ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048704694

作品紹介・あらすじ

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。

感想・レビュー・書評

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  • 三上延さん著『ビブリア古書堂の事件手帖』の概要と感想になります。

    「俺は本が読めない。」と悲しいトラウマを脳裏に焼き付けた五浦大輔は高校二年の夏、『ビブリア古書堂』でその人を見つける。

    古書を愛する『ビブリア古書堂』の店主である篠川栞子(私の中ではビブリ子さん)は、6年後の五浦大輔を雇入れ、古書にまつわる不思議な日常を2人で過ごし始める。

    本作は実在する古書と共に、日常で起きた謎を栞子が見事に解決する安楽椅子探偵モノになりますが、似鳥鶏さんの『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿』と似た印象を受けました。

    ライトミステリ小説シリーズとして知名度は高いと思いますが本作で話は完結できているため、次回作へのモチベーションは人それぞれかもですね。私は一旦積読消化してから、次回作を読むかゆっくり考えます。

  • 栞子さんと古書に包まれて幸せ! 優しい気持ちで満たされるベストセラー日常ミステリー #ビブリア古書堂

    北鎌倉で古書堂を営む店主と店を手伝うことになった主人公の物語。古書にまつわる様々な謎に見舞われるが、主人公と店主は隠された秘密に迫っていく。

    なるほど、これはベストセラーになるのがわかる。
    ライトな読み口、人柄が豊潤なキャラクター、古書という秀逸な小道具をテーマに進むお話、そして幸福に満たされるエンディング。大変よくできています!はなまるですね。

    なんといっても古書をテーマにしたところが上手。小説と謎をミックスさせつつ、魅力的なキャラクターたちが解き明かしていく。ミステリーで人が死んだり、不幸になることもなく、最後はほんのり暖かい気持ちにさせる。これは売れるわっ

    重厚感やミステリーの深みは少し弱めですね。ただライト文芸でターゲットが若い人やミステリー初心者でしょうから、むしろ軽いほうが合ってて良いと思いました。

    普段、本格、ドギツイ社会派、イヤミスばかり読んでると、若干病んでくるんですよねw 続編もまだまだあるので、定期的に体験したくなる作品でした。おすすめですっ

  • 見かけない本屋はないくらい
    有名な作品、数年前にドラマ化、映画化もされている。
    古本にまつわる謎を、店主(安楽椅子探偵)と店員アルバイト(手足となって動く)が解く。

    幼い頃、祖母の本に触れた事で叱られ、その恐怖から本を読めなくなった五浦(読めないわけではないが、読むにつれ苦痛を感じる)と、大船でビブリア古書堂を営み、現在は怪我を負い入院中の店主 篠川
    五浦が働くきっかけとなった本
    「夏目漱石全集」の話から始まり
    他短編三本が収録されている。

    大人しく人との会話が苦手だが、本のこととなると能力を発揮し語り尽くす篠川
    美人なのでどうにも意識してしまう五浦
    キャラクターがハッキリしてて読みやすく読書好きなら本にまつわる話は、どうにも面白い。
    そりゃ続きますよね。

    結構長く続いてるシリーズ9巻
    程よく短編で完結してくれるのでありがたい。人も殺される心配もなく、すぐ次を読まねば!と気を張って読むものでもないので、ゆっくり読んでいこうと思う。

  • このシリーズは、かなり以前に書店に行くと、一番よく見える平台に山積みにされていたのをよく見かけましたが、その時は表紙の絵が漫画だったので、少年少女向けかと思いあまり、気にしていませんでした。でも最近ビブリオミステリーにはまり、フォロワーさんのレビューも拝見し、読んでみたら1話ごとに本が1冊以上登場する大変好みの作品でした。続きがたくさんあるので楽しめそうです。

    第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
    大船にある「ごうら食堂」の一人息子、五浦大輔23歳は過去のトラウマから本の読めない体質であるが、亡くなった祖母の持っていた古本、夏目漱石『第八巻 それから」に「夏目漱石 田中嘉雄様へ」とサインが入っているのに気づき鎌倉にある古書店ビブリオ古書堂に持ち込み病院に入院中の店長、篠川栞子にサインの真偽と本の値段の鑑定をしてもらいます。栞子は、見事に推理をし、サイン本の謎を解き、大輔はビブリア古書堂で働くことになります。

    第二話 小山清『落穂拾い・聖アンデルセン』(新潮文庫)
    志田という、古書店で安く売られている本を買って高く転売する人たちである「せどり屋」から高校生の少女が『落穂拾い・聖アンデルセン』を盗む話。これも栞子が見事に解決。最後は栞子の機転で志田と少女、奈緒の心が通じ合います。小山清という名は初めて知りましたが、『落穂拾い』の中の一節「なにかの役にたつといふことを抜きにして、僕たちがお互ひに必要とし合ふ間柄になれたらどんなにいいことだらう」という一節には魅かれました。

    第三話ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
    銀行強盗の前科があり自分の話ができない男、坂口昌志とその若い妻で、元キャバレー勤めで自分の話しかできない、しのぶの夫婦の絆の話。お互いの愛情劇が栞子の病室で繰り広げられました。栞子はまたしてもすべてを看破しており、最後に大輔に自分が「石段から突き落とされて怪我をして、その犯人を捜している」ことを打ち明けます。

    第四話太宰治『晩年』(砂子書房)
    栞子を石段から突き落した男は熱烈な太宰治ファンで、アンカット、帯付き、署名入り、初版で「自身モテ生キヨ 生キトシ 生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子 ナレバ」と書き添えられている太宰治の350万円相当の『晩年』を奪おうとしてやったことでした。栞子はおびき出してその男を捕らえる作戦を考えますが…。
    最後は栞子の真の目論見を大輔が言い当て大輔と犯人との意外な接点も判明します。

    • moboyokohamaさん
      楽しい日常ミステリーですね。
      TVドラマでは剛力彩芽さんが、映画では黒木華さんが栞子さん。
      どちらも魅力的です。
      楽しい日常ミステリーですね。
      TVドラマでは剛力彩芽さんが、映画では黒木華さんが栞子さん。
      どちらも魅力的です。
      2020/01/11
    • まことさん
      kangon69さん♪こんばんは。
      気楽に読めて、古書店や、古書についても詳しくなれる、ほのぼのミステリーです♬
      7巻までもう、登録しま...
      kangon69さん♪こんばんは。
      気楽に読めて、古書店や、古書についても詳しくなれる、ほのぼのミステリーです♬
      7巻までもう、登録しましたよ~(*^^*)
      お薦めです。
      2020/01/11
    • まことさん
      moboyokohamaかわぞえさん♪こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      TVや映画にもなっていたんですね♬
      知らなかったで...
      moboyokohamaかわぞえさん♪こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      TVや映画にもなっていたんですね♬
      知らなかったです。
      私のイメージでは栞子さんは黒木華さんの方かな?
      2020/01/11
  •  アルバイト時代の後輩から勧められ読んでみました。本書の魅力は推理ものかつ文豪達の著書がキーとなる難しそうなストーリーにも関わらず非常に読みやすい点です。本書を読むうえでキーとなる本の知識はほとんど入りませんし、良い終わるとその本を読みたい気持ちになります。
     
     本書とよく似たシリーズに『珈琲店タレーランの事件簿』が当てはまるかなと思いました。1つのテーマを軸に様々な事件が起き、それを魅力的なキャラクターと解決していく。わかりやすく、シンプルな内容は両者とも好感を持てます。本書とタレーランの違いを挙げるとすれば、探偵役であるヒロインが、普通かそうでないかです。本書のヒロイン栞子さんはタイトルにある奇妙な客人たちよりもミステリアスな存在です。 

     小説としての楽しみだけでなく、文庫本の知識も得れる一石二鳥な一冊でした。

  • 北鎌倉にある一軒の古本屋「ビブリア古書堂」
    古い家々が並んでいる通りにある、古びた木造の建物を想像しただけでわくわくしてきます。

    五浦大輔の、亡くなった祖母が持っていた『漱石全集』が、この物語の語り手大輔と「ビブリア古書堂」を結びつけることになる。
    祖母の大事にしていた『第八巻 それから』と、孫に大輔と名付けたことと、誰にも知られなかった祖母の秘密の恋。

    「人の手を渡った古い本には、中身だけではなく、本そのものにも物語がある」

    「ビブリア古書堂」に持ち込まれたさまざまな本の謎を、若くきれいな女性の店主が解き明かしていく。
    今まで知らなかった古書の魅力や奥深さを感じることができるし、この書店に集まる人々の繋がりも面白い。

    極端に内気な性格で、並外れた本の知識と洞察力を持つ店主の篠川栞子さんと、本を読めない「体質」の五浦大輔のその後を、ずっと追っていきたくなった。

  • 凄くよかった。表紙が気に入って購入。特に最後の章が好き。読みごたえがあった。(о´∀`о)

  • スラスラ読めるし、面白いのだけれど、物足りない。
    読みやすい分、文章やストーリーが、雑。読んでいる間に、謎がとけてしまう人も、結構いるんじゃないかな?

    普段から、ミステリーを読む人、描写の美しさなどを大切にして本を読む人には向いていないかも。
    たど、サクッと本が読みたい、そんな気分の時やそんな人にはオススメ。

    文章から場面を思い浮かべやすくて、栞子さんもキレイそうで、アニメ化なんかはいいかもしれない。

  • ずいぶん以前から話題になっていたようだけれど、ようやく読了。正直なところ、マンガの原作かな?と思わせる表紙のせいだったのか、今まで手に取ることもなかった。
    なんとなく見始めたドラマの方が先行する結果となり、それが思いの外おもしろくて、図書館で借りてきたというわけ。
    私の周りの読書仲間さんは、キャストがかなり納得いかない様子で、「とにかく読んでみて!」とのことだった。

    北鎌倉で古本屋「ビブリア古書堂」を営む栞子さん。
    人見知りが激しく、人と親しくなるにはだい分時間がかかりそうだが、本のこととなると人が変わったように生き生きと語りだす。
    事件現場に駆けつける訳でなく、状況や経緯を聴くことで解決への糸口を見つけ、絡まっていた糸をほぐすように、事の次第を明らかにしていく。
    最初に事件を持ち込んだ大輔くんも栞子さんの店で働くようになり、大輔くんが仕入れた情報をもとに栞子さんが本にまつわる事件を解決する。


    おもしろかった。
    もっと早く読めばよかったなと少しばかり、損した気分。
    坂木司さんや近藤史恵さんのライトミステリーを彷彿させる。
    栞子さんの本に対する愛情が読書好きにはたまらない。
    その上、舞台は北鎌倉。
    かなり私のツボをついてきますね。


    4つの短編からなるが、2つ目の中年のホームレス・志田さんと高校生の奈緒のくだりはとてもいい。志田さんが『落穂ひろい』から引用する、

    「なにかの役に立つといふことを抜きにして僕たちがお互ひに必要とし合ふ間柄になれたなら、どんなにいいことだらう」(P154)

    は、素直になれず、とがった奈緒が本当は繊細な心を持て余し、自分でもどうふるまったらよいか分からず虚勢を張っているのを緩め、溶かしていくきっかけとなっている。
    この先もこの2人が登場してくれたら、いいな。


    また、4つ目の話の中で、栞子さんと理解しあえると感じ始めていた大輔くんがふとしたことから、信じることに疑問を感じ離れそうになるけれど、私には栞子さんが大輔くんを信じているからこそのふるまいなんじゃない?、と感じてた。
    そう、大輔くんに伝えたかったけれど、ムリなわけで・・。
    やきもきしているうちに、結局また2人はもとの状態に戻ってきていて、何やかやと心配したのに・・とまた、おせっかいな気持ちになっていました。
    あちこちに見守りたい関係があって、この先も大変気になります!

  • 2022/05/21読了
    #三上延作品

    実在する本と日常の謎を絡めた
    ライトミステリ。
    第2弾を先に読んでしまったが
    本巻は五浦さんか栞子さんに出会う
    ところから古書堂ではたらくくだり
    が描かれる。
    文学書も面白そうと思わせられる。

  • 爽やかな恋愛事情も交えながら古書の魅力をたっぷり紹介するエンタメ小説。

    登場人物がどうもアニメっぽいけれども(声優さんの声が聞こえてきそう)、古書という良い意味で黴臭く渋いジャンルには好対照で良き。

    太宰治や手塚治虫、江戸川乱歩やシェイクスピアの古書……。
    よだれが出てくる。

    それにしても古書は、著した作家の想いと、その本を手にしてきた読者の想いとが重なり、燻し銀の輝きを放つものだ。

    稀覯本の取引や古書交換会についてなど、初めて知ることも満載。機会があれば古書店主さんに裏事情を訊ねてみたくなる。

  • 「ビブリア古書堂」に関わる様々な人達と。
    古書を巡っておこる様々な事件を解き明かしていくミステリー。
    既存の文献に絡めて物語が進んでいくので読んだ事のある人にはより深く入っていけるのかな。
    古書を軸に進んでいく物語が新鮮で面白かったです。
    シリーズものなので次作も読んでみようと思います。

  • ビブリア古書堂シリーズ1作目。
    この作家さんの作品も初めて読みました。
    映像化にもなっていますね。
    古本屋さんで働いてみたくなる。
    誰もが秘密を持って生きている。
    安楽椅子探偵でめちぇくちゃ冴えている。

  • いやぁ〜やっぱ
    先入観で避けてたら
    ダメっスよね〜(笑)

    表紙の萌え〜なイラストに
    なんだかな〜っと思い、
    今まであえて読まなかったけど
    ホンマごめんなさいを
    言っときます(^_^;)


    文庫本にして
    本屋大賞ノミネートも伊達じゃない
    しっかりとした実力を備えた
    面白さですね♪



    いかつい体で本が好き、
    けれども幼少時に受けたトラウマから
    活字が苦手な
    五浦大輔(ごうらだいすけ)。

    艶やかな長い黒髪の美人だけども、
    内向的でアガりやすい
    ビブリア古書堂店長の
    篠川栞子(しのかわ・しおりこ)。

    たまに店番をする栞子の妹の高校生、
    篠川文香(しのかわ・あやか)。

    イカつい坊主頭で小男のホームレスで
    せどり屋の志田。

    絵に描いたような美青年で
    「男爵」と呼ばれる
    せどり屋の笠井。


    第一話では
    五浦の祖母の形見の古書
    「漱石全集・新書版」
    から見つかった
    夏目漱石のサインらしき
    書き込みの謎。

    第二話では
    小山清の「落穂拾ひ・聖アンデルセン」を盗んだ女子高生の秘密とは?

    第三話では
    ヴィノグラードフ・クジミンの
    「論理学入門」に隠された夫婦の絆。


    と連作短編の形をとりながら
    ビブリア古書堂をめぐる物語が進んでいきます。



    いやぁ〜
    それにしても上手い。

    他人と本の話がしたくても
    できない女と、
    本が読みたくても
    読めない男の
    恋の行方も絡めながら、

    日常の中に潜む
    小さな謎を紐解いていく
    ミステリー的要素と、

    嫌みにならない程度で抑えられた
    豊富な古書の知識、

    必ずその小説を読んでみたいと思わせる
    物語の構成力、


    そしてなんと言っても
    登場するキャラたちが生きていて
    漫画的な魅力に溢れているので、

    本来ならとっつきにくい
    古本というコアな世界をも
    興味深く読ませてくれる。



    それにしても
    自分と向き合う時間をくれる
    本の存在って
    不思議ですよね。


    群れから抜け出し
    孤独を楽しむには
    本を読むという行為が一番適していて、

    そんな孤独こそが
    他人を気遣う心と、
    自分の中の
    揺らがない「核」を作ってくれる。



    古書に隠された
    それぞれの物語を知ることは、
    自分にとって
    まだ見ぬ「言霊」に出会う旅です。


    この小説が教えてくれる
    未知なる「言霊」に思いを馳せながら、
    この不器用な二人の
    恋の行方がまた
    気になるところです(笑)

    • kwosaさん
      追記

      ドラマ第2話観ましたが、あれはあれでいい気がしてきました。
      原作をいかに膨らませるかも、映像化の面白さの一つですもんね。
      追記

      ドラマ第2話観ましたが、あれはあれでいい気がしてきました。
      原作をいかに膨らませるかも、映像化の面白さの一つですもんね。
      2013/01/24
    • 円軌道の外さん

      kwosaさん、
      沢山コメント
      ありがとうございます!

      あはは(笑)
      ブクログ万歳は
      心の叫びです(笑)


      便利...

      kwosaさん、
      沢山コメント
      ありがとうございます!

      あはは(笑)
      ブクログ万歳は
      心の叫びです(笑)


      便利は不便を産むので
      普段はアナログ派な自分やけど、
      使い方次第で自分の世界は広がるし、

      こういうサイトがあって
      ホンマ良かったって思います(^O^)


      エラリー・クイーンの件
      分かります分かります(笑)

      本が好きであればあるほど
      表紙も含めた
      一つの作品だと思っている人が多いだろうし、

      中身は良くても
      表紙が最悪だと
      本棚に並べるのも
      少し躊躇しますもんね(笑)(^_^;)


      作り手側は
      もう少し作品のイメージを大事にして欲しいし、
      なんでもかんでも
      萌え系にして
      若い人に媚び売らなくても
      いいと思うんやけどなぁ〜(笑)

      逆にそれが進んでいっちゃうと
      萌え系の表紙でなきゃ
      小説は読めませんっていう若い人も
      これから出てくるやろうし(汗)


      2013/01/28
    • 円軌道の外さん

      kwosaさん、
      もういっちょ
      ありがとうございます!


      あとドラマ自分も見ました♪

      kwosaさんご指摘のように
      ...

      kwosaさん、
      もういっちょ
      ありがとうございます!


      あとドラマ自分も見ました♪

      kwosaさんご指摘のように
      高橋克実さんの『志田』は
      いい味出してたし
      演技力もあるから
      安心して見てられたし
      良かったです♪


      肝心の栞子と五浦が
      「う〜ん」って感じは否めないけど(笑)

      『落ち穂拾ひ』の回は
      映像化したことで
      女子高生がなぜ本を盗んだのかが
      より良く分かったし、
      脚本も演出も
      ボロカスに叩かれるほど悪くはないって思いました(^_^)v


      欲を言えば自分も
      kwosaさんの言うように
      木曜10時くらいで
      大人なキャストで見たかったですけどね(笑)


      今期のドラマでは
      NHKの『書店員ミチルの身の上話』と
      (佐藤正午原作)

      「それでも、生きてゆく」の坂元裕二が脚本を手掛け瑛太がまた主演を務める
      木10の
      『最高の離婚』、

      そして「モテキ」の大根仁が監督・脚本を担当した
      『まほろ駅前番外地』

      かなりレベルの高いものを毎回見せてくれてるので
      今期はなかなか忙しいです(笑)(^_^;)


      2013/01/28
  • ミステリー小説ですが、古書にまつわる日常系の謎解きのため安心して読む事が出来ました。テンポも良く、謎の描かれ方も絶妙で久し振りに一気読みしてしまいました。
    栞子さんのキャラクターもかわいらしい。
    続編も是非読みたいです。

  • 本好きにはたまらない作品。
    太宰治の「晩年」や夏目漱石の「それから」など、読んだことのある小説を題材にミステリーを解決していく栞子さんの名推理がテンポ良く、面白くてどんどん読めてしまう。
    ちょうどアマプラで「名探偵コナン」を視聴している為、より一層この事件解決ストーリーにはまっている。
    鎌倉の地の古書店。行ってみたいなぁ。

  • 以前から表紙から受ける印象で気になってはいたものの、実際読んでガッカリするのが嫌で手にとることはなかった本。

    読んでよかった。
    ガッカリもしなかった。
    10年以上まともな読書生活をしてこなかったのに、ここにきて幸運の連発だ。


    4話で構成され、それぞれ独立しても楽しめるし、一冊の構成としても練られている。
    読みやすいが苦痛になるほどは軽すぎず、描かれた部分と描かれない部分、愉しむ余韻があるのも良かった。

    他に個人的な理由として、
    作者のカップルの関係性の型のひとつが、私が読みたかった、探しているタイプに当てはまるのもよかった。まだ始まったばかりで、予感程度ではあるが。

    あくまで事件手帖なので、恋愛小説にはならないのだろうが、
    五浦大輔と篠川栞子、第三話の夫婦 のような組み合わせを盛り込んだのは、とても好みに合ったので、彼らがどうなっていくのか続くシリーズも読んでみようと思う。




    (補記: 特に印象に残った場面 第二話 154頁抜粋

    突然、少女はぎゅっと目をつぶり、大きく口を開けた。叫ぶのかと思って身構えた途端、予想外のことが起こった。
    彼女はぼろぼろと涙を流し始めた。声一つ上げようとしない。無言の涙だった。


    …こんな涙の表現を私は初めてみた。
    無言の涙は、歯を食いしばるばかりではない。
    虚をつかれた私も涙がこみ上げてしまった。
    だから小説は読みたくないんだ。と眉間に力が入りつつ。決めたのだから、今年いっぱいは具合悪くなってもまた浸るように読み砕いていこう、と思った。

  • 梶山季之のアノ本を読んだ時、ブクログ仲間さん達の話題に上っていたので気にはなっていた。でもライトノベルっぽい装幀と、ちょっとブームに乗り遅れた感もあって手を出しそびれていた。
    今回のテレビドラマ化と書店の大量平積みのダメ押しに乗じて、ようやく購入。
    正直なところ少し甘く見ていた。
    三上延さん、すみません。とっても面白かったです。

    東西2軒のブックオフを直線で結んだ中間地点に我が家はある。
    自転車でぷらりと行けるその範囲内には、それとは別に古本屋が3軒ある。
    品のいい老夫婦が営む、時代小説と文芸書が中心の昔ながらの店。
    松本零士か水木しげるの漫画に出てきそうなオヤジがいる、SFやらミステリやら特撮関係の謎の本が大量にある魔窟のような店。
    新進の若い店主が開いた、外国の絵本や昔の婦人雑誌などが綺麗にレイアウトされている洒落た店。
    ジャンルは被らずうまく棲み分けはできているようだが、もしかしたら業界にも暗黙の了解とか仁義があるのかもしれない。
    三ヶ月に一度は近所の神社で蚤の市が開かれ、古書の露店も出る。
    そして毎年秋口には表通りで素人参加の古本市も催される。

    百円、二百円で掘り出し物を探し当てては部屋の隅の椅子にぽんと置いていた。それはいつしか背もたれを越え、脚の内側に置いていた本も溢れ出し、椅子を骨組みとした蟻塚のようになってしまった。部屋を掃除しても、なぜだかその蟻塚だけは崩すことができない。
    僕は読書以上に「本」そのものが好きなのかもしれない。
    北鎌倉の、栞子さんの営む『ビブリア古書堂』は本好きにとっては夢のような場所だ。そんな店があれば是非行ってみたい。

    本には人の様々な思いが詰まっている。
    しかし思いも強すぎれば狂気となる。
    そして本と人の縁はどこかで必ず巡ってくる。そんな話。

    古書の蘊蓄とそれにリンクした謎解きと人間ドラマが楽しい。
    栞子さんの「ベッド・ディテクティブ」ぶりに唸る。
    意外なところに張られた伏線と話の運び方や各短篇のラストの「引き」の演出の巧さ。小道具の使い方やミスリードも憎い。
    もっと早く読んでおけば良かった。
    さっそく2巻を買ってきてしまった。

    • 円軌道の外さん

      お久しぶりです!

      あはは(笑)
      そうなんスよね〜
      やっぱ実際読んでから
      判断しなきゃダメっスよね〜小説は(^_^;)
      ...

      お久しぶりです!

      あはは(笑)
      そうなんスよね〜
      やっぱ実際読んでから
      判断しなきゃダメっスよね〜小説は(^_^;)


      自分も軽い携帯小説に毛が生えたものだろうと
      ナメてたら

      いやぁ〜面白い!(笑)


      キャラもみんな立ってるし
      伏線回収も見事やし、
      何より紹介された名作本を
      必ず読んでみたくなるんですよね(笑)


      読書離れが進む中
      この本が架け橋となって
      若い人たちにも
      物語の魅力を知ってもらえたらなぁ〜って思います(^_^)v



      あとあと、kwosaさんに紹介してもらった
      『アルバトロスは羽ばたかない』読んで
      七河さんにハマりました!(>_<)

      ホンマ感謝してます(笑)

      kwosaさんのレビュー読まなけりゃ
      こんなに早く手にとることは
      なかったと思うし(笑)
      (二作目から読んでしまったけど汗)



      ブクログばんざ〜い!!!


      2013/01/19
    • kwosaさん
      円軌道の外さん!
      お久しぶりです! お待ちしておりました!

      >ブクログばんざ〜い!!!
      同感です。

      ブクログがなければ出会うことがなかっ...
      円軌道の外さん!
      お久しぶりです! お待ちしておりました!

      >ブクログばんざ〜い!!!
      同感です。

      ブクログがなければ出会うことがなかった本はたくさんありますし、この『ビブリア古書堂』シリーズも手を出すには至らなかったかもしれません。

      読書って他のレジャーに比べたら、なんて安価な娯楽なんでしょう。コストパフォーマンス良過ぎです。

      って、思っていたら『ビブリア』で紹介されている名作本の古書価格にびっくり。手が届かないと思うと読みたくなる。うーん、古書の世界の深淵を覗くのが怖い......
      2013/01/19
    • 円軌道の外さん

      あはは(笑)
      確かにそうですよね(^O^)

      映画だって1800でしょ〜

      CD一枚3000円やし、

      芝居やライブだっ...

      あはは(笑)
      確かにそうですよね(^O^)

      映画だって1800でしょ〜

      CD一枚3000円やし、

      芝居やライブだって
      安くても
      3000円から5000円はするし、

      ランチだって今
      なんやかんや付けたら1000円なんてすぐ越えちゃうし(笑)、
      それ考えたら
      安い文庫本なら
      名作であっても
      ワンコインで
      トリップできますもんね(笑)(^_^)v


      しかも何度も読めるし、
      自分のペースで味わえるし、
      どこへだって持っていけるし、

      いい作品は
      自分を支えてくれたり、
      人生観だって変えてくれる。


      なんでみんな
      もっともっと本を読まないんやろって
      声を大にして
      言いたいですもん(笑)


      ネットがなかった昔は
      読書好きって
      ただ暗いって思われてて、

      なかなか本が好きな友達を見つけることも
      難しかったんですよね(^_^;)


      それ考えたら
      ホンマこういう
      ブクログのようなコミュニティーができるなんて、
      大袈裟やなく
      夢みたいですもん(笑)

      2013/01/28
  • ミステリーだけではなく、未知なる本の紹介でもあります!読んでみたいし、本を愛おしくなるシリーズ開幕!

    ぜひ〜

  • やっとずっと気になってた「ビブリア古書堂」全7巻と番外編、購入することができました!これから少しずつ読んでくのがすごく楽しみです。
    記念すべき1冊目の読了。とても充実したものでした。

    私は全く古書を読まないので、読む前は、ヒントというヒントを拾えなくて楽しめなかったらどうしようかと少し不安でしたが、全くそんなことはありませんでした。古書に全然詳しく無くても、文章の中に散りばめられているヒントを拾って一緒に謎を解いていくことができましたし、特に、第1章は1作目の最初ということもあってか、頭をフル稼働させれば私でもひらめくことができました。各章でしっかりと各々の古書を篠川さんが解説してくれるので、推理の最終段階を読んでいるときに「???」となることもなく、推理をスムーズに納得できました。

    ただ、最後の章だけは、「自分が古書に詳しければ早い段階でおかしい点に気づけたのに…」という悔しさが若干あったので、このシリーズを通して古書に関する基礎的な知識くらいは学べたらいいなと思っています。

    「本の中だけでなく、この本が辿ってきた運命にも物語がある」
    本文中に2度登場した、異なる2人の人物のセリフです。私は結構中古の本も買うのですが、実をいうと新品を買っていないことに関して少し後ろめたさがありましたが、そのセリフを聞いて、古書と中古の本の年季が断然違うのは分かっていますが、なんだか救われたというか温かい気持ちになりました。

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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