ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)

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著者 : 北川恵海
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048692717

ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この優しい物語をすべての働く人たちに
    ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった…。スカッとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作。

  • タイトルは気になっていたが今まで読む機会がなかった。

    ブラック企業やパワハラ、そういう言葉は使われていなかったとしても、昔からこれに近い事はあったと思う。ここまでひどくはないにしても。

    自分より成績が良くないと思っていた仲間が、大手と呼ばれる企業に就職し、それを面白くないと思いながら入社した会社。そこでうまく行かない仕事と上司からのパワハラ、先輩の裏切りなどを受ける。自分は社会人になどなってはいけなかったんだと思い詰め自殺まで考えるように。
    そんな青山隆を救ってくれたのが同級生のヤマモトだと名乗る男だった。ヤマモトはいつも明るく隆の心の支えになってくれ、隆にとっての幸せや大切なものに気付かせてくれた。でもそのヤマモトにも実は…。

    隆は自分の本当にやりたい事、やりがいのある仕事を見つけ明るく前に進んでいる描写で終わっている。両親に対する気持ちの持ち方も変わり、感謝が出来るように大人になった今なら、純粋に人の気持ちに寄り添える仕事が出来るのではないかと思う。

  • 確かにスカッとするお話だった。
    社員になって働きだしたら、嫌な事があっても簡単には辞められない。特に男性は。
    この本の会社は、腹立つ奴ばかり。確かに病んでしまう。
    真面目な人は自分が悪いって思う傾向あり。
    自分1人だけで生きているわけじゃない。
    読みやすくて、いいお話でした。

  • タイトルが気になっていたが、たまたま立ち読みしたらテンポがよくて一気読み。めちゃくちゃ感情移入した。それだけ今の自分に重なる部分が大きかった。
    アマゾンのメディアワークスカテゴリで一位になってました。それだけ今の日本で共感する人が多いということかな。それはそれで「日本大丈夫か?!」「いや大丈夫じゃないな。」みんなストレスたまってるなと心配になるくらい、今の社畜のみなさんのリアルが描かれていたような気がします。

  • 終盤、泣けた。タイトルで思わず手に取ってしまったけど、あまりにも隆の気持ちが分かってしまって辛くて。新入社員という境遇も同じで、なんで自分はこんなに出来ないんだ、って空回りばっかりで…。こんなことも頑張れないなんて、これから生きていけないんじゃないかって思ったりする。でも、そんな自分を励まして応援してくれる家族や、別の分野で同じように頑張ってる友人がいて、それでもその人たちに甘えてしまっている自分が情けなくて。色んな感情が湧いてきた。辞める勇気を隆は得たけど、私は続ける勇気がまだまだ必要だなとか。とりあえず、さくっと読めて働くということを考えさせられました。

  • サザエさんシンドロームにかかっっている人にお薦めの作品です。
    ブラック企業で働く男を、同級生が救う話なのですが、「ランチのアッコちゃん」が働く女性を応援する小説だとしたら、この作品は「働き、そして自分一人で悩む男性への助けになる小説」なのではないでしょうか。

    第21回電撃小説大賞のメディアワークス文庫賞受賞作品です。コンパクトにまとまって、文体も読みやすく、次の作品も楽しみの方です。

  • あっという間に読めちゃう(笑)
    読むスピードの遅い私でさえもサクサクっと読み終えてしまった。
    読後感はなんともスッキリで優しい気持ちになれる。
    軽く読める一作だが、考えさせられることはいろいろ。
    電車の飛び込み自殺って、よし!今から飛び込んでやる!みたいな気合いを入れて事を起こすのではなく、
    主人公の様に、気が付けば駅ホームの端っこに立っていてフラッとして、気が付けば線路に落ちて。。。みたいなのが多いんだろうか。
    でもとにかくそうなる前に、辛い事悩み事など誰かに話してスッキリさせるってのが大事なんだと思う。
    誰かに話すことでトラブルの解決法が見つかることもあれば、何の解決法も見つからないこともあるだろうけど、心の内を吐き出してしまうだけでどれだけ気持ちが楽になって、次へのエネルギーが蓄えられることか。
    悩める人々誰にも、ヤマモトに代わる友人や話し相手が身近にいることを切に願う。

  • 旅のお供に買った文庫本。
    イッキに読み終え、映画も観賞。

    タイトルは一見軽く簡単に
    会社を辞める感じだけど、
    そうではなくて。
    ヤマモトに私も救われる気持ちなる。

  • 今の世の中は息苦しく、何をしたら良いのかも分からない。そして周りを見渡せば自分よりも輝ているように見えてしまう。自分の方が上だ、と思っていたはずなのに。誰もがやりたいことが出来る世の中では無いし、それを職に繋げるのは、もっと難しい。妥協したら、妥協した先でも更に妥協と折り合いの日々になる。それが当たり前で、日常なんだと思う。それに忙殺されて死にたくはないけど、それでも心が磨り減るのは良くあること。
    青山はその日常の中で、極々僅かな奇跡でヤマモトと知り合い、極々僅かな奇跡で救われた男。そして、彼に救われたことで自分のすべきこと、出来ることを見付けられた幸運な男だと思う。普通なら、飛び込んで終わりだったはず。あぁやって救われることは無いだろうし、仮令救われたとしても、あそこまで親身になってくれる他人は居ない。極々僅かな奇跡と幸運で上手く往った人間なんだなぁとしみじみ思う。だからこそ、現実味の無い話だなぁと思ってしまった。リアリティを出しながらもリアリティの無い話だった。
    ただ、書き方は読み易くて丁寧だった。メディワークス文庫は余白が少ないので読み辛いが、改行や文字数も多くはないので余計にページが進んだのは良かった。

  • 会社の都合で40歳を過ぎて初めての営業職になって、潰れかけた自分と重なった。
    死のうとまでは考えなかったが、自分は仕事が出来ないダメな人間だと心底考えるようになった。
    そして、布団に入ると時計の秒針の音が耳障りになり、時計を変えた。
    夏フェスライブ行ったと時は自分は楽しむ権利の無いダメ人なのに、こんな幸せな時間を過ごしてても良いのかと考えて涙が流れた。
    そんな時に、早々部署替えを画策してくれた人がいて半年で部署が変わった。仕事が出来ないレッテルを半年で貼られての移動に20年間の経験の自身を失った。今の仕事が楽しいわけでは無いが以前従事していた仕事に近いため、仕事は普通に進められる。
    ただ、上司が何の責任も持たず、全て丸投げで、指示しないにも関わらず作り終えた資料に難癖を付けてくる。そうすると資料は作り直し。なぜ最初に的確な指示を出さずに、後出しジャンケンの様に難癖を付けてくるか不思議で、納得出来ない。

    それでも仕事はしなくちゃ生きていけない。
    自分を大切に思ってくれる人のため、そして、守りたい人のため、自分のために上手く折り合いを付けて、自分のとらえ方を変えて、上手く付き合っていかなければならないと思った。

    大事な締めくくりを忘れてた。
    正直この本の主人公の苦しむ様は、俺にとって衝撃的だった。でも、この本に出会えて良かった!

    追記:
    だからと言って『ちょっと今から仕事やめてくる』とは言えないけど、仕事辞めるのと、命を絶つのと、どっちが簡単で、人を巻き込まずに済むのかは、考える必要もないことが今更ながら明確となった。

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