C3 ‐シーキューブ‐IX (電撃文庫 み 7-16)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 236
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048683975

作品紹介・あらすじ

春亮の家に来て初めてとなるお正月に興奮するフィア。早速みんなで初詣に行って、おみくじ、もちつき、書き初めなどを大いに楽しむのだが、いつものメンツなだけに普通のお正月イベントで終わるはずもなく…。さらにその途中で一行は五寸釘と藁人形を持った謎の巫女さん姿の女の子たちと出会う。聞くところによると誰かに呪いをかけているらしい。当然それをやめさせようとするのだが、その時、フィアの大切なものが奪われてしまって!?謹賀新年!第9弾は賑やか&波乱のお正月です。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は正月のエピソードです。初詣に訪れたフィアたちは、丑の刻参りをおこなっている巫女さん2人を目にします。眼鏡のセクシー巫女は、神社の神主の娘である早川千早。そしてもう一人は、呪われた道具の伍鈴。フィアたちは2人に、人を呪うことの愚を説いて儀式をやめさせようとしますが、何と伍鈴がいきなりフィアに口づけをします。これによって、彼女は伍鈴に声を奪われ、声を出せなくなってしまいます。

    フィアの声を取り戻すため、春亮たちは千早と伍鈴を探すことになります。神主の協力もあってようやく彼女たちの居場所を突き止め、フィアの声を取り戻すことに成功しますが、今度は春亮の声が奪われてしまいます。さらに境内の複数の人びとが声を奪われていることを知ったフィアたちは、千早と伍鈴を止めて人びとに声を返させようとします。

    蒐集戦線騎士領、闇曲拍明の研究室長国、ビブオーリオ家族会、ドラコニアンズという、呪われた道具をめぐってたがいに拮抗する4グループが出そろい、世界橋ガブリエルの正体も明らかになったところで、今回くらい春亮の父・夜知崩夏がらみのイベントかなあと予想していたのですが、ここにきてさらなる新キャラ導入で、物語の落ち着く先がますます遠のいた感じがします。

  • 9784048683975 291p 2011・9・9 6版

  • 呪われすぎて人化してしまった道具(禍具(ワース))との、ドタバタラブコメ(?)なこのシリーズですが、今回はインターミッション的な一冊。

    前巻までの組織絡みの話から離れ、久しぶりに野良禍具との話になっています。時期は前巻のクリスマスからちょっと進んで年末年始。内容自体はいつも以上にどったんばったんやっています。

    組織がどこも絡んでこないので、メインストーリーとしては特に進展はありません。正直、新キャラのお披露目がメインなのかなーという気がします。
    フィアをはじめ、各キャラの暴走っぷりをいつも通り楽しめます。

  • 9巻も刊行されていながら、作中時間がそれほど経過していないことに驚きました。
    春亮も作中で言っていますが、いろんなことが有ったためでしょうか?

    今回は2年参りから始まるお話。
    年が明けても、というより明ける前から夜知家はフィアのおかげで騒がしいのですが、そのフィアの声が奪われた!
    フィアのいる賑やかな生活を「あたりまえ」と感じていた春亮にとって、その賑やかさが無いのは、改めて恐怖を感じさせられます。

    そんな仲、声を奪われたフィアとの会話は、読んでいて少しくすぐったかったですね。
    このはさんには怒られそうですが、仲の良い兄妹というか恋人同士というか。

    まだまだ知らないことが多いフィアですが、それだけに、素直な気持ちを相手にぶつけられる。
    そんなフィアの小さな成長が、本当に感じられます。


    ところで、鬼大吉のおみくじですが・・・
    効能はともかく、引きたいような、いらないような。微妙なおみくじですね。

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著者プロフィール

04年に『結界師のフーガ』にてデビュー。07年に刊行スタートしたシリーズ『C3 -シーキューブ-』が代表作。小説のみ限らず、漫画原作、ゲーム『Fate/Grand Order』シナリオ協力、アニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』脚本なども手がける。

「2022年 『ダークエルフの森となれ4 -現代転生戦争-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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