて赤字経営を続けていた小さな劇団が、「二年後までに300万円の黒字を出せなければ解散」という課題を与えられて、少しずつ変わっていく話。
    やっぱり有川浩は図書館戦争や阪急電車のようなメジャーな話もいいけれど、こういう少しマイナーな話のほうが好きだなと思った。
    劇団というあまり光が当たらない世界を舞台に、そこにかける人の思いや葛藤がわかりやすく書かれていたと思う。また、ベタ甘とはいかないまでも少しの恋愛要素もあって有川浩らしい作品だった。どの世代でも読みやすい作品だと思う。

  • 二年以内に三百万返済できなかったら劇団を畳むという、鉄血宰相と劇団員たちのシンプルでわかりやすい成長物語。

    「時間と金は反比例の関係にある。時間をかけたら金が節約できる、金をかけたら時間が節約できる。世の中はそういう仕組みになってんだ」

    学生のサークルのノリで今日までやってきた劇団が、経営のことを考えはじめるようになって、どうやったら経費を削減して売上をプラスにすることができるのか奮闘していくお話は社会人として純粋に面白いなぁと感じた。
    雑誌に載せてもらうために各社に手紙を出したり、物販のアイディアで売上向上をはかってみたり、練習場を低コストで確保したり。結局、何事も地道にやっていくことがトータル的にプラスに繋がるんだなぁ。

  • 劇団の話なので、登場人物がたくさんいて、何となく覚えたところで終わったという感じでした。
    「図書館戦争」が大好きなので、司は教官に思えてしかたありませんでした。
    大人だからこそ、素直に言えないことがあって、寂しさをがまんしてしまう。そんな司の今後を見たいので、「シアター2」もすぐ読みたいです。

  • さすが、面白かった( ̄▽ ̄)
    とても読みやすい。一気に読み込んでしまえた。
    キャラクター立ちは、兄弟2人と空港さんしか目立ってなかった気がするが、続編ではどうなるのか…(´ ` )
    社会人やってて、いろいろためになる内容もちらほら。勉強になります。

  • あー、一気に読了しちまったーw
    芝居の現場の熱気を思い出しちまったー。
    うん。あるよね。打ち上げで主宰(脚本、演出兼任)と酒を飲みながらドンパチやらかしてた。
    劇団の運用ってどのようにあるべきなのかを。
    小憎らしい正論ばかり振り上げる小憎らしい若造だったんだろーなーって、今になって思う。
    それをね、司さんっていう鉄血宰相を主軸に据える事によってあぶり出した。あぶり出しただけにとどまらず、それぞれのキャラクターの心象も丁寧に拾い上げてて、そりゃもー脱帽の一言ですよ。
    敢えて言うなら司さんの心象語りは、上演当日の巧くんの心象でもあるのだけども、司さんが主軸になってる以上は、巧くんの心象には触れられないよね。
    脚本、演出して役者としてステージに立たなかった事のある人にとっては、それはなんとなく分かる。
    そんな感想を抱いたのだけども、こりゃやっぱり蛇足か(苦笑

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小劇団「シアターフラッグ」-ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。

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