雨の日のアイリス (電撃文庫 ま 13-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.00
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本棚登録 : 695
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048705301

作品紹介・あらすじ

ここにロボットの残骸がある。『彼女』の名は、アイリス。正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究者・アンヴレラ博士のもとにいた家政婦ロボットであった。主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。これは彼女の精神回路から取り出したデータを再構築した情報-彼女が見、聴き、感じたことの…そして願っていたことの、全てである。第17回電撃小説大賞4次選考作。心に響く機械仕掛けの物語。

感想・レビュー・書評

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  • ロボットの残骸から取り出した記憶のデータの物語。幸せな家政婦ロボットが何故このような姿になったのか。
    SFとして読むとロボットの設定などに疑問もわきますが、これは心を持ったロボットの悲哀と喜びを読むものでしょう。
    アイリスのひたむきさに心打たれます。

  • 不覚にも泣けた
    ロボットが人間そのもののような感情を持つという部分は腑に落ちなかったが、これはこれであり。

  • 人とロボットが共存する世界で、アイリスという少女型ロボットに焦点をあてたお話。
    タイトルからも察しがつく通り内容はシリアスとなっている。
    可愛らしいアイリスを襲う悲劇。終盤は涙なしでは読めない。

  • 雨の日のアイリスの意味が良かった。
    スクラップシーンが良かった。
    日常からの絶望の描写が引き込まれた。
    一巻でまとまりがあって良かった。
    この作者の似たタイトルの作品にも興味が出た。

  • 読み出した途端自分の中に電流が流れるかのごとく衝撃的に面白かった。時間が経つのも忘れるくらい読み進んでしまった。

  • 名作の評どおりでした

  • ロボットに特別興味があったわけではないが、評判が良かったので読んでみたらとても楽しめた。
    幸せでコミカルな日常が描かれるのは序盤だけで、主人公にとってはこの世の地獄とも言うべき状況に叩き落とされる。そこからどう再起していくのか、という内容の話。必ずしもロボットである必要があるのか、と言われると正直微妙だが、全体的に面白かったのであまり気にならなかった。
    悲しい展開も多いが、救いがあったので読後感も良かった。

  • ロボットを中心にした物語。
    家政婦ロボットとして幸せな毎日を過ごす中、主人が亡くなります。
    その中で、人間との違い、道具として扱われる現実を直面します。
    ロボットと人間の間に揺れる中で、主人公アイリスは自身の思いを抱えていくのです。
    その先にある風景が美しい作品です。

  • 「2011年 私のオススメの1冊」

    所蔵なし

  • いかにもな青春時代の冒険小説
    電撃文庫にはこの手のがすごくたくさんある気がする
    その面ではとてもそつなく良く出来ていてさすがな感じだが
    ライトノベル的な引きはやや弱いかも
    『ヴァーチャルガール』を電撃文庫で出すとどうなるのだろう

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著者プロフィール

東京都出身。代表作に『雨の日のアイリス』『白銀のソードブレイカー』シリーズがある。(いずれも電撃文庫)

「2021年 『僕の愛したジークフリーデ 第2部 失われし王女の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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