ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)

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著者 : 三上延
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691895

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ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

  • 太宰づくしのシリーズ第6巻。
    本のつないだ奇妙な縁が栞子さんと大輔くんを取り巻いているようです。
    今回も息つく暇も惜しいくらい、夢中になって一気読みでした。

    かつて栞子さんを石段から突き落とした男が、再びビブリア古書堂の2人の前に現れます。
    …ただし、今度は依頼人として。
    その依頼は過去の出来事へと2人を導いていきました…

    ついに恋人同士の間柄になった栞子さんと大輔くん。
    今回の事件はいつも以上に危険な気配が漂っていますが、いつしか2人のあいだに強い信頼関係が結ばれていたことに気付かされる場面が多くてきゅんとしました。

    そろそろシリーズクライマックスとのこと。
    早く読みたいような、名残惜しいような…。

  • やはり、『晩年』が関わってくるのね〜。
    大輔の祖母、栞子さんの祖父といろいろな人が繋がっていく。
    縁のある人とは、そうなるようになっているのか。
    だから、「栞子さんと巡るさだめ」なのか。
    本のためにそこまで必死になれるってある意味凄いな。

  • 栞子さんが足を怪我することになった太宰の「晩年」を巡る事件が再び戻ってきます。
    あの時焼き払ったことになっている栞子の「晩年」は、突き落とした犯人の田中の捜していたものではなく別の「晩年」があるという。
    一冊まるまる太宰治の今作は、古書への執拗なまでの想いというか執着が空恐ろしいお話です。
    栞子と大輔の祖父母の代まで遡って、物語が解き明かされていきます。
    もはや血のつながりも本の所有もややこしくなってきて混乱するけど、栞子と大輔の絆は深まったということで。
    そして、やっぱラスボスは智恵子なんですかね。

  • 面白かった。
    太宰治の「晩年」が絡めていった人の人生。

    ミステリーとしても興味深い展開だった。

    人と人が絡んでいた。絡まっていた。
    物語だからこその人間模様のはずなのだが、とても人間臭い。

    栞子さんの大輔さんに対する気持ちもまっすぐで微笑ましい。

    あとがきに、次か、その次の巻でビブリアが終わりとある。
    終わり方に幸あれを願う。

  • 7巻を読み始めた時に話の内容に違和感を感じ、
    6巻を読んでいない事に気付きました。
    でも、6巻み初めてもしばらくは?で、
    前の内容思い出すのに時間かかった(^_^;)

    太宰治の「晩年」を巡る話。
    古書を愛しすぎている人間の
    執着心とか手段を選ばない姿が
    恐ろしいと感じた一冊だった。
    こう言うのって、物語の中だからなのか
    実際の古書業界も黒い感情が渦巻いてるのか…
    本好きな人に悪い人はいないと思ってたけど、
    いや、今でもそう思ってるけど。。。

  • 最初から不穏な感じで始まってどうしてこうなった! と続きが気になる構成。
    一巻から続いた流れに決着がついて、でもそこからさらに何かあるぞ、というところで話が終わっているので読み終わっても続きが気になる気になる。

    古書にとりつかれた人間の狂気、なんだけど、それだけではない普遍的な人間の性が容赦なく描かれている感じがしました。

  • 栞子と大輔を取り巻く人間関係がどんどん複雑に。
    欲しい本のためなら、人を傷つけることも厭わない人達。栞子もそういう人たちの血をしっかり受け継いでる。今後どういうふうに物語を終わらせるのか、続きがとても楽しみ。

  • NO.6は、太宰治特集。
    栞子、大輔、その他各登場人物が、祖父母の時代から繋がりがあるとは!
    前世の因縁か、何やらおどろおどろしたものになってきた感じ。
    ともかく、このシリーズも、次回あるいは次々回で終了とのこと。最後まで楽しませてもらおう。

  • サイン会で三上さんのサインもらえたし話せたしブクログの特設ページで質問にも答えてもらえてもう本当に幸せ・・・あとは鎌倉に行くだけ

  • 久しぶりに本を読みたい!と思わせてくれたビブリアに、今回は怖さを感じたのだった。


    相変わらず二人はラブラブでいい。とてもいい。
    ただ、今回はそれどころではなかった。

    ビブリアを2、3巻読んだ頃、登場人物はそこまで多くないと感じていた。
    しかし、本作を読みんでみて、その頃すでに底知れない人物関係のパズルに引き込まれていたことがわかったのだった。
    栞子さんの母・智恵子が登場したあたりから、巻を重ねるごとにこのパズルが手に負えないことがわかり、そして今では、怖いとさえ感じている。

    ああ、早く続きを読みたい!

    でも次巻で終わり!
    この物語にカタルシスはあるのか!
    信じて疑わなかった栞子さんの潔白さまで裏切られるのではないか!
    いや、むしろ裏切ってほしい!どうした自分!?


    関係ないけれど、ガンダムユニコーンと同じ7巻完結となった。
    適度な長さでまとめるということは大事なことだと、改めて思った。

  • シリーズ第6弾、今回も長編な感じで。

    最初の事件と同じく、太宰を題材としていますが、
    そこからの、主人公2人の成長も読み取れるような。

    一葉の写真が語り始める物語と、込められた想い、
    そして2人を取り巻く点と点のつながりが密度を増していきます。

    これもまた“運命”と言ってしまえるのかどうか、
    小説ならではの物語の在り様かな、とも。

    残り1巻か2巻とのことで、いよいよクライマックス、
    甘酸っぱい要素も若干増えてたりもします。

    太宰治に夏目漱石、掘り返してみようかなぁ、なんて。

  • 今回も大いに読書欲を刺激された。
    第1巻以来の太宰治作品をめぐるミステリー。
    シリーズ中でもとりわけ登場人物が多く、謎も複層的で面白かった。

    栞子さんの古書に関する博識ぶりは健在で、「へえ~」と思いながら読む。
    巻末には50冊近い参考文献が掲載されている。
    著者の徹底した下調べが物語の面白さを支えているのだろう。
    次巻も楽しみだ。

  • 人気シリーズの第6作。ドラマが終了した以降も人気が安定しているように伺えるのは、やはり「面白い」から。本作も期待に違わず楽しむことができた。

    第6巻は『太宰治』。
    私も『走れメロス』『斜陽』『人間失格』程度は読んだことがあるが、文学史的な意義や作品の寓意性など深く考えて読んではいなかった。
    いつもながら、「稀覯本をめぐるミステリ」の面白さと「その本や作者にまつわる様々な薀蓄」の組み合わせの妙。

    あとがきでは「このシリーズもあと1~2冊」とのことだったが、急がなくていいから、まだもうちょっと読みたいなぁ(^^;

  • 三上延のビブリア古書堂の事件手帖6を読みました。

    栞子さんと五浦大輔の物語、6冊目です。
    今巻も太宰治がテーマとなっていて、栞子さんがけがをする原因となった稀覯本「晩年」と太宰治が自家用で持っていた「晩年」をめぐる物語が語られます。

    大輔の祖母の五浦絹子と田中嘉雄との関わりや、栞子の祖父が修行した久我山書店の人たちとの会話により栞子さんがけがをした事件の真相が明らかになってきます。
    そして、大輔も今回の事件で大けがを負ってしまうのでした。

    この物語も終盤にさしかかってきたようですが、どのような結末になるのか楽しみです。

    そういえば、ブクログさんから三上延のサイン本が届きました。ありがとうございました。

  • 僕は栞子さんが大好きだ。このビブリアではそんな栞子さんの陰と陽の部分が明らかになる。
    あと、個人的に大輔ともっといちゃいちゃして欲しかった。
    それと、僕は太宰が大嫌いだ。あのネチネチとしていてまどろっこしい文は好きになれない。が、この本はそんな僕にさえも興味を持たせてしまった。ビブリアの良さはこういうとこにあると思う。
    そしてこの副題の『巡るさだめ』について。これを見たときに「いつもより重い内容なのかなぁ」と思った。言ってしまえばヘヴィーだ。様々な人々の過去が明らかになる、そしてそれが少し見苦しい時もある。だが予想もしなかった伏線が回収されていく様は本当に鮮やかで美しい。
    一巻を読み返そうと思った。
    この副題通り大輔と栞子さんは一冊の古書を『巡って』鎌倉のあちらこちらを『巡り』ます。でもこの『巡る』は時間的な意味が大きいと思う。
    簡単に言えば“篠川栞子は自分の血に逆らえず同じ過ちを繰り返してしまうのか?、また時は巡ってしまうのか?”ということだ。そうこの『巡る』はまだ終わっていないのだ!次のビブリアではここに重点が置かれる気がする。
    最後に、この本
    は間違えなく人生を変える一冊だ。俺はこの本を読んでからは、古本屋になるのが夢だ。本当に感謝している。だからこそ俺が言いたいのは、こんなレヴューを読んでる暇があったら、鶏の雛でも売って本を読んで欲しいってことだけだ。

  • 悪人ひしめく北鎌倉の古書店業界。栞子さんは敵が多いなぁ。@1冊!

  • もう1冊の太宰治の「晩年」の初版本を巡る6巻。「お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい」の言葉が最後になって刺さる。「駆込み訴へ」の持ち出しトリックは読めたけど、黒幕は読めなかった。

  • 筆者のあとがきに、この小説を書くために調べ物をしていて、「そうだったのか!」と興奮したと書かれていた。この小説も、第6巻、これまでの登場人物が、どんどん繋がっていく。本当に「そうだったのか!」という事実(小説上の)がどんどん明らかになっていく。
    小説家というのは、すごい。小説を書き始めるときから、ここまでの人間関係を考えてから書き始めるのだろうか。
    早く、7巻を読んでみたくなった。

  • 古書への執着が凄く、理解が追いつかなかったけど話は面白かった。太宰治が読みたくなります。

  • 2月下旬に最新刊が刊行されるということで積読状態の6巻のページを開きました。


    2冊の太宰治の稀覯本「駆け込み訴え」(月曜荘版、限定版)と「晩年」(砂子屋書房版、自家用)を巡る物語は主人公2人の親族関係を含めて展開と謎を解いていく過程の描写には、読後に今まで変わらないこの物語の世界観に浸っていたいという幸福感が残りました。

    読み続けてなお鉄板の安心感を得ることが出来るシリーズというのも貴重だと思います。次巻が最終巻ということで積読なしで読みたいと思います。

  • 面白かったです。今までで一番ぐっと引き込まれたかも。いろんな人の思惑が繋がり絡まり、クラマックスに向けて期待が高まります。シリーズが重なるにつれ、時には古書を巡って人間の嫌な面、目を逸らしたい本質がまざまざと浮き彫りにされていきますよね。古書には意志はないはずなのに人を善にも悪にも変えることのできる妖しい魅力を放っているようです。そしてそれに取り憑かれ抗えないことを幸せだと思う人もいるのでしょうね。

  • 前作を読んだのは2年半前…正直、ほとんど覚えていなかった。いや、積んでいた自分が悪い。一応読む前にさくっと復習したんだけど、やっぱり細かいところまでは把握しきれず。ん?となるたびに過去のシリーズを振り返って…とやっていたから十分に楽しめなかったかな、という後悔はある。
    古書を巡るいろんなものが繋がっていくのは良いんだけど、登場人物達があまりにも繋がりすぎでは?とも思った。ドラマとしては面白いけど、ここまでくるとちょっと怖い。それに頭の中がこんがらがってくる。繋がりがこの作品の魅力なのも分かるから、少し複雑な気持ち。
    もうすぐ最終巻が出るとのことで、この繋がりまくった人達がどのように収まるのか、今度は早く読みたいと思います。。

  • 「走れメロス」「駆込み訴へ」「晩年」。すべて太宰治関連のようです。今回は長編かなあと思いました。『晩年』は再びですね。

    「走れメロス」は檀一雄さんの『小説 太宰治』の話でもあるかもしれませんね。六興出版社かどこかの版で昔読みました。面白かったです。

    「駆込み訴へ」はトリックは即座にわかるでしょうからそしたら自動的に犯人と動機もわかるでしょう。

    この巻を通じた犯人は消去法で見当はつきますがちょっと単純な性格すぎかも・・・と思って、もしかしてあの人?と思ったらあの人でした。

    個人的な話ですが大学に入るとき卒論は太宰治にしようと考えてました。その後興味が他に移ったので結局は他の作家にしましたけど入学時点で400字詰めに70枚ほどはすでに書いていたので探したら今でも家のどこかにあるかも。

    卒論にしようと思ったのは世に出回っている多くの太宰治論、勿論すべて読んだわけではないですが有名な奥野健男さんのも含めどれもピンと来ず自分がピンと来るのを書いてみようと思ったからでした。

    まず太宰治のことを誰もが「ダザイ」という呼び方をするあたりにかなり抵抗感があったのでなぜ抵抗感を覚えるのかそのへんを導入にしました。そして太宰治って皆が言うよりももっと食えない一筋縄じゃいかない作家じゃなかろうかという感じに持っていきました。大人になったら全集持ってるのが恥ずかしくなるハシカのようなものではなくもっとちゃんと凄い作家じゃなかろうかと。
    いくつかの作品について書き始めるあたりで中断しています。概算で最低でも500枚にはなりそうでしたが卒論にはかなり削除しないといけないなあ、導入部だけを水増しして提出するかとか考えてました。

    そんな頃に今回出てきた檀一雄さんの『小説 太宰治』という本を手に入れとても面白かったので逆に事実かどうかは疑わしいとは思いつつもそれまで読んだ関連本の中ではいちばんしっくりきたのでした。内容はすでにほとんど記憶の彼方ですが今回のビブリアにもある「走れメロス」にまつわるエピソードだけはいまだ覚えてます。それだけ印象的だったのでしょう。この小話は卒論に入れようと思いました。ホントかウソかは別にいかにも(ボクがイメージするところの)太宰治らしい。なぜ「らしい」と思うのかを記すために。
    また根拠なしの直感だけで書こうと思ってた部分は檀一雄さんをヒントに小説形式にしてもいいかもとも思いました。
    (2017年01月15日読了)

  • 五浦くんと栞子さんの初々しい男女交際が、古書を巡るドロドロした思惑の中で一点清々しい。

    太宰ね〜。。これ読んでもやっぱりはた迷惑なぼっちゃまとしか感じられないのだが。

    たしかに好きな人は熱愛しているよね、太宰。
    人の物を奪ってまで…と思うが執着心の恐ろしさよ。

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太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?

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