海の上の博物館 (メディアワークス文庫)

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著者 : 行田尚希
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年1月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048692410

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海の上の博物館 (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「春風と宝の地図」
    借りたまま返しに来れなかった訳は。
    信じていた相手に裏切られた上、想い入れのある物が戻ってこないというのは相当辛いだろうな。
    ただ、誤解したままこの世を去ってしまったお父さんに対して何とも言えない気持ちになった。
    娘さんの誤解だけでも解けてよかったと考えるべきなのか…。

    「初夏の森で」
    学校をさぼってでも毎日草原に向かった理由は。
    欲望のままに狩られ、数を減らされ絶滅危惧種と言われようと狩り続ける人間の考えは分かりたくないな。
    人間がいなければ絶滅しなかった、もしくは絶滅危惧種認定されなかった動物・昆虫はどのぐらいいるのだろうか。

    「秋の嵐」
    自分の居場所を求め向かった先は。
    環境としては変わらずとも、いつも隣にいた人がいないというのは大きな変化になるんだろうな。
    後、連絡手段がメールで相手の顔が見えないからこそ、不安はすごく大きかっただろうな。

    「真冬の迷路」
    みんなの思い出の詰まった屋敷を守る為。
    何かしら考えがあるのなら、まずは自分で動かなければ誰も動いてはくれない。
    誰かに頼っていて行動しなければ何も変わらないからな…。

  • 学芸員の資格は取れたけれど採用試験にはことごとく落ち、やっと小さな市の小さな博物館に非正規職員として採用されて・・・なんかどこぞの世界でもよく聞く話かも、と思いつつ読んでみた。
    お話的にはまあまあ。でも読みやすく、楽しく読めました。

  • 博物館の有る田舎の町を舞台に臨時職員の女性のちょとした成長を描いた物語。
    春夏秋冬と4つのエピソードで構成されている。

    なんというか最初のエピソードが背景や人物紹介を兼ねることもあってちょっととっちらかった印象で、どうなることかと思ったけど回を追うごとによくなった。
    基本的に、毎回、町の人のトラブルを解決する筋立てだけど、なんだかんだと放っておけない主人公若菜はお人好しだよなあ。

    4つのエピソードの中ではラストのエピソードがよかった。
    若菜がちゃんと自分で努力して問題を解決しようとするところがいい。
    個人的なハイライトはそんな若菜が議会で古民家の保存を訴える演説に望む場面。
    『祖母がここにいたら、あたしのことを応援してくれたでしょうか?』
    それはこれからの演説のことだけでなく、自分の選んだ道を認めてくれただろうかという想い。
    それに対する応え
    『きっとコテンパンにのしてこい、と言うだろうな』
    その爽快さ。
    勇気づけられる若菜の姿は読者の姿でもある。

    ちなみに物語的には恋愛要素も欲しかったかな(笑)
    本命は秋吉君だろうけど、穴で高校生の鷹臣君を押したい(爆)

  • やっと、登場人物に慣れてきたところ。
    つづきに期待。

  • 学芸員モノは珍しいので期待していたのだけどお仕事小説としてはちょっと物足りないな。
    ストーリーには全く関係ないのだけど水害の危険がありどうなとこに史料運び込んじゃダメだよということばかりが気になっていた。

  • 新人学芸員のお仕事小説です。

    お仕事小説の、王道の設定、展開で、
    ある意味、安心して楽しめましたが、
    尖がった特異な部分はなかったので、
    内容は‘ふつぅ’ですかね~。

    博物館・美術館が大好きなボクには、
    学芸員、といぅお仕事は憧れなので、
    もっと…といぅ思いもありましたが、
    その辺りは、欲張りですね…。

  • 学芸員のジャンルって広い。

  • 働く女子モノ。
    小さな博物館で、学芸員を目指す子の奮闘記。
    もっと、博物館豆知識あっても良かったかな。

  •  タイトルの「博物館」というキーワードに目をつけ、入手してしまった。肝心の博物館、学芸員ネタは少なく(当然か。それが主ではないので)、わかりやすい展開で進む、シンプルなライトノベルだった。
     架空の存在と、最後の最後で明かされたチョウを、ついつい調べてしまっていた自分がいました・・・ねえで、そんなのとつぶやきながら。ホントにそんな綺麗なのがいたら楽しい。実在するのは南米のモルフォ蝶のような感じなのだろうか?と、この本に出てくる昆虫には妙に気がいってしまった。

  • 装丁が綺麗で、ライトな感覚で読めるメディアワークス文庫だったので手に取った本。
    芦野部市という架空の自治体の、海の上にある博物館で臨時職員として働く「ワカメ」こと若菜のほっこりお仕事小説。春夏秋冬の4編からなります。

    う〜ん、博物館のトリビアはあるけど、がっつりお仕事でもなく、恋愛も中途半端、もう少しどこか尖っているといいのにな、と感じました。

  • 博物館の学芸員を目指す主人公。臨時職員の自分の現状と正職員になることが狭き門であるという未来の厳しさも描かれているものの、少しずつ周りの人に認められる仕事ぶりがいいですね。

    カメラを手にして構えた。無意識だった。気付いたら体が動いていた。腕を固定し、ピントを合わせる。…ファインダーに笑顔の彼女とニジイロアゲハの姿を収め、シャッターを切った。(P184)
    また、副題的な位置取りでカメラ(写真)が描かれていて、最近、写真を撮り始めた自分としては、そこも楽しめました。自分もいつかこんな感じで写真を撮れるといいなと思います。

  • 初仕事、念願かなった博物館職員(臨時だけど)。されどその内容は理想とほど遠く。
    という内容ではあるのだけれど、少しずつ仕事を任せてもらえたり、それまでの知り合いが思わぬところで繋がっていったり、やさしいお話。ご都合主義とまではいかないが、現実早々易しくはないけれど、それでも一生懸命仕事をしていく主人公には好感が持てる。
    頑張ってるね、と思わず声をかけたくなる。

  • 博物館学芸員のお仕事小説。まぁまぁかなぁ。 2015.2.17

  • 【最終レビュー】

    予約著書。図書館貸出。

    〈瀬戸内海〉に浮かぶ〈小さな島の『博物館』〉

    博物館のいい雰囲気を作る為

    [密度の濃さの中で、さらりと柔軟にこなす]かのように

    初めて知った

    〈一括り(事務だけ)にはできない、様々な業務を『柔軟な適応力を重視しつつ、バランスよくこなす』〉

    どの業務一つが欠けても、NGという

    『想像以上にハードルが高い「気構え」が大事』という

    《学芸員・博物館の人達の役割》

    展示一つにも数年前から準備に取りかかるという『長期戦』まして狭き門。

    『人柄(個性)・専門知識・教養力・古風な趣、歴史に対する「懐深さ」ある「相応の想い」』

    を、バランスよく、しっかり根を張るかのような「感覚」を、強く持ち合わせていない限り、この学芸員というのは、やりこなすことはできないということを。

    標本・埴輪(種類もいろいろあるんです)・土器・旧家の古風な建物に残された『本・文書・絵・書状』

    残されたものを、託された人達が、どう残していくか。

    『老若男女を織り交ぜながらの「人間模様」』を、踏まえながら描かれていました。

    『好きなだけでは、ダメだということ』

    『一人の人間』として、どう生きているかということ。

    も、同時に考えさせられる内容でもありました。

    〈外から決して見えない世界〉

    本当に本当、お疲れ様です。

    ただただそれだけに尽きます。

    [古民家カフェ]・[単純作業]

    [信頼関係]・[燻蒸]

    [書斎・土蔵]・[何を見て、何を学んできたのか]

    [無機質なオブジェ]

  • 【美しい海に浮かぶ博物館で紡がれる愉快でハートウォーミングな物語】
     瀬戸内海に浮かぶ小さな島に建つ、茅埜辺市立博物館。遠くから見る光景は、まるでキラキラと輝く海に浮かんでいるかのよう。美しい自然に囲まれたその博物館では、個性豊かな学芸員たちが日々、懸命(?)に働いている。
     いつも釣りばかりしている高垣館長、熊のような体格で無口な青年・秋吉、ニコニコしていて人当たりはいいが、ひ弱さ全開の桐谷……。
     そんな人々に囲まれ、臨時職員として働きはじめたばかりの新人女子・若菜は、悪戦苦闘しながら成長していく。
     憧れていた「博物館の学芸員」って、けっこう大変な仕事なんだなぁ~~~!

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