ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048691895

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ6作目。
    読み始めた時は、様々な古書にまつわる短編なのかと思っていたのに、1作目からずっと話が続いていて、前作から少し時間を空けて読んだら、少し話が見えなくなってしまった。
    今作では、1作目に登場した田中が再び登場。全編、太宰の稀覯本にまつわる話が展開する。
    ただの偶然でビブリア古書堂で働くことになったと思っていた大輔の過去も、複雑に絡んで来て、あと1作で完結と言うことだけど、果たして全ての伏線が回収出来るのか、気になるところ。
    想像してた以上に、本格ミステリーで、これからシリーズを読む人へは7作続けて読むことをオススメ。

  • 7巻を読み始めた時に話の内容に違和感を感じ、
    6巻を読んでいない事に気付きました。
    でも、6巻み初めてもしばらくは?で、
    前の内容思い出すのに時間かかった(^_^;)

    太宰治の「晩年」を巡る話。
    古書を愛しすぎている人間の
    執着心とか手段を選ばない姿が
    恐ろしいと感じた一冊だった。
    こう言うのって、物語の中だからなのか
    実際の古書業界も黒い感情が渦巻いてるのか…
    本好きな人に悪い人はいないと思ってたけど、
    いや、今でもそう思ってるけど。。。

  • やはり、『晩年』が関わってくるのね〜。
    大輔の祖母、栞子さんの祖父といろいろな人が繋がっていく。
    縁のある人とは、そうなるようになっているのか。
    だから、「栞子さんと巡るさだめ」なのか。
    本のためにそこまで必死になれるってある意味凄いな。

  • 久しぶりに本を読みたい!と思わせてくれたビブリアに、今回は怖さを感じたのだった。


    相変わらず二人はラブラブでいい。とてもいい。
    ただ、今回はそれどころではなかった。

    ビブリアを2、3巻読んだ頃、登場人物はそこまで多くないと感じていた。
    しかし、本作を読みんでみて、その頃すでに底知れない人物関係のパズルに引き込まれていたことがわかったのだった。
    栞子さんの母・智恵子が登場したあたりから、巻を重ねるごとにこのパズルが手に負えないことがわかり、そして今では、怖いとさえ感じている。

    ああ、早く続きを読みたい!

    でも次巻で終わり!
    この物語にカタルシスはあるのか!
    信じて疑わなかった栞子さんの潔白さまで裏切られるのではないか!
    いや、むしろ裏切ってほしい!どうした自分!?


    関係ないけれど、ガンダムユニコーンと同じ7巻完結となった。
    適度な長さでまとめるということは大事なことだと、改めて思った。

  • 面白かった。
    太宰治の「晩年」が絡めていった人の人生。

    ミステリーとしても興味深い展開だった。

    人と人が絡んでいた。絡まっていた。
    物語だからこその人間模様のはずなのだが、とても人間臭い。

    栞子さんの大輔さんに対する気持ちもまっすぐで微笑ましい。

    あとがきに、次か、その次の巻でビブリアが終わりとある。
    終わり方に幸あれを願う。

  • 太宰治にまつわる本の話。
    登場人物のつながりがますます複雑になってきた…
    次巻の話が気になる…

  • 面白くて次々と物語に引き込まれていくのはその通りですが、あれもこれもと繋がりを持たせすぎるのは少し過剰な気がしました。

  • 古書と本を巡る人間模様を解き明かすシリーズも6作目。今回は太宰治が再びテーマに。栞子と『晩年』を巡って対立した田中敏雄からの依頼。彼の祖父が持っていたという『晩年』を探していく内に、栞子たちは思いがけず自分たちのルーツを辿ることになる。

    一作目の終盤を思わせるようなミステリーとサスペンスあふれる一冊になっている。サブタイトルの「巡るさだめ」という言葉が胸を締めつける。まさかここまで因縁めいた物語になるとは思っていなかった。夜の石段からのシーンはとても印象深い。血よりも濃い闇を飲むような読み味。古書と人との繋がりを守る者と、その執着に呪われて溺れる者。まさに「自信モテ生キヨ 生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ」という言葉が似合う作品だった。

    人も本も時代を巡り、愛し愛され、時には離れて、それを繰り返していく。過去の出来事は業が深いものだったけど、それがあったからこそ栞子と大輔は出会えたんだよね。複雑な味わいの長熟ウイスキーを飲んでいるかのようだった。過去は変えることができないけど、これからは変えることができる。栞子と大輔がこれからどんな未来を歩んでいくのか。シリーズ最終巻を期待したい。

  • 1冊通して太宰治。古書を得るためにスタンガンって…。
    でも、楽しめる。

  • 決着がどうなるのか気になるけど、登場人物が誰一人好きじゃないと読むのしんどい(¯―¯٥)なんかなあ。ラノベって設定から話の進め方まで、手取り足取りなの?それに着いていけないと、ほんとにしんどい。

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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