からくさ図書館来客簿 第三集 ~冥官・小野篁と短夜の昔語り~ (メディアワークス文庫)

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著者 : 仲町六絵
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年11月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691161

からくさ図書館来客簿 第三集 ~冥官・小野篁と短夜の昔語り~ (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第3巻。
    今回は小野篁ゆかりの地、隠岐が舞台のストーリーもあります。
    隠岐の図書館司書が登場するのですが、本作で初めて「海士町島まるごと図書館構想」という取り組みを知り、勉強にもなりました。
    また、時子も冥官として技術や心を成長させており、今後の物語の広がりを予感させる巻でした。

    前後編に分かれた物語が2つ収録されていました。
    以前からもう少し長いのも読んでみたいと思っていたので、ちょっとうれしかったです。
    いつかこのシリーズの長編も読んでみたい…

  • 第1集、第2集を経て明かされる、小野篁の過去。
    史実をからめつつ、現代の離島の図書館事情も絡めてきて、なかなか興味深かったです。

    時子の、篁に対する視線が、巻を追うごとに冷たくなっている気がして、メガネ男子好きなわたしとしては複雑です。
    時子さん、冷たくしないで。
    篁さんは変態なんかじゃないよ!!……きっと!

  • 小野篁がどんな人であったかなんて知らずに、図書館っていうタイトルに惹かれ読んでいくと・・・結構ハマってしまいました。。。そして登場する本に興味をもってしまって読んじゃうという影響力まで・・・こんな図書館があったら私も行ってしまうのかもしれません。

  • 小野篁と時子の関係もどこかもどかしさもありつつほどよい距離感で進んでいく。時子が冥官としてどのようになりたいのか、成長していく姿がほほえましくもあり、応援したくもなります。そして、篁の過去を振り返るような隠岐での話も、興味深かったです。今回は、何だか登場人物にも幅があったように思います。
    隠岐での図書館構想には、大変勉強になりました。

  • 今回も新しい冥官登場。段々とレギュラーが増えていくような……。

  • 第3巻を読破。

    イラストと小野篁の名前に惹かれて読みだしたこのシリーズも3巻まできました。

    公式ツイッターで発売されるのを知れば、発売日までドキドキソワソワしながら待っていて。

    発売日翌日に本屋さんへ行ったのですが、地方住まいなのでやっぱり並んでいなくて(´・ω・`)

    普段ならばまた今度~って行ってがまんするのだけれど、この作品だけは!

    この作品だけはがまんできずに密林さんでその場でぽちしました!!

    苦笑

    お届け日当日はそわそわしまくってて、早く帰宅したいー(>_<) とジタバタしまくってた。

    で、届いたのが25日。

    読み始めたのも25日。

    読破したのは26日の深夜。

    黙々と読み進めていました。

    おもしろかったです。

    すごくよかったー(*´ω`*)

    相変わらず道なしたちはやさしくて、ちょっぴり物悲しい感じでした。

    今回は珍しく前後編構成のストーリーもあって。

    「馬琴の謎かけ」の大人げない冥府の官吏さんに噴きましたwww

    おまっ、自分はいいのか、自分はwww って。

    そしてどんどんひどくなっていく時子さまの、利用客に紹介する篁さん像www

    茜さんや山吹さんやら晴明さまやら、冥官さんたちのやり取りもいいですね。

    時子さまの目標が篁さんだったり、篁さんの昔の知り合いの人を「うらやましい」と思っていたり。

    うん、直筆の本を読めていたというのは確かにうらやましいだろうなあ。

    今回は篁さんの過去話(時子さま絡みじゃないの)でもありまして。

    知人の子と話しているときの口調が全然違っていて。

    「うわー、貴人っぽいなあ」って思って、はっと気づきました。

    こん人、一応貴族だわwww と。



    今までおだやかな口調で、丁寧な感じだったので、ちょっと新鮮でした。

    生前の篁さんとかもね。

    読んでて「おおー」ってなっていました。

    そういえば――

    今まで時子さまも、篁さんの現世用の名前とか気にしたことなかったなあ。

    と思ったのも、今回二人の名字が登場したからで。

    それもまた新鮮でした。

    文武両道を半分ノーキンと言っちゃう時子さま最高ですwww

    作中に出てくる小説を読んでみたいとは思うけれど、言葉の難しさに脳みそがパーンとなりそうですね(;^-^)

    ちょこっとだけなのに苦労したもんなあ。

    文字の上を目が滑ってく――わかるわwww

    抄訳本はあるけど、全話読んでみたいなあとは思います。

    あとがきにて。

    「からくさ図書館来客簿」のロゴ、確かにすてきですよね。

    各章タイトルのとこにあるデザインとか、イラストとか。

    こういう、まるっとひっくるめて「本」って感じが好きです。

    やっぱり本はいいなあって思います。

    続き、ゆっくりと待っています!!

  • 「馬琴の謎かけ」
    ただ文字を目で追うだけでなく。
    どんな時代に書かれた文学か、何のために書かれた物なのか少し考えるだけで読み手の捉え方も変わってきそうだな。
    一昔前の文学を原文のまま読むと、暗号を読んでいる気分になるかもしれないな。

    「金魚と琥珀」
    最後に聞いた怒鳴り声の理由。
    人生の終わりに聞く言葉が、あれだと心残りどころではないだろうな…。
    あれだけ色んな人から助言を受けた彼は、結局思い通りの和菓子を作れたのだろうか。

    「わたの原」
    書物を捨てなければならぬ理由。
    数少ない人口で出来た町村だと、若者が外に憧れる物を見せたくないしれないな…。
    ただ本当に故郷を大切に思っているのであれば、一度出ていっても数年後に戻ってくるのではないだろうか。

  • いつものように風情ある京都(*´-`)と思っていたら、篁が隠岐へ出張する話も(^o^;)これからも京都以外の話が登場するかも?と楽しみになった♪流し(?)の冥官、縄張りを持つ冥官それに安祥儀(魂を天道へ返す道具)を持つ者と持たないものといろんな冥官がいるんだな~(゜.゜)時子様が篁のように安祥儀を持たない!と決めた時は大変そうだけど頑張れ‼と応援した(^^)あっ!時子様の教育係・篁も頑張れ(^^;)

  • まぁおもしろいよ。隠岐島もいった事あるし。里見八犬伝ね。一応読みたいリストに前から入ってるねん。薬師丸ひろ子の映画が好きだったからね。

  • 著者の本はこのシリーズから読み始めたのだけど、
    「言葉の言い回しがすごく深い」
    と、思ったのは前作の通り。

    今回は、動きがある表現がとても見事に描写されるなあ、と、
    「ほおお」
    と、なって読んだ。

    終盤での、時子が安祥儀をどうするか、篁と図書館の前で話すシーンが特にそう思った。
    動きとしては単純(?)なんやで。ドアに手をかける時子と、そのドアが開かないように片手で抑える篁。
    ドアと篁に挟まれて訥々と語る時子・・・。

    なんやろうね、このくだりの描写がちゃんと説明されるのに会話や展開もさらっと流れていく感じ・・・。
    さらさらとした文章が、この作品にすごいあってるなあと思う。
    (エラそうやなすいません)

    文章を読んだとき、私はあまりその「情況」が、映像として頭のなかに入らない。
    文字は文字として、そのまま捉えるほうが多い。
    なので、例えば「赤い夕陽が波間に沈む」と、いう内容が本に登場したとき、その映像ではなくその「情況」を、どう文字で表現するのかに、とても興味がわきます。

    (もちろんこの小説に夕日も波間も関係ないで)

    著者はその表現がとてもきれいなんだと思う。
    小難しい言い回しをやたら羅列するわけではないのにきれいに書けるのは、案外地文が巧いのか会話が巧いのか・・・。


    とはいえ、読めない漢字がめちゃくちゃ多い(笑)。
    たぶん、滝沢馬琴やら、隠岐の島に流刑にされた当時の篁の話が出てきたので、グッとついていけなくなってんな(笑。大丈夫か私)。
    やたら付箋が貼ってあるんやけど、これのほとんどが辞書をひかんとあかん言葉なんやろうな。

    でもまあ、いざ、付箋を一つずつ拾っていくことにしますと・・・。


    (私は読書をしながら「あ、ここはあとで感想に書きたい」と、思うところには付箋を貼っていくので)


    まず、「歴史小説」と、「時代小説」の違いもサラッと書かれていて、大変興味深かった。
    いわく、「内容が史実に沿っている」のが「歴史小説」、「沿っていない」のが「時代小説」なんだそうやけど、著者は
    「どっちだって『歴史小説』」
    と、いう結論に達してはる? (*´ω`)

    理由は、どっちも歴史を基にしたフィクションやし、ってことらしい。
    なるほど~。私はどちらもほぼ読まないけど(いつか読解力がついたら読みたいけど、いつになることやら。笑)、知識のない私にはそれが史実に沿っているのか沿っていないのかはほぼわからない。
    でもって、わからないから、全部史実なのだと思って読んだら、どれも面白いわあ! と、思える。
    せやけど、知識がちゃんとあれば
    「ここは○○やけど、敢えて△△にしてるんやな・・・」
    と、思えて、それはそれで楽しめるんやろうな~。

    私はファンタジーが好きやからナァ・・・。案外、歴史でも時代でもその手の小説にははまれそうやけど、とりあえず今回は滝沢馬琴が登場した影響で、里見八犬伝を読んでみたくなった!
    子ども用のものをサラッとナナメ読みした程度やねん。

    設定やらあらすじもさらりと流して書いてくれてたけど、
    「なんか、面白そう・・・」
    と、思った。

    でも、

    「なんで、犬なん?」

    とは、思う・・・。(;^ω^)
    そこはあれかな。べつに疑問に思うところではないんかな。


    その、馬琴先生による信介への「小説の書き方」は、大変興味深かったわあ。
    きっとこれも著者が思ったことか、経験したことか、感じたことなんやろうけど、
    「文章が書けない」
    と、いう信介へ、
    「視覚ばっかりで、触覚や嗅覚や聴覚を使ってない」
    と、いうのね。

    それで、著者の表現を読むと「だらだら説明しないのに、きれいな文章でさらっと情況を伝えるのがすごいな」と、感じることに
    「ああー!」
    と、ちょっと腑に落ちた。

    著者自身がきっと、五感で感じながら文章を書いてはるんやろうな。
    だからそれが文章から伝わるんやわ・・・。

    嬉しいこと、切ないこと、びっくりしたことを、これらの言葉で書くのではなく、表現するのに、その感覚が確かに伝わる。
    読み手にも書き手にも好みがあるので、お互いのチャンネルが一致していないと伝わるものも伝わらないかもしれへんけど、私にとっては著者の世界観はチャンネルが合うんやろうな。

    ましてや私なんかだらだら書くタイプやもんね(笑。現に今!)。
    こういう気持ちを一口に書けたらいいのに~。


    信介の話では、最後に母親と会話するシーンでも、お互いにお互いを思いやって、一歩前進したというのがじんわりと伝わるねん。
    それでいて、
    「些細な言葉遣いの問題」
    に、ついても言及していて、それが
    「なるほどなあ」
    と、思えた。


    田道間守も登場したけど、この神様って「神様の御用人」でも登場したよね!?
    橘の実を献上して、最初の菓子を作った人とかなんとか・・・。
    そうそう、この人、もともとは神様じゃなかったとかそんな生い立ちやったような・・・!

    (ほらー、読んだハナから忘れるから、こうやって感想文を残さないと・・・)

    うわー、べつに菓子職人じゃないけど、菓祖神社へ行ってみたくなってきたー。

    ほんで、なんやろう。
    スナック菓子もジャンクフードも大好きやけど、最近和菓子が気になってしょうがない。
    和菓子といえば「栗丸堂」もかなり楽しんで読んでるけど、やっぱり上方のお菓子がいいなー。(*´ω`)

    (なぜなら関西出身だから)

    雅也の話もよかった・・・。
    師匠がまた格好いいねん。おいくつ?
    私、京都の言葉っちゅうか、関西弁萌えはまったくなかってんけど(だって自分が使ってるから・・・)、最近なんやろ。アカンわ。

    しかも関西弁で一人称が「僕」やったりしたら

    「何この人インテリ!?」

    って思ってしまう。(イヤたぶんなんか間違ってる)

    若いのにまじめに修行してる雅也もカッコイイ・・・。
    どちらかというと大和郡山の金魚事情がメインなので、こちらはサラッと流されてるけど、こんなに真摯な若手和菓子職人という設定だけでだいぶんの話が書けそうなのに・・・。おいしすぎる設定


    (歴史)小説を書きたい高校生、和菓子職人を極めたい青年の話と続いて、最後は隠岐島に流されたときの篁の話。
    現在の「執事キャラ」な、篁と全然違う高貴で当り前のように態度のでかい篁もなかなかよかったです・・・。

    そうか、この人もなかなか濃いキャラの貴族やったよね・・・、と、思った。
    時子に見惚れた信介に対する逆襲は笑えるものがあったけど。笑

    菓祖神社もいいけど、六道珍皇寺へ行ってみたくなってきた。
    小野篁めぐり・・・(笑)。


    安祥儀を持たない選択をする時子と、それをどうしても止めたい篁。
    ふたりの逡巡にはお互いを敬愛しているというのもちゃんとこのくだりから読みとれて、ぶつけ合うだけじゃない主張の仕方が
    「さらさらと流れていく雰囲気」
    やねんな。
    私の平安時代のイメージもそんなのなので(御簾ごしに会話するような、距離感というか・・・)、余計この雅な雰囲気が好きです。

    やっぱり(そこまで思わされるのは)の前後の時子と篁の会話も大きいんやろうな。

    こういう本を「ライトノベル」と、分類するんやったら、私はやっぱりライトノベルが大好きかも。



    今回は表紙と扉絵の対比も凝ってたね(もしかして今までもこういう装丁やったんかな?)。
    じっくり見ないまま読んで返却しちゃった・・・。

    ■■■■

    ■ユスラウメ

    バラ科の落葉低木。高さ約3メートル。葉は互生し、倒卵形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。4月ごろ、葉より早く、白または淡紅色の5弁花が開く。実は丸く、6月ごろ赤く熟し、食べられる。中国の原産で、庭などに植える。《季 実=夏 花=春》「くちすすぐ古き井筒の―/久女」


    ■酸鼻

    [名・形動]むごたらしくいたましいこと。また、そのさま。「―をきわめる」「―な事件」


    ■玄妙

    [名・形動]道理や技芸などが、奥深く微妙なこと。趣が深くすぐれていること。また、そのさま。「―な教理」「―な思想」


    ■汗顔の至り

    たいへん恥じ入る様子。


    ■黄表紙

    《表紙が黄色であったところから》江戸後期の草双紙の一。しゃれと風刺に特色をもち、絵を主として余白に文章をつづった大人向きの絵物語。安永(1772~1781)から文化(1804~1818)にわたり流行。二つ折りの半紙5枚で1巻1冊として2、3冊で1部としたが、しだいに長編化して合巻 (ごうかん) に変わった。恋川春町・山東京伝などが代表的な作者。


    ■合巻

    江戸後期、文化年間(1804~1818)以後に流行した草双紙の一種。それ以前の黄表紙などが5丁1冊であったのを、数冊合わせて1冊とし、長いものは数十冊にも及ぶ。内容は教訓・怪談・敵討ち・情話・古典の翻案など多方面にわたり、子女のみならず大人の読み物としても歓迎された。作者に柳亭種彦・曲亭馬琴・山東京伝らがいる。合巻本。


    ■ホタルブクロ

    キキョウ科の多年草。山野に生え、高さ30~80センチ。長卵形の葉が互生する。6、7月ごろ、白または淡紅紫色の釣鐘形の花を下向きに開く。名は、花に蛍を入れて遊んだからとも、花が提灯(火垂 (ほた) る袋)に似るからともいう。つりがねそう。《季 夏》「宵月を―の花で指す/草田男」


    ■驟雨

    急にどっと降りだして、しばらくするとやんでしまう雨。にわか雨。夕立。《季 夏》「地下鉄道―に濡れし人乗り来る/誓子」


    ■事物

    1 さまざまな事柄や物。「事」に重点の置かれる「物事」に対して、「物」に重点が置かれる。
    2 訴訟にかかわる事件とその目的物。


    ■予後

    1 病気・手術などの経過または終末について、医学的に予測すること。→生命予後 →機能予後
    2 病気の治癒後の経過。「―を大切にする」


    ■糯米

    粘りけが多く、餅 (もち) や赤飯にする米。


    ■写実的

    [形動]現実を、主観をまじえずありのままに表現しようとするさま。リアリスティック。「―な筆致」


    ■こなし生地

    白餡を主原料に蒸して作る主菓子の生地。


    ■改竄

    [名](スル)《「竄」は文字を変える意》文書などの字句を直すこと。特に、悪用するために、勝手に直すこと。「登記簿を―する」


    ■堅調

    [名・形動]
    1 堅実な調子であること。また、そのさま。「売上げが―な足どりで伸びる」
    2 相場が徐々に上昇する傾向にあること。また、そのさま。「―な繊維株」⇔軟調

    (2016.08.20)

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