キノの旅XIV the Beautiful World (電撃文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048689670

感想・レビュー・書評

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  •  「知らなければ、それまでですよ」

    グロ系風刺寓話的旅モノ連作短編シリーズ、キノの旅。
    衝撃的だった第1巻から年月重ねて14冊目。
    変わらず旅を続けるキノとエルメスとは違って、読者のほうはいつの間にか遠くへやってきたものです。

    収録作は、

    朝日の中で・b the Dawn・b
    情操教育の国 Do What We say!
    呟きの国 My Daily Life
    規制の国 Unreal Young Man
    開運の国 The Fifth "C", Cozenage
    遺作の国 Write or Die
    亡国の国 Self-destruction
    結婚の国 Testament
    寄生虫の国 Cure
    差別をする国 We Are NOT Like Us.
    正しい国 WAR=We Are Right!
    卑怯者の国 Toss-up
    朝日の中で・a the Dawn・a

    どこから読んでも大丈夫。
    人の世の情と無常を感じたい年頃のあたなへ。

     「諦めません。親にばれても大騒ぎされても絶対。あたしこの仕事好きだし」

  • このところしばらく、いささかブラック・ユーモアが鼻につくように感じられる話が増えているように思うのですが、そんななかで今回は第四話「開運の国」と第五話「遺作の国」が秀逸だと感じました。

    これらも、たしかにブラック・ユーモアといえばいえるものの、現実に着地させることなく、あくまで寓話としてたのしめる内容なので、現実とはちがうこの作品独自世界に惹かれている読者としては、安心して作品の世界観に身を浸すことができます。

  • キノが様々な国を旅するお話。
    連作短編形式。

    「規制の国」、「差別をする国」は皮肉がきいていて、キノの旅らしくてよかった。

    一番良かったのは「正しい国」。
    「“正しさ”だけを追い求めると、人はそれ以外が見えなくなる。」
    という言葉が気に入った。

    ずっと読み続けている作品ではあるが、第1巻を読んだのは小学生の頃。
    読み返す機会があれば、古い巻のレビューも書こうと思う。

  • 朝日の中で
     朝日をみたことがない国の女性たちの話
    情操教育の国
     カバー。子どもの教育方針。現状を極端に表現しているなって思う反面、自分勝手なことをいっている大人にあきれてしまう。
    呟きの国
     つぶやきのみでストーリー展開。
    規制の国
     ぶつぶついうくせに自分のほうは?っていう止めてきなラストがいい
    開運の国
     身近なところに転がっている価値にきづいていないんだよねって話。お師匠様さすがって感じ。
    遺作の国
     のほほーんって感じのラストがいい
    亡国の国
     なにが真実か・・・。相変わらず空回り気味のシズだなって思った。
    結婚の国
     なにに価値観をおくのか、だがそのばかばかしさになんとも…
    寄生虫の国
     何を選択するのか。ある意味、ここまで人生がはっきりしているのってどうなんだろうとも思った。
    差別をする国
     なんとなくそのような思想でなりたっているっていうのが悲しい。
    正しい国
     極端ですねって感じ
    卑怯者の国
     きちんとわかっているキノ さすがです。

  • 寄生虫の国

  • 流石に前にあったよな、と思う話も多いかな? 「朝日の中で」が良かった。イラストありきの発想と見た。

  • 初めてキノ1巻を読んだ時は絵が中性的すぎてキノが男の子かと勘違いしたものだけど、今の絵を見ると完全に女の子だなって思う。

    【朝日の中で】
    こういうお話好きです。
    エルメスは何を言おうとしたのかな?

    【情操教育の国】
    強制は良くないよね

    【呟きの国】
    Twitterですね。
    一文の文字数もさほど多くないよう統一されてるし。
    "私"って女性なの?

    【規制の国】
    今の世の中必要な規制もあるんだろうけど理不尽なものもあるよね

    【開運の国】
    師匠優しいな。
    真実は教えないまでも方法を伝授するとは。
    勿論個人的な見返りはあったけどソレはソレで

    【遺作の国】
    そのシステムは理解できるけど納得はできないなー

    【亡国の国】
    ティー頭いいね!
    我が国はこうならないことを祈ります

    【結婚の国】
    結婚しないとどうなるんだろう?
    ソコまでして身につけた技術も結局は無駄なんだとわかるとちょっと嫌だな

    【寄生虫の国】
    死ぬまで健康でいられる国。
    考えはするけど若ければ断るかなあ。
    自分が40代くらいの時なら了承するかもしれない。
    明日死ぬなんて思わないから誰しも惰性で生きる。
    もしその生命に正確な期限が設けられたらもっと皆必死に生きるのかもね

    【正しい国】
    というか狂ってしまった国?
    無駄に実行力がある狂った集団というものは手に負えない

    【あとがき】
    まじめだ!

    【あとがきカルタ】
    5-7-5なのかー(他に書き用がw)

  • 今回も面白かったけど
    シリーズを続けて読んでるせいか
    印象が薄くなってきたかも。

    なんとなーくオチが分かる
    話もあったなぁ。

  • モドラドと旅をします。

  • 相変わらずの、皮肉に満ち溢れた作風でした(笑)
    そこが好きなんですけどね。


    「マニアの国」で出た、ナイフ型パースエイダ―・・・。
    一度ピンチになってナイフを捨てろと敵に命令されたときに使われましたよね?

    その時は、レーザーサイトをつかってたから撃ったのは3回のはず…。

著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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