キノの旅XIV the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA (2010年10月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048689670
感想・レビュー・書評
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「知らなければ、それまでですよ」
グロ系風刺寓話的旅モノ連作短編シリーズ、キノの旅。
衝撃的だった第1巻から年月重ねて14冊目。
変わらず旅を続けるキノとエルメスとは違って、読者のほうはいつの間にか遠くへやってきたものです。
収録作は、
朝日の中で・b the Dawn・b
情操教育の国 Do What We say!
呟きの国 My Daily Life
規制の国 Unreal Young Man
開運の国 The Fifth "C", Cozenage
遺作の国 Write or Die
亡国の国 Self-destruction
結婚の国 Testament
寄生虫の国 Cure
差別をする国 We Are NOT Like Us.
正しい国 WAR=We Are Right!
卑怯者の国 Toss-up
朝日の中で・a the Dawn・a
どこから読んでも大丈夫。
人の世の情と無常を感じたい年頃のあたなへ。
「諦めません。親にばれても大騒ぎされても絶対。あたしこの仕事好きだし」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このところしばらく、いささかブラック・ユーモアが鼻につくように感じられる話が増えているように思うのですが、そんななかで今回は第四話「開運の国」と第五話「遺作の国」が秀逸だと感じました。
これらも、たしかにブラック・ユーモアといえばいえるものの、現実に着地させることなく、あくまで寓話としてたのしめる内容なので、現実とはちがうこの作品独自世界に惹かれている読者としては、安心して作品の世界観に身を浸すことができます。 -
キノが様々な国を旅するお話。
連作短編形式。
「規制の国」、「差別をする国」は皮肉がきいていて、キノの旅らしくてよかった。
一番良かったのは「正しい国」。
「“正しさ”だけを追い求めると、人はそれ以外が見えなくなる。」
という言葉が気に入った。
ずっと読み続けている作品ではあるが、第1巻を読んだのは小学生の頃。
読み返す機会があれば、古い巻のレビューも書こうと思う。 -
寄生虫の国
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流石に前にあったよな、と思う話も多いかな? 「朝日の中で」が良かった。イラストありきの発想と見た。
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今回も面白かったけど
シリーズを続けて読んでるせいか
印象が薄くなってきたかも。
なんとなーくオチが分かる
話もあったなぁ。 -
モドラドと旅をします。